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0044・イベント前日まで




 ―――――――――――――――


 召喚モンスター:セナが【身体強化】を習得しました


 召喚モンスター:ドースが【身体強化】を習得しました


 ―――――――――――――――



 セナとドースが【身体強化】を習得した事で、僕とファルは<屍人の森>に行き、木を伐ってくる事にした。先に木のみで薙刀を作っておき、それをラスティアに渡しておく。理由はセナとの模擬戦だ。2人で戦って色々と学んでほしい。


 ドースがついてくるようなので一緒に行き、僕達が伐採している最中の守りはドースに任せる事にした。僕よりもファルの方がしっかりしているのでファルに伐っても良い木を聞き、その木を【身体強化】で伐り倒す。僕も練習しておかないとね。


 多くの枝や丸太をゲットしたら師匠の家に戻り。丸太を出してファルの【木工】の練習用に使ってもらう。道具は師匠のスケルトン・クラフターが貸してくれた。ありがたい。後で木工用の道具も買ってこないとな、後は料理道具もか。


 僕は丸太を数個出し、予備の薙刀を作ったら食堂にお金を取りに行く。皆には町に行って<木工道具>と<料理道具>を買いに行ってくると伝え、ドースに乗せてもらう。ドースは僕を乗せると、一気に町へと走って行く。その速度は驚くほど速い。


 そのままドースは休む事もなく突っ走り、あっさりとゼット町まで来た。門番の衛兵が驚いていたくらいだ。確認して通してもらった後、お婆さんの家に行き、<木工道具>と<料理道具>について聞く。すると店を紹介してもらえた。


 それぞれの店に行って<木工道具>と<料理道具>を40000デルずつ支払って買い、町から師匠の家に戻る。ドースにゆっくり歩くように言うと、鼻息荒く返事をしてくれた。ドースも分かっているらしい。そのまま揺られ続け、ある程度町から離れると反転する。



 「おっさん達さあ、バレてないとでも思ってんの? だとしたら眼と鼻と耳が腐ってるんだね。僕はネクロマンサーだけど、おっさんを使役したくはないなあ。おっさんを召喚とか、最低でダサいし」


 「てめぇ! ちょっと顔が良いからって舐めてんじゃねえぞ!!」


 「はあ? 顔が良い??」


 「「「「えっ?」」」」


 「「「「「………」」」」」


 「このガキ分かってねえのか? ………ま、まあいい! お前ら、このガキをブッ殺して金目の物を奪うぞ! 所詮はガキと馬一頭だ、さっさと殺せ!!」


 「いや、お前もやれよ」


 「やるに決まってるだどぉっ!!?!!?」



 バカなおっさん盗賊どもが騒いでいる間に石球を用意し、【身体強化】で投げたんだけど、やはり地面に比べて投げにくかったみたいだ。とはいえ倒れたから気絶したんだろう。……いや、頭から血がドクドク流れ出てるから、あれは死ぬな。


 僕はインベントリから槍を取り出して右手に持ち、<ナイトロード>の騎士になったつもりで突撃する。一番後ろのおっさんが石球を喰らったからか、おっさん盗賊は呆然としてマヌケな顔を晒してるんだ。そんな隙を見逃す僕らじゃないよ。


 ドースが【疾走】を使って加速し、僕は槍を脇に挟んで右手で持ち踏ん張る。首に喰らったおっさんは一撃で死亡、首が千切れて飛んでいった。そのまま通り過ぎて反転、今度は残る2人に突撃する。


 おっさん盗賊は慌てて構えるものの遅い。今度は槍を横に向けて突撃し、おっさんの頭に激突させた。おっさん盗賊の一人は地面に倒れ、頭を押さえて呻いている。兜を被らないから、そういう目に遭うのさ。再び反転、今度は無事なおっさん盗賊に突撃して首を吹っ飛ばす。


