轟鳴
イザナイの口元は笑っていた。
悠希「やったー!」
菊葉「何でアイツは、笑っていたんだ?」
悠希「何ででしょうね… それよりも京夏が」
菊葉「そうだな。 急ぐぞ。」
唯,雛乃たちは 城内の中の安全そうな地下倉庫にいた
唯「ねぇ、雛。何か、さっきから 外の様子が見えるんだけど…」
雛乃「え?何で?この場所に窓はないけど?」
唯「“第六感・心眼”とかって前 京夏が言ってたような気がするんだよね~」
雛乃「心眼?」
唯「うん。霊化ノ魔法が使えるようになったときに、同時に使えるようになってたらしいんだ~」
雛乃「凄いな~。 で、外はどんな感じなの?」
唯「えーっとね、空に大きくて黒い雲がグルグル~ってなってて、ピカーンってなってて、ドカーンってなってて、それから…」
雛乃「やっぱり、説明下手ね」
と 雛乃はクスクスと笑った。
唯「もぅ… 」
雛乃「でも、言いたいことは伝わったわ。」
唯「伝わってくれて良かった~」
雛乃「私以外には伝わるか、どうか…」
唯は少し落ち込んだが、ふと 思い出したかのように言った。
唯「あっ、雛も この戦いが終わったら、京夏に魔法を教えてもらったら?」
雛乃「それ…死亡フラグ立っちゃってるよ…」
唯「え?そう?」
雛乃「唯ったら…もう…」
唯「あははは…」
京夏の方はというと
京夏「そろそろ 上のアレ…ヤバイのか?」
シェイド「ふん、教えるはずがないだろ。笑わせるなよ。」
京夏「まぁー それもそうか。」
シェイド「といっても… 時は満ちた。滅べノーゼアクト王国。悪魔の逆鱗に触れた罪だ。終焉の轟鳴!発動。」
京夏「何だと!? クリエイト“魔法系統,都市防衛結界”!これで保ってくれ…!」
シェイド「下らない結界だな?」
京夏「仕方ないだろ! 国を守れって言う条件なんだから」
京夏 (心の声)あれ?そんな条件あったっけ?
シェイド「こんな下等生物に何の価値がある?」