表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リーングラードの学び舎より  作者: いえこけい
第一章
32/374

術式は使用上の注意をよく読んで正しく行いましょう

 術式師が最悪の相手を選ぶとしたら、間違いなく術式騎士を選ぶだろう。


「――ッ」


 漏れた吐息が自分のものか、クライヴのものか。

 判断つかないうちに、クライヴは瞬足の勢いで間合いを詰めてきた。


 一直線上にのみ高速移動が可能な術式『リューム・ウォルルム』を併用した、開幕のスタートダッシュ。


 大人の歩幅で十数歩の距離が、あっと言う間になくなってしまった。


 この前、ヘグマントとの試合で使った加速中段突きを、今度はクライヴが行なっただけである。


 その動きは人間の動体視力を楽々と超えている。

 体感的にはほぼ瞬間移動と同じように見えてしまうだろう。


 だからこそ、読みやすい。

 ヘグマントに中段突きを防御されたのと同じ理由だ。


 クライヴが狙う軌道は右肩から左脇を抜ける袈裟斬り。

 無難な軌跡……というよりも、『リューム・ウォルルム』発動時は無難な行動しかできない。

 そもそも、加速域に突入しようが人間の動体視力は変わらないのである。


 つまり、自分から見てクライヴが消えたように見えたのと同じくらい、クライヴからすれば自分の姿などマトモに見ていられないのだ。


 どれだけ加速しようとも、攻撃しようと思ったのならまず、足を止めなければならない。足を固定し、腕に力を込めて腰を入れて切り抜くことで『斬撃』と呼ばれる。

 人の身体を剣で斬ろうと思うのなら、その生命を奪おうというのなら、そうしなければならない。布地と皮膚、筋肉、骨、臓器まで到達する傷を与えられない。


 なら、通り魔のように斬りながら加速していけばいいではないか、と思うだろう。

 そんなことしたら相手だけでなく、自分の腕も壊れますからね。浅はかな人はよくコレをやって相手にダメージを与えて自分は再起不能になるという自爆技を披露してくれます。


 というわけで、『リューム・ウォルルム』を使って稼げるのは距離だけ。

 後は術式を解除、すぐさま斬る、という行為を素早く行うのが正しい『リューム・ウォルルム』の使い方です。


 自分は降り下ろされるブロードソードの範囲から足を一歩、後ろに出すことで逃げ切る。やっべ。紙一重だったようで、髪がハラハラと空中に舞うのがわかる。


 クライヴの挙動は虚を突いたように見えて、まだ自分の予想の範囲です。


 次々と自分を襲う斬撃の嵐。

 その一つ一つを最小限の動きで避けていく自分。頬を、腕を、胸を、卓越した技術と努力を持って掠めていく。

 紙一重じゃなければ次の斬撃がよけられないほど、鋭く速い。


 やがて、決定的に避けられない斬撃がくる。

 これも予想の通りで、ブレードナイフを横に倒してクライヴの斬撃を受け止める。


 ガリガリと金属同士のこすれ合う音が響く。

 両腕にくる衝撃を後ろにジャンプすることで逃がしてやる。

 なおも追撃しようと接近するクライヴ。いや、攻撃しすぎです。


「ウル・プリム」

「無駄だ!」


 返す刀で指先をクライヴに突きつける。指先から放たれた電撃は、しかし、簡単にクライヴの防御結界で阻まれてしまう。至近距離で、しかも、ほぼ秒間を割ってる攻性に反応するとか、さすがである。


 これが術式師にとって術式騎士が天敵である理由だ。


 基本、術式師は前衛に守られている。

 術式を編む時間、意識を術式に割くせいで無防備極まりない状態、これらを前衛で行うのは難しい。


 動きながら見えない源素を集めて陣を描き、術韻なんて唱えてられませんよ?


