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0707・とある魔物達の情報




 2001年 1月25日 木曜日 AM8:26



 今日は溶岩地帯の攻略に乗り出す日だ。

 昨日の内に装備は揃えてあるので不足は無い。

 ただし攻略最中に足りなくなる可能性はあるし、45階までのように色々なボスを倒さなきゃいけないかもしれない。


 まあ、強行突破は可能なんだけど、それをするメリットが欠片も無いんだよね。

 だからこそ一つ一つ段階を踏んで攻略していくんだし、そうやってメリットを受けとっている。


 今回もおそらく地道に攻略した方が良い場所なんだと思う。

 というか飛ばして攻略するメリットは時間以外に無いんじゃないかな?

 そしてこのゲームでタイムアタックをする意味は欠片も無い。


 本当に飛ばして攻略する意義が見当たらない。

 正直に言ってボスが強化されたままだから苦労するだけだ。


 これでボス馬を倒したら全て御破算で、もうネズミとウサギのボスが出てこないってなったら凹むだろうね、最初に攻略した人。

 僕がその立場なら間違いなく凹む。


 さて、下らない事を考えてないで、さっさとログインしよう。


 まずは倉庫に行って売り上げを入れ……そうだ! 家畜の為のエサ!

 確かあのスレに家畜のエサは運営マーケットに売ってるって書いてあった。


 もっと質の良い物はNPCから買うしかないけど、それなりでいいなら運営マーケットで買った方が手っ取り早いって。


 いったい何処に…………あった!

 ここに、って結構色々な物が売ってるなぁ。ペットのエサまであるよ。

 何故か犬用と猫用のチュ○ルがあるのが気になって仕方ない。

 というか、あの企業も参加してたんだね。


 適当に家畜のエサを買って倉庫に詰めると、僕はチ○ールを持って訓練場へと行く。

 すると、そこにはセナが垂らすヌンチャクに猫パンチをしているギンが居た。

 よかった、居なかったらバカみたいだったよ。


 僕はファルに呼び出す事を伝えると、ギンと遊んでいるセナにチュ○ルを渡した。

 分かっていないセナは首を傾げたが、僕が袋を切って中身を取り出すと、ギンが猛烈に反応して飛びかかる。

 その飛びかかりを素早く回避し、僕はチュー○をセナに渡して後を任せた。


 セナはギンの攻撃をかわしつつチ○ールを僅かにだけ舐めさせるという、妙な遊びを始めたようだ。

 アレこそが本当の「猫まっしぐら」だなと思う。


 その後はラスティアとキャスティの部屋をノックして呼び出す事を伝え、ソファーの部屋へと転移。

 三人を呼び出したらソファーへと座る。



 「ラスティアとキャスティには忘れない今の内に渡しておくよ。僕がつけてるのと同じマニカだけど、それ【耐暑(中)】と【耐寒(中)】が付いてる赤魔鉄と青魔鉄だから」


 「赤と青で作ったの? それはいいけど【耐暑】の中かぁ、それなりにしか防げないわね。寒さは防寒具で何とかなるけど、暑さは簡単じゃないし。……あの服を作ってもらうしかないかしら」


 「あの服って……もしや浮遊クラゲの服ですか? たしかにアレなら涼しいですけど、どこで獲れるんでしたっけ?」


 「浮遊クラゲは天使の星だとガラスビーチだね。それ以外ならモンテル山の湖とその周辺に居る事が多いよ。他の場所は……知らないかな?」


 「悪魔の星ではタルタス山の頂上付近の湖と、ヨブスウェルの近海に出てくるよー。あいつらフラフラしていて攻撃が当たり難いのが嫌いなんだよねー」


 「あまり好きな者は居ないと思いますが、アレらの皮は乾燥させた後で服に加工できますからね。着心地はよくありませんけど、涼しいのは間違い無いです」


 「クラゲの皮を着るの? 流石にそれはちょっと……」


 「あいつらの皮は普通の強さはあるのよ、だから引っ掛かって千切れたりして使えないって事は無いわ。汗を掻いて水分を吸うと、冷えていきながら乾くという不思議な性質があってね、だから涼しいのよ」


