0060・午後からのレベル上げ
師匠の家でスケルトン・クラフターとファルが作ってくれた昼食を食べ、午後からは<屍人の森>で戦闘を行う。ユウヤは山を回って、伐っていい木を伐り倒してくるらしい。せっかく良い木材が手に入る斧を手に入れたんだし、使いたいんだろう。
僕達は浅層の<澱み草>を抜いたら、さっさと中層に入り戦闘を行う。既に普通に勝てるので戦いつつ、<澱み草>や薬草を抜いて確保、インベントリに放り込んでいく。いつも通りのアンデッドしか出てこないし、倒し方も知っている。
おまけに【浄化魔法】が良く効くので、連発しながら戦っていると、待っていたメッセージが流れた。
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※スキル:【浄化魔法】が規定のレベルに達しました
【浄化魔法】に【セイントバインド】が追加されます
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました
召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました
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3つ目はバインド系と決まっているんだろうか? アンデッドを拘束するには良さ気な魔法だけど、一度はスキルとして使ってみないと魔法陣が分からないんだよね。そのターゲットは……居た。まだこっちに気付いていないらしい。
僕は背を向けているスケルトン・ファイターに対し、【セイントバインド】を使用。他のバインド魔法と同じく、足に輪が付いて拘束している。この辺りは大した違いがな……うん? 何だかスケルトンが猛烈に暴れてるような……?。
今度は自力で【セイントバインド】! ……暴れるのは変わらな、あっ!? 倒した……? もしかしてアンデッド相手だと継続ダメージなのかもしれない。もう一度、別の敵で検証しよう。魔法の特性は知っておかないと。それにしても説明が少ないなー。
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<浄化> セイントバインド 拘束
聖なる輪を敵の足に着けて拘束する魔法
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魔法の説明コレだけだよ? 【総合鑑定】のレベルが低いのか、もしくは知識が足りないとかなのか。もし知識が足りないのなら、【総合鑑定】の後も本を読まなきゃいけないとなる。ここの運営なら……本を読まないと駄目なトラップ程度は仕掛けてそうだなー。
運良く、それとも悪く? スケルトン・ファイターが現れたので、再び【セイントバインド】で拘束。皆には攻撃しないでもらったが、やはり2度目の拘束時間、その半分ぐらいで倒れた。これで継続ダメージは確定だな。
多分アンデッドだけだろうけど、そこの検証は<屍人の森>を出なきゃいけないので面倒臭い。セナがストレスを溜めているので、次に出てきたゾンビ虎を拘束、セナに好きなだけボコらせた。顔は変わらず無表情だが、物凄くスッキリしたらしい。
それは良かったと思わなくはないが、順調に駄目な子になってないかな? ファルも手を左右に広げて「ヤレヤレ」というポーズをしてるし、付ける薬は無さそうだね。ま、先に進もう。
その後もフォグの【アースバインド】や僕の【セイントバインド】が活躍した。ただ、アンデッド相手だと【セイントバインド】の方が成功率は高いみたいだ。それでもレベルは上がったけどね。
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召喚モンスター:フォグの【土魔法】が規定のレベルに達しました
【土魔法】に【スモールピット】が追加されます
召喚モンスター:フォグの【土魔法】がランクアップし、【土魔法・下級】になりました
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【スモールピット】、つまり小さい落とし穴か。上手く使うと極悪な威力を発揮しそうな魔法だ。フォグには上手く使うように色々教えないといけないね。おっとスケルトンファングベアが出てきた。あいつが向かってくる際にね……。
フォグに教え終わった僕は、石球をぶつけて僕達に気付かせる。尻に石球を受けた骨熊は当然怒り、猛然と僕達の方へ走ってきた。その途中で足の着地点がいきなり窪み、足が予想よりも沈んだ為、骨熊は転びながらも進み僕達の前で止まる。
皆が「ニヤリ」という雰囲気を出した直後、猛然とストンピングを開始。僕は【セイントバインド】を使い、せめて移動できないようにしておいた。そもそも4人でボコってるから、僕の入る隙間がないんだよ。フォグでさえ蹴ってるし。
【スモールピット】の魔法は地面に10センチぐらいの窪みを作る魔法だった。高が10センチと侮る事は出来ない。走っている最中にいきなり着地点が窪んだら、非常に高い確率で人間でさえ転ぶだろう。ある意味で凄く怖い魔法だ。
「フォグには【スモールピット】の魔法を上手く使う練習をしてもらった方がいいね。あの魔法は上手く使えば相当役に立つ。ただ、使うタイミングが肝要だからね、そこの練習は要る」
「ク!」
「レンシュウ、ガンバレ! ワシャワシャ、オウエン!!」
「キュウ……」
事ある毎にモフってるけど、嫌がってるから止めてあげなさい。何となく手間のかかる何処かの誰かさんを彷彿とさせるなぁ。ま、気を取り直して進んで行こう。
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種族レベルが上がりました
メイン職業:ネクロマンサー・下級のレベルが上がりました
召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました
召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました
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ここから先は屍人の森・深層となります
種族レベルと職業レベルが低すぎる為、絶対に死亡します。それでも進みますか?
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………<高確率で死亡>じゃなくて<絶対に死亡>って言われたんだけど。深層のアンデッドってどんだけ強いのさ。流石にあまりにも危険すぎるから行かないよ。さっさと戻ろう。
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召喚モンスター:ファルのレベルが上がりました
召喚モンスター:セナのレベルが上がりました
召喚モンスター:ドースのレベルが上がりました
召喚モンスター:フォグのレベルが上がりました
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ウロウロしながら戻り、師匠の家に着いた頃には夕方だった。僕は慌てて師匠のスケルトン・クラフターに<澱み草>や各種の薬草を預け、ファルと一緒に作ってくれた食事をとったら、すぐにソファーでログアウトした。
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昼のログアウトの時に確認していたので問題無いが、洗濯物を取り込むなどの雑事を終わらせて一息吐く。調子が良かったからか、アンデッドを狩っていたら夕方だったとは。危ない、危ない。
流石にシズのように何もしないというのは色々マズい。僕の名誉の為にもしっかりしないと。
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2000年 8月9日 水曜日 AM8:32
今日は朝の雑事に少々時間が掛かった。昨日遅くまで課題をやっていた所為で、ちょっと眠たい。まあ、ゲームは問題なく出来るだろう。VRゲーム中に眠ってしまったり意識を失うと、強制ログアウトさせられるので気をつけないとね。
さて、そろそろログインしますか。
ログインしてソファーから起き上がると、もう一つ正面にあるソファーで師匠とラスティアが泥酔していた。近くにワインか何かの樽が鎮座しているけど、アレを2人で飲んだの? あの大きな樽の酒を?。
……関わらない方が良いと思い、僕は朝食を食べた後、そそくさと師匠の家を出る。フレンドを確認すると全員ログインしているので、ユウヤにフレンドコールを送り、ダンジョンに行くか確認しよう。




