表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リーングラードの学び舎より  作者: いえこけい
第一章
22/374

学園制服物語?

 授業が終わり、今日は教員会議の日だ。

 自分も小テストの採点を終わらせて、会議室に入る。


 アレフレットとリィティカ先生がいた。ねたましい組み合わせしやがって。

 ちなみに学園長はいつもどおり、居て当たり前のように先に存在していた。いや、殺したいとか死んで欲しい、とかじゃなくってね? なんか、用事がある時に学園長に会いに行くと必ず居るんですよ。

 まるで学園長室に住んでるみたいに。


 そのイメージのせいか会議室に行っても、居てそうな感じがして、ね。実際に居るし、反論ができないというか、しにくいというか。


 本物の妖怪ってこんな感じなんだろうな、と思わずにいられない。


 やがて、ヘグマントとピットラット先生、最後にシャルティア先生が現れて会議は幕を開いた。


「さて、皆さん。ここでの教師生活ももう十を過ぎました。そろそろ顧問制の終了日が近づいてきておりますが……、学習要綱通りであれば、参礼日を過ぎれば専門担当制に移行します。ここまでの問題点はそれぞれの報告書から把握してますが、折角ですのでこの問題点をそれぞれの意見を合わせていこうと思います」


 開口はもちろん、学園長。


 順列はいつもどおり……、いつの間にか当たり前になってしまった右端から順にだ。


 右端はいつだってヘグマント。

 ヘグマントクラスの問題点、現状の不備、また早急に取り掛かるべきことを聞いていると、ふと学園長と目が合う。


 なんだ、あの「期待してますよ」みたいな目は。

 その目から逃れるように自分は書類の学習要綱を眺める。


 しかし、眺めたら眺めたで唸るしかない。平坦なスケジュールだなぁ、という感想しか出てこない。やっつけ仕事にも程があるだろ。


 炭鉱夫は夜も徹して働け! みたいに大型の休みなんかは一つもない。別に炭鉱夫ではありませんが、そんな感じです。ひたすら参礼日以外を学習に当ててる感じだ。

 メリハリがないっていうのは疲れないだろうか?

 ひたすら同じテンションでいられる人間なんていないのと同じで、ひたすら同じ毎日というのは自分の存在意義を揺らがしかねないのではないだろうか?


 時に仕事ばかりしている大人が、ふと空なんか見上げてなんで生きてんだろ? とか思っちゃうような、アレです。


 ちなみに参礼日とは、神が王への恩恵を与えたもうた日だそうで、その日、古の王は何もせず神への感謝に膝を折ったそうだ。いや、働けよ王様。折角、加護もらったんならさ。

 そこから七日に一回、参礼日という休日に当てるそうだ。


 まぁ、どこの国だろうが大陸だろうが、人が生きている以上、ある種のサイクルがあって、ちょうどいいのが七日に一回、なんだとさ。確認したことないので知りません。

 おそらく天体が関係してるんだろうなぁ、程度だ。

 ちなみに自分は自営業なので好きな日に休んでます。てきとーバンザイ。


「むぅん! つまるところ肉に対する敬愛が足りない。賛美が足りない! そのために運動器具の充実は必要だろう!」


 いらねぇです。失せろ。


「器具の充実は今のところ、予定されてませんね。もしも予算を組むとなったらシャルティア先生とも相談されることになるかと」

「先に言っておくぞヘグマント。現状では使われていない器具のほうが多い。そっちを使ってから言え」

「ぬ……、手厳しいな」


 お金絡みでシャルティア先生の厳しさは異常なのだ。

 自分もオシオキ用術式具の材料が経費で落とせるか真正面から相談できなかったので、要望書だけ出して、そっと部屋から出た覚えがある。


 その時の鋭利な刃物のような目は忘れられない。


「もう一つ。先日のヨシュアンからの要望書も断固、不許可だ。新しい術式具の自作までいいとして何に使われるか一般でわからない術式具など、調べようがない。どうしてもと言うなら、道具の社会的知名度と計画における重要度を数値化した流通内での評判をグラフに表せ。つまり販売で示せ。それとどういう風に動くのかという設計図の提出は絶対だ」