 後方メインと言われているのは伊達でも酔狂でもない。

 効率を考えれば、術式師は後ろでいそいそと術式編んでぶっぱなせばいいのである。


 そんな術式師も、一度、術式を使えば戦況をひっくり返すことすら容易い。

 初級の術式でも、熟練者の一振りに勝るのである。

 時間と無防備を引き換えに、強力な威力で戦術を支えることが術式師の役目だ。


 ところがこの苦労をあっけなく無に返すヤツがいる。


 それが術式騎士である。

 他の言い方にしても術式剣士、術法騎士、術戦士などと中にはこれらの術式剣を流派にして掲げている者もいる始末。まぁ、この辺の細かい差はどうでもいい。


 術式を使い、剣士でもある。

 それだけで術式騎士と言ってもいいだろう。


 厄介なのはこの術式騎士、術式を防ぐ手段を持っているということ。

 本来、術式師の技術である防御結界、『リューム・ウォルルム』といった各種の強化術式を基本に、『剣を術式で強化するスタイル』で戦う。


 つまりはこういうことである。


 頑張って術式を使う術式師。ようやく術式を発動する術式師。防御結界で無効化、涙目の術式師。そうこうしている間に接近されて斬られる術式師。

 やるせなさもここに極まれりである。


 速さの観点で『防御結界>攻撃術式』の公式が成り立つせいで、ほぼ独立して前衛に居ながら術式を無効化する術式騎士は術式師にとって戦いたくない相手である。


 術式師の、唯一の取り柄を奪ってしまう憎い相手なのだ。


 さて、自分も幾分か術式騎士に近しいスタイルだけども、『剣を術式で強化するスタイル』の彼らと違って、自分は『術式のために剣を奮うスタイル』なのである。


 メイン火力が術式か剣かの違い。

 立ち回りは似ているけれど、結果として目指す部分が違う。

 この辺は戦略と戦術の違いに似ている。


「――ハァッ!」


 術式をぶち破ったまま突撃してくるクライヴ。かけ声と共に気合一閃。

 術式を撃った体勢のまま硬直している自分に鋼色の横薙ぎが迫る。

 回避も防御も出来ないタイミング。それを逃す剣士はどこにもいないだろう。迫る鋼は敗北の証だ。まともに受ければ臓物ぶちまけること請け合いである。


 もっとも、そんなタイミングでも回避してみせるから術式師というのだ。


「ウル・ウォルルム」


 紫電が自分の意に反して、『予想通り』にブレードナイフを跳ね上げさせる。

 ブレードナイフをブロードソードにぶつければ、胸元で火花があがる。


 リューム・ウォルルムが緑の源素、圧縮された風の押し出しと限りなく風の抵抗を薄めた加速が売りならば、ウル・ウォルルムは黄の源素。

 電気による自己強化。一時的に肉体リミッターを外すことで加速を得る。


 肉体限界を超えた動きはブロードソードが肉体に届く前にナイフを割り込ませ、見事に自分の身を守りきった。


 それだけではない。

 横薙ぎをナイフで跳ねあげられたことでクライヴは剣に引きづられる形で体勢が崩れている。これを引き戻す力を入力するには一度、伸びきった筋肉を無理矢理、動かさなければならない。そんなことをすれば腕を痛めるだろう。

 痛めるだけならまだしも、引き戻し構えるまでの間、力の入っていない状態を強いられる。


 加速維持時間はほんの5秒。

 術式の効果が切れるまでに自分は、クライヴの懐にもぐりこむ。

 クライヴは攻撃直後の硬直で動けない。剣を弾かれたままの状態で固まってしまっている。今がチャンスだ。

 逆手に持ち替えたブレードナイフの刃がクライヴの首筋目がけて銀色の線を描く。


「死ねッ!」


 殺す気マンマンです。


 ナイフの空気を薙ぐ音がする。

 金属が土に落ちた音と共に――


「……チッ」


 自分は舌打ちしました。


「……殺す気か」


 自分のわずか数歩先、クライヴが腰を落とした状態で睨みつけていました。


 あの一瞬、クライヴは剣を捨てた。


 受けきれないと悟った直後の判断力は素晴らしいの一言だ。

 身軽になった身体を無理矢理、後ろに倒して自分の斬撃から距離を取った。


 そのまま追撃を仕掛けようとも、加速時間切れで自分のほうは一歩も動けなかった。相手も逃げの一手を打ったせいで何もできやしない。


 空いている腕を犠牲にするものかと思っていたが……、そうそう傷をつけさせてくれないか。

 こうなるとブレードナイフのリーチが短いことが悔やまれる。

 もっともそのくらいのデメリットは承知の上でしたが。


 お互いの動きが止まったのを見た観客は一斉に沸き始めた。

 思った以上の、自分たちの動きに釣られて息を忘れていたのだろう。


 自分は落ちているブロードソードを拾って、クライヴに投げて渡す。

 空中で剣を片手で掴んだクライヴの顔は、珍しく驚きに満ちていた。


「無手の俺に、術式で痛ぶるものかと思っていたが」

「何を言ってるんですクライヴさん。自分がそんな悪辣な真似をするとお思いですか?」

「以前、やられた覚えがある」

「そうですか。記憶違いじゃないですか?」

「どういうつもりだ?」


 質問に質問で返されたり、自分のボケをスルーされたことは放置しておくとして。


「決まってるじゃないですか」


 仕切り直しだ。

 自分は相変わらず横構えのまま。


「これは見世物で、内容は決闘です。剣をもってない相手を蹂躙したら、ただの虐殺じゃないですか。撃っていいのは武器を持った相手と突発性喧嘩症候群の生徒だけです」

「なるほどな」


 何が面白かったのか、クライヴが少しだけ笑う。


「だが、その慢心が敗北を意味すると知れ」

「貴方相手に慢心するほど余裕はありませんよ」


 二度、剣を振るうクライヴ。

 なんでだろうか。さっきより気合が入ってるぞ?


