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0894・第六回公式イベント 一日目 その11




 ただ最速である事だけを考えた攻撃で敵を倒しておると、そういえば火の短剣を使っておらぬと思い出した。

 そして妾は火の短剣を使おうとし、どうやって使えばいいのかに困惑する。

 そういえば使い方が分からぬが………そう思った時、<アイテム>欄にある物しか使えぬのでは? と思いつく。


 今は妾が装備している為に使えぬが、装備から外せば使えるはず。

 一旦戦闘を終わらせるべく最速の連撃で敵を倒し、戦闘を終了。

 妾は火の短剣を外して青銅の剣を装備する。

 そして<アイテム>欄に戻って来た火の短剣を使用してみた。


 すると、火の玉が妾の前から真っ直ぐに飛んでいく。

 それを見送りつつ、妾は思案する。


 「戦闘中に毎回メニューを開いて<アイテム>欄から使用するの?

 まあ、それぐらい面倒なものじゃなきゃ、無限に使える便利武器になっちゃうしね。

 連射できたらRPGじゃなくてシューティングになっちゃうよ」


 そう言いつつ、妾はシューティングかと言われるようなRPGを思い出していた。

 しかしあのゲームはあのゲームで、ラスト付近まで行くと普通に戦闘をするしかないんじゃよな。

 ネットでもシューティングみたいに乱射するように書かれるが、実はそんな事は無い。


 ラストというか、後半になってくると射撃武器のように使えるアイテムも大して効かぬからだ。

 結局最後は近接戦闘になるのだから、シューティングみたいな戦いになるのは前半から中盤までなのじゃよ。


 「って、火の玉が飛ぶ事から飛躍しすぎだ。

 ミネル〇トンサーガの事を考えていてもしょうがない。火の玉を敵にぶつけて判断しよう。

 火の玉を飛ばす武器として使うか、それとも普通に戦う為の武器として使うか」


 妾はゴブリンチーフにぶつかって戦闘を開始。相手に近づく前に火の玉を飛ばしてみた。

 握り拳大の火の玉が妾の前に現れ、そして真っ直ぐゴブリンチーフに向かって飛んでいく。

 妾はそれを見送りつつメニューを開いて、再び火の短剣を使う。


 そうやって発射していると接近されたので、妾は投げナイフをかわす。

 そして更に3度使ったところでゴブリンチーフを倒した。

 火の玉だと1体倒すのに5発ぶつけねばならんらしい。これでは話にもならん。


 妾は火の短剣を使うのを止め、青銅の剣で攻撃する事にし一気に連撃で攻めたてる。

 結果、いちいちメニューを開いて使用するよりも早く倒せた。


 「火の玉だから大して効かないのか、それとも元々使用する武器はこの程度なのか。

 どっちかは知らないけど、ゴブリンチーフ相手に5発じゃ話にならないね。

 武器として使った方が遥かに優秀だよ」


 妾は再び火の短剣を装備し、ウロウロしつつゴブリンチーフとオーガを倒していく。

 今まで以上に接近しなければならんが、接近して戦えるなら然して強い相手でも無くなったの。

 何と言っても必要攻撃回数が減っておるのが良い。


 オーガといえどもそこまで苦労無く倒せるので、火の短剣で戦う方が楽じゃ。

 何と言ってもオーガは動きが遅い。

 攻撃の威力は危険なのであろうが、あの遅い攻撃では当たる方が難しいというところであろう。


 そう言えばこちらの方の毒沼の先には洞窟があったはずだが………あそこも調べねばならぬか。

 ただ単に洞窟があるだけか、それとも何がしかの重要アイテムでも手に入るのか。

 それはともかくとして、今はランタンを買う方が先じゃの。


 妾は最速で倒しつつ、戦闘が終われば敵に接触して戦いを続ける。

 そして800Gが溜まったら、オータムの街へと戻った。

 ここで買わねばならんのは、後はランタンだけだからの。

 防具はアレじゃ、<当たらなければ、どうという事は無い>で済む。


 ランタンを中古ショップで買った妾は、オイルも買わなければいけない事を忘れており、更にお金を稼いでくる羽目になった。

 とはいえオイルは100Gであったので魔法使いで稼いで購入。

 まだ時間はあるので、妾はマップの北東の村に行く事にした。


 一応マップは見られるのじゃが、妾が到着した場所しか表示されぬ。

 正しくは、マップに町の場所などは表示されていないのだ。

 おそらく一度でも行った事のある町や村、ならびに洞窟とかしか表示されぬのであろう。


 妾は東に戻ると、そのまま東へと進んで行き橋を越える。

 更に東へと進んで行くと、右斜め前に毒の沼を発見した。

 あの先の洞窟が姫の捕まっとる所じゃろう。

 あくまでも、おそらくでしかないがな。


 妾は毒の沼には入らずに北を目指し、森があったので突入。

 そのままマップを見つつ村を探すが、半透明のモンスターも確認しておく。

 すると、そこにはがいこつとローブを被ったゴーストのようなモンスターが見えた。


 がいこつはド〇クエであろうが、あのローブを被ったゴーストみたいなものは………

 おそらくザ〇ドゥの4階に出て来るヤツだと思うのじゃがな?

