0717・運営さん達43
2001年 1月19日 金曜日
『プレイヤー<コトブキ>が、スカルモンド地方のダンジョン46階に進みました』
「46階………ああ、ここね。<ソウルブ○イダー>の模型ステージと<ゼル○の伝説>を組み合わせたところかぁ。開発もまたマニアックなのを持ってくるわね。わざわざ裏ゼ○ダとかさ」
「あー、裏ね。やった事あるけど、赤と青のバブルから先に進めなくて止めちゃったと思う。あれ絶対に子供がプレイする難易度じゃないよ。幾らなんでもさ」
「表でも最終ダンジョンは厳しいものね。赤の指環を取ると多少マシになるけど、青の指環じゃ被ダメが大きくて厳しいのよねえ。特にあの回転しまくってる、よく分からないザコが厄介なのよ」
「回転しながら外に膨らんだり、元の回転半径に戻ったりするヤツでしょ? 口では説明し辛いけど、あれボスでもないのに面倒臭いんだよ。そのうえラスダンでしか出てこないし」
「そう考えると、アレも結構な難易度をしてるのよねえ。実際には始まってすぐ、お金稼いで青い蝋燭を買って、後はお金を沢山くれる所を回って青い指環をゲット。これが最初にやる事よ。表も裏も」
「へー」
「ちなみに表だと、その後は爆弾や蝋燭を使ってマップをウロウロするとハートが規定数まで行くから、それを達成したらホワイトソードをゲット。それから最初のダンジョンね」
「最初のダンジョンでホワイトソードと青い指環って、出てくるザコが可哀想にしかならないでしょ。普通なら攻撃力が足りずに分裂する奴らまで一撃じゃん」
「だからダンジョンに行くまでに時間を掛けて体勢を整えるのよ。最速でマジカルソードを取るのも楽しいわよ? 赤タートナックでさえ一撃だもの」
「ああ。あの厄介なタートナックの初登場と、マジカルソードの取れるタイミングが一致してる訳だ。確かに赤なら一撃だった記憶がある。青は二回か三回攻撃しないと倒せない筈だけど」
「お前達、余計な話をしてないで仕事しろ。懐かしのゲームの話題は楽しいかもしれないがな」
「「はーい」」
…
……
………
「おっと、階段に惑わされずに見つけたようね。ま、ここだけじゃなくワールドのダンジョンに散らばってるんだけど、彼らが一番乗りみたい。相変わらずだけど色々なレトロゲームをよく知ってるわね」
「レトロゲーム好きって若い子にも居るからね、そういう意味じゃ知ってるプレイヤーは得をする形かな。大半は知ってるから「クスッ」とくる程度だけど」
「ここの宝箱は……魔法に生命力を加えるヤツか。暴発すると大爆発する技術だが、さて何人が犠牲になってくれるだろうな。今から楽しみだ」
『プレイヤー<コトブキ>が、全プレイヤーの中で初めて中級になりました。職業は<ネクロマンサー・中級>です』
「おっと、辿りついたか。これから続々と中級に上がっていく奴は出てくるだろうが、職業を変えるヤツは殆ど出てこないだろうな」
「それはそうでしょう。アレって救済策でしかありませんし、職業を変えると一気に能力がダウンしますからね。やっても損しかしないでしょう。実際」
「まあな。あくまでも用意してあるだけだし、利用するヤツはまず居ないだろう。余程に合ってないか気に入らない者でもない限り、用事の無いものでしかないからな」
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2001年 1月20日 土曜日
『事前の予想通り、天使の星にてエルフ狩りが横行しているようです。それだけ多くの者が<善行度>を獲得していますが、興味の無い者は動いていません。こちらも事前の予想通りとなります』
「まあ、そこまで<善行度>に興味が無い者も多いだろうからね。それに<善行度>が高くても、そこまで得は無いし、精々が各国の偉い者に目をつけられる程度だ。上手く使われるか稼げる仕事になるかはプレイヤーによるしさ」
「そうそう。そこまで無理して上げるものではないし、いい暇潰しくらいでいいのにね。アナウンスしないし教えたりなんてしないけど、何かしらの意味があると思ってるんでしょう。きっと」
「<善行度>から<悪行度>を引いて、マイナスになってなければゲーム進行上の問題は無いからねえ。後はNPCの反応とか、微妙に得する程度だよ。一部のプレイヤーにとっては重要なくらいかな?」