「いくぞ!」

「どうぞ」


 短い応酬。

 すぐさま剣を振りかぶるクライヴに合わせるようにナイフを奮う。

 ギィン、と鋼打つ音と共に、空中で火花が散る。


 いやぁ、ちょーいてぇです。

 ブロードソードを真正面から受け止めるもんじゃありませんね。

 剣圧が厳しすぎて腕が飛んでしまいそうです。


 しかし、あえて受ける。


 一合、二合と撃ち合い、体を入れ替えて、クライヴの斬撃を受け止める。

 そのたびに新品のナイフのどこかが削れていく。

 これはクライヴの剣が優れているわけでも堅いわけでもない。

 クライヴの剣の腕前が、鋼を削るという曲芸じみた結果を生み出しているのだ。


「守るだけでは勝てないぞ!」


 クライヴの叱咤の声。

 いやいや、正直な話、騎士相手に真っ当な剣術で敵うわけないじゃないですか。

 こちとら術式師で、職業は術式具元師で、現在、教職すよ? ほぼデスクワーク一択の能力である。


 本職に負けるなんて分かりきっているのだ。


 それでも、どうにか受けきれる理由は自分が防御に回っているからだ。

 実力差があれど、完全に防御に回ってしまった相手を攻めるのは難しい。


 例えるならば攻城戦だろうか。

 堅固な護りを物量で突破しようと思ったら、相手の三倍必要だというアレです。


 しかし、そんなこと相手も分かっているのだ。

 そろそろ仕掛けてくる頃合だろう。


 こっちも準備が整いました。


 接戦から一転、大きく距離を取ったクライヴ。

 自分はその隙にあらかじめ構成していた術陣を発動させる。


「ム・リオクル」


 復元術式だ。

 斬撃を受け続けて傷だらけだったブレードナイフの溝がみるみる塞がっていく。


「復元術式! そんなものをどこで……」

「まぁ、色々と」


 レギィに無理矢理、教えられたと言ったら、この人、また極まりそうで言えなかったです。


 さて、シャルティア先生もそうでしたが、復元術式を見て驚くのも無理はない。

 使える人はすごく少ないかなりのレア術式なのです、レア術式。

 その理由が構成の難易度もさることながら、法術院の秘中の秘とされているからです。しかし、それ以上の理由もある。


 『眼』持ちで三色以上、構成キャパが上級術式三つのストックに耐えられるのが条件ですから、ハッキリ言いましょう。

 秘されているのではなく、使い手のほうがいません。

 なので使えない術式の中でもトップクラスの使えなさです。


 まかり間違って戦闘中に使うような術式ではない。


 そんなものを『ナイフを修復するため』だけに使うのだからクライヴでも驚くだろう。


「なるほど。レギンヒルト嬢か!」


 バレてーら。

 案の定、気合が更に増しました。


 なんでこいつ、こんなにレギィに過剰反応するんだよ。誰か答えをくれ、誰か。


 ちなみに現在、この国で復元術式が使える術式師は自分とレギィ、黒いのと緑のの四名です。全員、【タクティクス・ブロンド】だったりします。

 その辺りからバレたんだろうけど、緑のに教わったという考えはないものだろうか。

 緑のとは割と仲良いんだけどなぁ、レギィより。


 さて、内心の混乱よりも状況は先に動いてしまった。


 クライヴはブロードソードをだらりと下げて、前傾姿勢をとっていた。

 『眼』を開けば、緑、赤、白の源素がクライヴに集まって陣を描いていく。陣の複雑さから中級以上。構成する配色から速度と火力を併せた何か……、付与も構成に含まれているので、刃を強化する術式と見た。


