0846・特殊スキルと聖浄塊
2001年 2月12日 月曜日 AM8:23
昨日は物作りを多く行い、何故か月槍に【浄化力強化】が付くというよく分からぬ結果となった。
何でもよいから付けばよいなどと思っておったが、何故あの槍に【浄化力強化】が付いたのかは未だに謎じゃ。
沙悟浄繋がりだとしても………やっぱり、よく分からんのう。
それはともかくとして、今日も深層三層目でレベル上げじゃからログインするか。
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使い魔:ラスティアのサブ職業:踊り子・中級のレベルが上がりました
使い魔:キャスティのサブ職業:農家・中級のレベルが上がりました
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アップデート内容
本日より最凶ダンジョンにて、特殊スキルをポイントで交換できるようになりました。
特殊スキルが欲しいとの皆様の要望に応えた形となりますが、取得は自己責任で行ってください。
なお特殊スキルも忘れる事は可能ですが、忘れてもポイントは戻りません。
そちらも同じく自己責任となります
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特殊スキルがのう………これ、おそらく初回攻略特典で貰ったスキルの事じゃな?
つまり【昏睡眠】や【爆力】などの事じゃ。
おそらく妾だけが持っていて卑怯などと言うた者がおる、もしくは元々そういう予定であったか。
おそらくはこうする予定であったのであろう。
たった一人しか得られぬなどとすれば揉め事になるのは目に見えておる。
初攻略者はタダで他の者はポイントでというのが、ちょうどよい落としどころじゃろうしな。
そもそも珠もじゃが、自分だけが持っておきたいという感情は持っておらぬ。
ならば何の問題もあるまい。
妾はログインしてから少し考えた後、さっさと訓練場に行ってファルと話す。
その後は自室でイチャついとる2人に話をしてからソファーの部屋へと移動。
呼び出してファルに朝食を頼んだら、ソファーへと座る。
すぐに現代の巫女が腕を組んで当てて来るが、お主は本当にそれが好きじゃの。
絶対に警告が出とるじゃろうに。
「アップデートがされてたけど、まさかの最凶ダンジョンに特殊スキルが出るなんて思わなかった。
誰か忘れたけど、予想が当たった形」
「確かにそうだけど、私が習得するなら【昏睡眠】ぐらいかな?
【爆力】はちょっと使い辛いし、【感情】に至ってはねえ……。
痛みを受けた時に大きく下がりそうじゃない? それが怖いかな」
「おそらくそういう想定をしているスキルなんだと思いますよ。
持っている方は痛みなどで怯んだりしない方ですけど」
「そうなのよねえ。だからプラスの効果しか無い気がするのよ。
こう、悉く運営の予想の斜め上へと向かって行ってるから、私達も同じ事が出来るとは思わない方がいいでしょ。
多分だけど私達は普通の範疇に収まってしまうと思う」
「というより収まらずを得ない。
とてもじゃないけどナミと同じ事どころか、コトブキと同じ事をするのすら無理。
だから自分の普通をしっかり持たなきゃ駄目」
「見ていると出来そうってなるんですけど、出来そうって思う事そのものが凡人なんですよね。
優秀なら出来ないという事が分かるはずですから」
「別にそこまででは無いんじゃが、そなたらに言うても聞かぬであろうな。
地道に努力すれば誰でも可能なのじゃが、確かにひたすらな努力を必要とするのは間違いない。
珠のように人真似が得意ならば別じゃがな」
「あれは人真似が得意で済ませていい事じゃないと思うのよね。
達人の動きを模倣できる時点で普通の才能じゃないし、どう考えてもアレだけで十分私を超えてるとしか思えないわ」
「カンカン」
ファルが来たので朝食を食べに食堂へ移動するが、そこにユウヤとオウカからメッセージが来た。
食べ始める前だったから一斉に妾達は確認するが、気持ちは分からんではない。
「【昏睡眠】が欲しいから、今日の午前の素材収集は抜けさせてもらう、か」
「妾は2人に返信しておいたが、今日はそれぞれが個別行動で良かろう。
どれぐらいポイントが要るかも分からんしの。
朝から最凶ダンジョンに通い詰める必要があるかもしれん。
なので最初から今日一日はフリーで良いであろうよ」