「NPCに張り付いてるプレイヤーが居るのよねえ。色々なゲームでそういう事をしてるヤツが居るけど、相変わらず意味が分からないわ。私は」
…
……
………
『プレイヤー<コトブキ>と仲間達が、スカルモンド地方のダンジョン50階のボス部屋に入りました』
「これからボス戦だけど、ここのボスは………影かー。こいつもなかなかに厄介なボスだ。知っていれば、そこまで厄介ではないんだけどね」
「早めに気付くかどうかよね。誰が狙われるかって事に。そこにさえ気付けば難しくはないボスよ」
『プレイヤー<コトブキ>が棒を振り回してボスを弾きました。パターンに気付いた可能性があります』
「ここのボスの挙動は「最初に一番レベルが高い者を狙う」なんだよねえ。そしてその者が殺されるまで執拗に狙うんだけど、殺せないと逆に狙う者が分かるというギミックにもなってるんだけど……」
「どうやら完全にバレたみたいよ。影が潜る度に彼は棒を振り回してるっていうか、棒ごと回転してるし。本来なら背後から強襲するんだけど、出てくる最中に攻撃されてるからかキャンセル受けてるじゃない」
「御蔭で止まったところを狙われてボコボコ、すぐに影に沈むから、また彼が棒ごと回転してるじゃん。これ完全にパターン入ってるよ。悲しいボスだったね」
「安らかに眠れ」
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2001年 1月21日 日曜日
『プレイヤー<コトブキ>が運営ダンジョン41階に突入しました。攻略には時間が掛かると思われます』
「どれどれ………ああ、ボスが三体いる所か。彼なら全部倒して攻略するだろうから、確かにそれだけ時間は掛かるだろう。とはいえ………他の者も苦戦しているから、まだまだ彼にも初攻略のチャンスはあるな」
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2001年 1月25日 木曜日
『プレイヤー<コトブキ>が運営ダンジョン46階に突入しました。【耐暑(中)】しか持っていないようです』
「この時点だと、普通は【耐暑(中)】しか持ってないのは当たり前なんだけどね。彼ならどこかから大を手に入れてそうだけど、残念ながら中しか持ってないみたいだ。ま、中で大の素材は手に入るものの……彼ならやりかねないな」
『クリムゾントータスのレベルは168~170です。可能性としてはそこまで高くないと思いますが、アレは普通の生物ですのでクリティカル狙いなら可能性があるでしょう。それでも高くはないですが』
「まあねえ。アレは結構先の魔物なんだよ、本来は。しかもわざわざソロ限定のダンジョンで出してるんだから、簡単に倒されたら困るよ。彼に倒されたなら仕方ないと諦めるけども」
『確率は低くとも、やりかねない可能性は常にあります。それに全プレイヤーの中で一番可能性が高いのも、プレイヤー<コトブキ>でしょう』
「だろうね」
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2001年 1月26日 金曜日
「っていう話を昨日したんだけど、早速やらかしてくれてるじゃん! 確かに気絶させれば可能性は上がるよ? それに重結晶製の武器も持ってる。でもさ、一撃で首を斬らなくてもいいと思う」
「やったものは仕方ないから諦めるしかないわ。この調子だと彼、確実に乱獲するわよ? とはいえ、出来でしまう以上は諦めるしかないでしょうね」
「マジかー………」
…
……
………
『プレイヤー<コトブキ>が【色欲】の悪魔の部屋を訪れた結果、【色欲】と【純潔】が恋人同士である事が発覚しました』
「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」」」」」
「よくやった! って言いたいところだけど、確かにブランケットやシーツだけで体を隠している方がエロいわね?」
「そりゃそうでしょうよ。それよりも、本当に高校生の頃みたいな反応だなぁ……」
感想欄にご指摘がありました通り、作者のうろ覚えで間違ええておりました。
タートルナック→タートナックに修正しました。
間違いのご指摘ありがとうございます。
別作、「時空の旅人 ~イシスとヌン~」が160話を超えました。宜しければ、御一読ください。
https://ncode.syosetu.com/n1425lv/