 あの4回目に沢山のお金を落とすモンスター。

 アレのように見えるのだが、4階のモンスターは少々早い気がするのう?


 まあ、向こうが用意したものじゃからして、戦ってみねば分からぬがな。

 妾はそう思うものの、まずは村へと急ぐ。

 そしてド〇クエで村があった場所に発見。妾は村へと入った。


 中は往年のあの村と同じような作りだったので、珠の記憶を思い出しながら情報収集を開始。

 村人から話を聞いて行く。


 「北西の橋を渡った先へとずーっと進んで行くと、森の中に洞窟があるらしい。

 その洞窟の中には高値で売れる物が沢山あるそうだよ。

 本当かどうかは知らないけどね」


 「南の毒沼は危険だけど、この世には毒の沼地でも全くダメージを受けなくなる靴があるらしいわね」


 「南の町へと行く為の大きな橋があるんだけど、そこはモンスターに占拠されてるから使えないみたいだ。

 その所為で毒沼の先にある洞窟を使って南へと移動しなきゃいけない。

 そこまでして南の町に行くヤツが居るのかな?」


 「南の町への橋? それなら村の東から進んだ先にあるよ。

 南の洞窟の先は岩山だから、それ以上先には進めないって聞く。

 村から大回りしなきゃ大きな橋は使えないが、今はモンスターで溢れてて使えないぜ。

 誰かが掃除してくれりゃ使えるようになるが……」


 「南の町には有名な魔法の鎧が売ってるぜ。

 7700Gもする高い鎧だけど、着ていると傷が癒えてくるっていう凄いもんだ。

 戦士か神官戦士しか装備できないけどな!」


 「この村の周辺のモンスターは強いって聞くし、もし戦うなら店で鉄製の武器を買うといいよ。

 ウチの店だから沢山買ってね!」


 「この世には店で売られてはいない強力な装備品があるが、大抵は中古ショップに流れるか、それとも何処かに眠っているという。

 もし見つけたら大事にした方がいい。思わぬ効果を持つ魔法の武具もあるからね」


 「薬は沢山持っておいた方がいいよ。魔導士や神官戦士でない限り、回復魔法なんて使えないからね。

 それ以外の職業は薬が切れたら命も無くなる。

 それと防御力はなるべく高く保つんだ。でないとダメージを受けすぎて死ぬぞ」


 「ここの周辺のモンスターに勝てないなら、南の町へ行くのは諦めた方がよい。

 まずは自分が行ける場所を回るのだ。地道に一つずつ、それが一番の近道じゃよ。

 <急がば回れ>という言葉を思い出しなされ」


 妾は様々に話を聞いた後、先ずは武器屋に行ってみる事にした。

 まずは敵を早く倒す為の武器の確認じゃ。

 そう思って確認するも、鉄の剣1200Gに鉄の投げナイフ890Gがあった。

 鉄の短剣もあるのだが、こちらは990Gとなっておる。


 短剣は火の短剣があるからどうでもよく、次に中古ショップを覘(のぞ)く妾。

 するとそこには思いがけぬ物があった。


 「おっ、ウチに何かの用事かい? 残念ながら今は一つしか商品が無いんだ。

 これが全く売れなくて参るよ、本当」


 そこにあったのは、なんと<蝶のナイフ>であった。

 これは使用すると<NINJA>になるヤツだが、値段は12800Gとなっておる。


 ………まあ<NINJA>になれるのであれば、この高値も分からんではない。

 となると、ここはクラスアップアイテムを売っておるのか?


 それぞれの職業のクラスアップアイテムが………と思うも、よくよく考えればレベル1で12800Gもするんじゃよな?

 これ、どう考えても買えるようになっとらんぞ? ならば無視するか。


 他にもないかとウロウロすると、防具屋のラインナップが甲殻シリーズに変わっておった。

 革にモンスターの甲殻をくっつけた防具であり、それなりの防御力はあるようじゃ。

 と言っても、回避専門の妾にとっては必要の無い物じゃがな。


 鍵も売っておったが、相変わらず一本85Gであった。

 今度はここでお金を稼がねばならぬようじゃが、時間が限界じゃ。

 王の下へと戻って中断しよう。

 続きは明日じゃな。


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