 その後は呻いている盗賊を馬上から突き刺して殺害、無事に盗賊を殺し終わった。普通の盗賊だったからか武具とお金しか出なかったなぁ。それにしても一切の攻撃を受けずに完勝できた。ドースも嬉しいのか「ブルブル」と鳴いている。


 出た武具は青銅の短剣2つと革鎧4つに青銅の剣。そして青銅のフレイルが1つ。そういえば最初に殺したおっさんの武器は見てなかった。まさかのフレイル持ちだったとは……先に殺しておいて良かったよ。絶対に面倒臭い事になってた。


 ゲームなんかで弱い武器って印象あるけど、全くそんな事はない。ヌンチャクの片方が長い棒になっているのがフレイルだ。その説明だけで怖い武器なのが分かると思う。実際には頭をカチ割るだけの威力があるし、おまけに青銅製だ。本当に危なかったよ。


 全て回収してプレイヤーマーケットに出品。あれ? 前に出したのが全部売れてる。皆なんだかんだといって、お金持ってるねえ。前に出していた鉄の短剣3つの代金9600を回収しつつ、ドースに師匠の家まで走ってもらった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 師匠の家に戻ったら木工道具と料理道具をファルに渡し、師匠の道具は綺麗にしてスケルトン・クラフターに返した。この2つの道具はウロウロしながら使う事は無いので、革のバンドは付けてもらっていない。それに師匠の家に置かせてもらうし。


 そもそも【木工】も【料理】も拠点じゃないと出来ない作業だ。魔物が出る場所でする事じゃない。なので持ち歩く事を考える必要は無い訳。ま、当たり前の事だけどね。


 早速ファルは自分用の木工道具で丸太を加工していく。今は木の棒を量産してくれているらしい。僕も枝を纏めて棒にしたりしていると、壊れたらしいので薙刀とトンファーを再び作る。結局この日はそういう作業で終了した。



 ―――――――――――――――


 サブ職業:錬金術師・下級のレベルが上がりました


 召喚モンスター:セナの【格闘術】がランクアップし、【格闘術・下級】となりました

 【格闘術・下級】に【ジャブ】と【ストレート】が追加されました


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 師匠の家で夕食をいただき、ソファーでログアウト。これからイベントまではスキル上げがメインかな?。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 8月3日 木曜日 AM8:24



 本日も朝からコツコツと頑張ってスキルを磨いていく。セナとラスティアは面白い戦いを続けていると思う。長柄のラスティアが懐に入らせないようにすると、セナがタイミングを計りつつフェイントを織り交ぜるようになった。


 順調に強くなっているけど、対人と対魔物では違うので、そこはきっちりと分けてもらいたいところだ。もちろん魔物に効くフェイントもあるだろうけどね。



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 ※スキル:【闇魔法】に【ダークボール】が追加されました


 使い魔:ラスティアが【短剣術】を習得しました


 召喚モンスター:フォグの【土魔法】に【アースボール】が追加されました


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 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 8月4日 金曜日 



 今日も朝からコツコツと頑張っていく。最初から飛ばしてレベルばかり上げてきた気もするので、ここで一旦止まり、スキルを充実させたいところだ。昨日は新しい魔法を覚えたしね。



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 召喚モンスター:ファルの【棍棒術】スキルがランクアップし、【棍棒術・下級】になりました

 【棍棒術・下級】に【フルスイング】が追加されました


 召喚モンスター:ファルの【盾術】スキルがランクアップし、【盾術・下級】になりました

 【盾術・下級】に【ガード】が追加されます


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 よしよし、ファルも順調に強くなってるね。イベント前に上がったのは良かった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 2000年 8月5日 土曜日



 今日は全員の武器を作り直したり、ゼット町に行って装備を修理してもらったりした。明日は初めてのイベントだからね、準備はしっかりとしておかないと。流石に情けない姿は晒せない。


 この日は特に何も無し。明日に備えて石球を作ったりしてたからかな? 何があっても良いように、インベントリの中も整理してログアウト。明日からはイベントだけど、どんな内容なんだろう? ちょっと楽しみだ。


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