 「代わりに水分を含んだ所はプルプルするので、肌に当たる部分の感触が微妙に変なのが特徴だね。とはいえ本当に暑い所ではなりふり構っていられないから、浮遊クラゲの服は必須だよ」


 「あそこがそこまでかは……行ってみるしかないね。それに進んで行った先の採掘場所で新たな素材が手に入るかもしれないし、それを使えば【耐暑(大)】になるかも」


 「【耐暑(大)】ですか。有名なのは<深紅の卵>でしょう。アレの殻が【耐暑(大)】の材料ですが……」


 「<深紅の卵>って、クリムゾントータスの卵じゃないの。アレと戦うなんて御免よ、あまりにも面倒臭いじゃない。上手く殻だけあれば助かるけど、アレを倒すのは本当に勘弁してほしいわ」


 「それは誰だってそうだろうねー。あんなのと戦いたがる方がおかしいよー」


 「そんなに強いの?」


 「強いのではなく厄介なのですよ。クリムゾントータスという魔物は、そこに居るだけで熱いのです。熱量という意味で熱いのであり、ただ暑いだけとは比較になりません。アレ自体が高温ですから」


 「そのうえ卵を守っているし、生まれた後でその殻は母親が食べる事が多いんだ。つまり、残っている可能性が高くないのさ。たまに何かがあって放置されている事もあって、市場に出回っているほぼ全てがそうやって手に入れた物だよ」


 「クリムゾントータスって思っているより大きいのよ。で、亀の如き遅さなんだけど、炎のブレスを吐いてきたり【火魔法】を連発するのよね。固定砲台って感じで暴れるから戦いたくないの」


 「そのうえ甲羅はとんでもなく硬く、皮は甲羅よりマシだといっても堅いんだ。首が長いから結構な角度にブレスが吐けるし、旋回は割と速いのさ。移動は遅いくせに」


 「クリムゾントータスの甲羅とか皮を使っても【耐暑(大)】だった筈だけど、あいつ凄く暑い所にしか居ないんだよねー。まずそこへ行くのが、そもそも嫌だしー」


 「それは本当にそう。【耐暑(中)】なら行けそうなところが嫌よね。本気で出てきそうで困る」


 「噂をすれば……と、思わなくはないです。神の試練ですし、嫌な予感しかしません。クリムゾントータスの居る所など、逃げていくのが一番いい進み方ですよ。いちいち相手などしていられません」


 「だいたいあの亀は、高さだけで私達の身長以上だ。それほどまでに大きい亀など、誰も戦いたくは無いさ。もし本当に出てくるなら、ブレスを避けながら進むしかないね。逃げた方がいい」


 「そこまで言われるほど酷いモンスターも居るんだね。で、それが出てきそうなわけだ。何か無理にでも倒そうとする人が出てきそう」


 「誰だって予想すると思いますよ。勝てもしないのに戦いを挑む人は現れるでしょうね、45階を強行突破した人みたいに」


 「出る出る、絶対に出てくるよ。そして倒せないって愚痴を書き込みそう。まだ無いのはそこまで到達してないのかも」


 「そもそも出てくるとは決まってないよ。後、出てくるより出て来ない方が良いんだから、あんまり出てきそうなフラグを立てるのは止めようか」


 「カンカン」



 ファルが来たので食堂に行き、朝食をとったら二人を待って魔隠穴へ。

 素材を収集したらバイゼル山へと移動し、採掘を済ませたらウェズベア森に移動。

 今度は熊とスライムの素材を集めていく。


 トレントはウィンドトレントを主体にし、グリーントレントは品質10++の予備用に狩っておく。

 実際に予備を作っておかないと困った事になるかもしれないしね。


 十二分に稼いだら師匠の家に戻り、ソファーの部屋からマイルームへ。

 精錬を終えたら全て倉庫に詰めて、ソファーの部屋へと移動したら皆と昼食まで雑談。


 ファルが呼びに来たので昼食にし、それが終わったらマイルームに移動してログアウト。現実へと戻る。


 いつも通りに雑事を熟しつつ昼食の用意。

 シズと共に昼食を食べ終えたら片付けを済ませ、それが終わったら部屋に戻ってログイン。


 午後からは運営ダンジョン46階だ。


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