「テラ・ルムブレド!」


 クライヴが術韻を口にした途端、ブロードソードに陽炎が立ち篭める。

 見たことない術式だ。アレは法術式騎士団だけに伝わる術式か何かだろう。

 ヤバい。背中に氷を突きつけられたような寒気が這いあがってくる。


「グラム。棄権することを要求する」

「隕鉄くれたら棄権してあげますよ」

「そうか。残念だ。死ぬなよ」


 殺すような術式を使うなよ。

 なんて、まっさきに首を狙いに行った自分が言うようなことじゃありませんが。

 正直、さすがにコレは受ける気なんてサラサラありません。


 陣を解析した結果だと、斬撃の威力強化に加え、射程超過もありました。

 つまり、アレを振るわれたら距離があっても当たる。ほぼ結界の端から端まで刀身の一直線上は射程範囲内だろう。当たってしまえば臓物どころか真っ二つですよ。


 必殺技、ということか。

 とはいえさすがのクライヴでも、術式を放った直後は隙だらけになるはず。

 ここでクライヴの術式を避けて、接近し、一撃当てられたら自分の勝ち。

 避けられなかったら、此度、天国への出張が決まります。神様の顔をぶん殴れるチャンスですね笑えない。


 ジリジリと熱気の増す決闘場の中。

 ウル・ウォルルムをいつでも発動できるようにして、待つ。


 じわじわと指先で時計の針を動かすような、長い一瞬。

 吐き気をもよおす緊張感は戦場のものによく似ている。どれだけの長い時間があろうとも一瞬で終わってしまうという不条理が転がる世界。

 頬が引き攣る。沈みこんで今かと待つ自分の表情に気をかけている暇はない。

 全身全霊の集中力を持って、クライヴの挙動に対応する――!


「ザルムッ!」


 声はクライヴのものだけ。

 発動キーワードと共に放つ術式なのはわかっていた。

 術韻を唱える時間も惜しいと、自分は術韻短縮でそのままウル・ウォルルムを自分にかける。


 クライヴの腕がピクリと跳ね上がった瞬間、自分は駆け出した。クライブから見て剣の逆手側、左に向かって駆ける。

 それを見越していたのか移動した自分を追いかけるように剣を振るクライヴ。

 剣の延長線上の大地が、軌跡のように引き裂かれていく。


 見えない刃が背中をかすめる。

 ジュッ、と焼き焦げるような音と共に、避けれたと理解した自分はクライヴへと方向転換する。


 剣を振り上げたまま固まっているクライヴ。

 これを好機と言わずして好機とは言えないだろう。

 接近、手にしたナイフを振る段取りになって、クライヴが『してやった』という眼をしていた。


 まずい。


 そう思ったときには、自分は弾き飛ばされてしまった。

 強烈な打撃を受け、背中を誰かに引っ張られたような錯覚さえ感じる衝撃に自分は大地を転がった。

 

 チッ。二段構えか。


 あの術陣は構成では読み取れない働きがあるらしい。

 おそらく、剣にまとわりつかせた術式を開放したのだろう。

 固定された力は解き放たれた瞬間、拡散しようと周囲に衝撃をバラまく。

 撃った本人はそう来るとわかっているので、自分にだけ防御結界を張ることで無傷。

 一方、攻撃時に無防備となった自分は強烈なカウンターを受けてしまった。


 クライヴから何十歩も吹き飛ばされ、ついには結界の端まで追い詰められてしまった。

 身体中が痛い。衝撃と大地に叩きつけられた擦過傷は数えるのも馬鹿らしい。

 それでも立ち上がらないとやられる。無理矢理、膝をついて立ち上がる。


 が、自分の首筋に刃が押しこまれる。


 とっさにナイフを構えようとして、無いことに気づく。

 自分の持っていたブレードナイフは衝撃の際、クライヴの後ろまで吹き飛んでしまったようだ。


「勝負あり、だな」

「……えぇ、そのようですね」


 絞り出すような自分の声。

 誰の目にも、すでに勝敗は決まってしまっていた。

 観客も、生徒たちも、もちろんセコンドのシャルティア先生や学園長に至るまで自分の敗北は揺るがなかっただろう――


「クライヴさん。貴方の負けです」


 ――この絶体絶命をひっくり返せなくて、何が術式師か。


 ソレはクライヴの背後から襲いかかる。

 誰も予想しなかった紫電の一撃は、この場にいる全ての息を止めた。


 クライヴを撃つ紫電の槍。


 背後から、誰が、と雄弁に語る瞳がソレを見て驚愕するのがわかる。


 ソレは『クライヴの背後に転がったブレードナイフ』。

 バチバチと音を慣らし、帯電する様はナイフが電撃を放ったという証拠になるだろう。


 何故、どうやって。その疑問に応えてやるつもりはない。


 電撃で動きを止めたクライヴの剣を跳ね除け、密着するように間合いを詰める。

 自分が突き出すのは無手の拳。

 ピタリと革の鎧に押し当てて、力をこめる。


「もう一度、言いましょう。貴方の負けです」


 構成するは人の身を超えた圧倒的に肥大した陣。

 上級術式の一つにして、零距離の射程しか持ち合わさないピーキーな術式。

 しかし、威力だけは折り紙に折り鶴をつけてやってもいい。


「ベルガ・リオ・フラァート!!」


 拳にまとわりつく巨大な陣は自分の命に従って歯車を回す。

 超々々高速回転を組み込まれた陣は青の源素を射出する。


 拳から放たれた青い光の波動はクライヴを貫いて、背後へと抜けていった。



 何が起こったのか理解できないだろう衆目たち。

 


 誰もが唖然とした中で、自分は拳を高く空にあげ、勝利を示した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
改稿だけでも嬉しい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