「なら私も【昏睡眠】を習得してくる。
アレが有るのと無いのじゃ、回復速度が違う」
「たしかにナミというかコトブキさんも凄い速度で回復してましたからね。
私も【浸透】で凄くMPを消費するので、早めに習得しておきたいところです。
それとマイルームに戻ったら出来上がっている聖浄塊を売りますので、ナミは買ってください」
「了解じゃ。やっと聖浄塊で武器が作れるのう。
単一の素材で作れと言うておったが、木材は使うてよいのであろ?」
「駄目だ。あれは単一の素材、つまり聖浄塊のみで作製せねばならん。
アクセサリーなどか、耐久力が低いのを分かったうえで使うとよい。
確かに聖浄塊のみは厳しかろうが、作ってみればその意味が分かる」
「ふむ……了解した」
妾は少々考えて納得した後、朝食を終えてマイルームへと戻る。
アマロが優先付きで売り出したとメッセージを出してきたので全て購入。
それがコレじゃ。
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<石> 聖浄塊 品質:10 レア度:7
清浄塊よりも更に強い浄化の力が篭もった謎の物体。
一応石に分類されているが、あくまでも見た目が石のように見えるだけである。
ここまでの素材となると、正確な分類は難しい。
とはいえ<石工>のスキルは普通に効く。
他の素材と混ぜると性能が落ちるので注意、この素材のみで作製しよう
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ふむ、説明にも出ておるな。他の素材は混ぜるなと。
しかしどこまでなのかがよく分からん。
それと、ちょっと作製してみねば判断がつかぬところもある。
まずは糸のように出来るか確認じゃ。
…………ふむ。糸のようにする事は出来るし、微妙な柔らかさはあるの。
多少は曲がったりするので使う事は可能か。
となると………
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<装飾品> 聖浄塊の数珠 品質:10 レア度:7 耐久1030
聖浄塊を用いて、珠から糸までを全て作製した数珠。
単一の素材だけで作られている為、性能が落ちていないのが特徴。
浄化の力だけではなく、清浄な力と聖浄な力に溢れた装飾品
防御力5 魔法防御力24 瘴気属性耐性20 瘴気攻撃耐性20 常時浄化21 清浄 聖浄 浄化力強化
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「………おそらくじゃが、この【清浄】と【聖浄】というのが使う価値のあるものなんじゃろうの。
それにしても【常時浄化21】とは、とんでもない素材じゃ。
とはいえ単一の素材のみで作製せよ、というのはキツい縛りじゃの。
せめて木材が使えれば良かったのだが、それすら不可とはな」
そう思いながらも妾は武器を作ってゆく。
なるべく素材を使わずに武器を作るにはどうするか?
そこに悩んだのだが、結局は妾の使いやすい武器にする事にした。
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<刀> 聖浄塊の小太刀 品質:10 レア度:7 耐久1210
聖浄塊のみで作られた、小太刀風の武器。
聖浄塊を活かす為には聖浄塊のみで作製しなければいけない為、それ以外の素材が一切使われていない。
アンデッドに大して非常に強力だが、その反面それ意外と戦う時には適していない。
その辺りに気を付けて有効に使おう
攻撃力51 破壊力1 アンデッド特攻23 常時浄化21 清浄 聖浄
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「【アンデッド特攻23】とは………尋常ではないのう。
通りでこちらの方が強いと言うはずじゃ。
耐久は低いが、【清浄】と【聖浄】がどう出るかは実際に使って見なければ分からんな。
それなりには買い取ったので、皆の数珠を交換した後に売り飛ばすか。
誰ぞが買うであろう」
妾はせっせと数珠を作り、皆の数珠を交換した。
その後は皆に運営ダンジョンに行ってクリムゾントータスを狩る事を伝え、運営ダンジョンへと移動。
さっさとクリムゾントータスの下へと行く。
流石に聖浄塊製の武器は使えんので、長巻で戦うか。




