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夢と呼ぶには
起きた時には誰も居なかった
しかし夢と呼ぶにはあまりにリアルに覚えてる
黒一の名も顔も声も香りも全てが確かなものだと確信に近かった
今日も身体が軽く心が晴れている
いつもなら休日は何もせず惰眠を貪るだけだが、今日は外に出てみるかと身支度を始める事にした
黒一の笑みを思い出し癒しを施すとはなんなんだろうとシャツを着替えながら思い出そうとしていた
昨夜の事を浮かべながら日用品の調達に歩んでいく
こうして近場をブラブラ歩くのはいつぶりだろうか
天気の良さにも恵まれ晴れやかな気持ちでいられる
(黒一…癒しを届けにくる存在か)
オカルトの類いはエンターテイメントの一つとして捉えてる宗馬でも二度起こった謎めく夜の来訪者に思う事がある
現実に起きてる事と現実離れした出来事を誰かに話せる気がしなかった
身体は軽く気は晴れてるが引っ掛かる事を感じながら目的を済ませて帰宅の途に着く
自宅に戻り買い物した日用品をしまいながら呟く
「また、来るんだろうか」
少しの寂しさを感じる自分に「何言ってんだ」と振り払い余暇を過ごす事にした
黒一が頭から離れる事はなく次があるのかと僅かな期待をしていた




