探索。もう歳で高い音が聞こえん。
「みんな!」
もう一時間は経っただろうか。中尾達を探していた。
「もう、みんなは…」
「何言ってやがる!もともと、お前が見失ったせいだろ!」
俺は会長のことを壁に押し付けた。
「ケンカはよすんじゃ。まだ見つかる可能性はある。」
「爺さんは何か見つかる方法があるっていうのかよ。」
「見てろ。」
爺さんは笛を出し、デカい音を鳴らした。
「バカ!そんな音を出したらゾンビが……」
街は物静かだ。
「ゾンビは高い音が聞こえないんじゃ。」
「わしもこの音聞こえない。」
この音を出しながら周りを探した。
私達は車の後部座席に隠れていた。窓が空いており、いつバレるかも分からない。その音が聞こえるまでは。ピッーーっという、バカでかい音が聞こえた。
――バレる…そう思った。けどゾンビたちはピクリとも動かない、こんな音が何度も鳴り響いていても。
もしかして…高い音が聞こえない?
私は音がなるぬいぐるみを鳴らした。
ピッーーーという音。
ゾンビ共は………来ない――
ぬいぐるみの音は大丈夫だった。けど車の音は違う。車から音が周りに鳴り響いてしまった。
ピッーーー
俺は音の方にすぐさま走った。ゾンビ共を銃で撃っていく。音は赤い車からなっているようだ。赤い車には中尾達らしき影。中尾たちの前にゾンビ。
間に合わない…。また俺は助けられないのか…
「なかおぉぉ―――」
バンッという音。それは銃声。体と腕の間を弾丸が通り過ぎていった。
その時胸についてた無線から声がした。
「…援護射撃は、まかせんしゃい。ブッ…」
「じいさん…」
中尾の車に急いだ。ゾンビ共は、中尾たちに近づいている。俺はすぐさま拳銃とナイフを出した。
俺と爺さんでゾンビどもを一掃した。
「中尾…大丈夫か?」
「う、うん!」
俺は肩の力をフッと緩めた。
「怪我は?」
「ないよ。」
「一旦、国会議事堂に行こう。」
俺達は国会議事堂に向かった。会長もそこにいた。
「康誠。このおじいちゃんは?」
「この人は俺の命の恩人だよ。」
「そうなんですか!」
中尾は爺さんの手を握り、ブンブン振った。
「中尾、取れちゃうよ。」
「ふぅ。持ってかれるところじゃったわい。」
「爺さん。教えてくれ。―――なぜここは壊滅したんだ?」
「……あのバケモン共が大量に攻めてきたんじゃ。それでここは壊滅じゃ。」
「他に避難場所は?」
「ない…、ん?いやあったかも?」
「どっちだよ。」
「あるわ。山上病院じゃ!」