「生徒をオシオキするためのものです」

「殴るぞヨシュアン」


 殴られる前に鋭く冷たく硬い視線が突き刺さっています。


 ともかく、ヘグマントの言い分で確かにな、と思った部分はいわゆる競争意識が必要だという部分。

 クラス内やクラス対抗問わず、何かと競い合うことで自らを高めるという手法は運動から政治に至るまでありとあらゆるで使われている。


 優れた理論ほど現実に即しており、実践的である。


 次はピットラット先生の意見。


「そうですな。現状に不満はありませんな。ただ――」


 何かを思い出したように宙空に目を這わせるピットラット先生。


「生徒のムラの多さは気になりますな」

「それはどういうことでしょう?」

「いやはや。元より勉学の余裕があった貴族の子と、なんらかの夢を抱いての学習意欲を持つ平民の差は如何ともしがたい差である、と言えるでしょう」


 これはマッフル君とクリスティーナ君の構図に当てはまる。

 マッフル君は大手商人の子だったので、勉学に対してある一定の成果を初めから持っていた。故にかどうかは定かではないがヨシュアンクラスでは表面化してなかった問題。


 おそらくマッフル君が失敗した術式の授業と同じことがピットラット先生のところでも起きているのだろう。


 クリスティーナ君は貴族なので術式を教えてくれる先生が居た。

 一方、さすがにそこまで余裕がなかったグランハザードの家では術式はノータッチのままだ。

 この辺が先日の一件を生み出したと考えると色々と思うことくらいある。


 自分のところは最終的に大丈夫だったけれど。正直、決定的な対処法がないまま勝手に終わってしまったのが悔やまれる。

 やったのは寮を抜け出したマッフル君の頭にゲンコツを落とした程度だ。


 ここに学習要綱を持ち出して照らし合わせてみると、この差は非常に厄介な性質を持つ。


 貴族院のテストでは八割が合格しなければならないのだ。当然、偏った教育や長所ばかりを伸ばした教育では八割は取れない。そもそも点数を取ろうと思うのなら正解箇所を増やせばいい。正解した問題と不正解した問題の二つがあり、どちらか一つ選んで教えることが出来るとしよう。点数を取るだけなら当然、不正解の問題を復習させるなり、やり方を教えるなりするはずだ。正解した問題はもうすでにこれ以上、正解したところで点数なんて増えないからだ。

 短所を埋めて、長所を放置するようになってしまうのは仕方ない。


 だから、この差は無視できない。

 明確に不正解の問題が見えてしまっている以上、これに対処するのがもっとも教師から見て、正解に当たる。


「こうした問題は教養や術式の授業で現れてくるでしょうな。儂も誰かを教育する、という職業にありましたが、こうした面は初めてですな」


 ふむふむ、と頷くピットラット先生。


「具体的な案が浮かばない、と捉えてもらっても?」


 学園長。だから、どうしてそこで自分を見る。

 そんな熱視線を寄越されてもアレフレットしか差し出すものはありませんよ?


「いっそのこと開き直ってお互いの長所を鍛えたらどうか?」

「ふむ。事が事なだけに大きく動かすわけにも参りませんな」


 やれやれ。

 ちょうどいい。順番飛ばしになってしまうがここは尻馬に乗ってしまおう。


「リィティカ先生とアレフレット先生に問います」


「はへ?」

「……なんだ急に」


 突然、自分に呼ばれてポケ~っとした愛くるしいお顔のリィティカ先生(女神)と、不機嫌丸出しのアレフレット。


 両者の差は如何ともしがたいね。顔面格差? いいえ、全てに置いてリィティカ先生は優遇されるのです。いわゆるリィティカ格差です。もちろん基準はリィティカ先生。


「現状態において、お二人に不満や改善点の要望は?」

「え? えぇ~と、とくにないですねぇ。強いてあげるのならぁ、早く専門制に移行してもらわないと術式の授業が大変でぇ」


 あぁ、苦労が偲ばれます。おいたわしや。


「あるわけがない。アレフレットクラスは優秀だ。皆、現状態で水準を上回っている」


 むむ? 意外や意外。

 水準を上回っていると言い切ったあたり自信があるのだろう。アレフレットの欲目を取り外したとしても、すくなくとも水準程度まではもうクリアしていると見るべきか。


「私には聞かないのか?」

「シャルティア先生は以前、聞きました。と言いたいところですが、おそらくシャルティア先生の改善点や不満は自分の意見で、まぁ、満たせるんじゃないかと。シャルティア先生の場合、ピットラット先生の意見と大差なかったですしね」

「ふぅん。大きく出たな、ひよっこ教師」


 言葉とは裏腹になんで楽しそうな顔するんだ?

 ちなみにシャルティア先生は無表情が標準装備なのだが、ときおり怪しく目が光ったりするのでわかる。

 エリエス君の漆色の目とは違い、目が雄弁なのだ。


「というわけで、現状に意見がないリィティカ先生とアレフレット先生を抜かせば、次は自分です」

「いいでしょう。次はヨシュアン先生の意見を聞きましょう」


 今回は効率良く行きましょう。

 オシオキ用術式具はあとちょっとで完成するので時間は貴重だったりする。


 何より答えの分かりきった会議ほど無駄なものはない。


「改善要求点は二つ。一つはリーングラード学園に制服制を導入」


 いきなりの発言に、にわかざわめく会議室。ド肝抜いたった。何せ聞いた感じだけだと今までとまったく関係ない話に聞こえるからだ。


「二つ目は学習要綱にもある『2週間だけの顧問制』を延長することです」


 これにもざわめく会議室。

 過激な反応を示したのはやっぱりこの方、アレフレット教師(25)。


「バカか貴様! 学習要綱は王やその側近、法務院のお歴々、元老院、そして貴族院全ての重鎮による方々が考え抜いた要綱だぞ!」


 などと供述しており、頭の安否が気遣われます。


「それを変える!? 簡単に言うな! 以前、貴様は王の深慮を疑ったと言い放ったが貴様こそがそうではないか」


 え? バカ王、疑うなんて当たり前ですよ。


「その『何、言ってるんだ?』みたいな顔を止めろ」


 わかりました。ではこんな顔はどうでしょう。


「可哀想な子を見る顔も止めろ!」


 アレフレットは感性豊かでよろしいですね。ツッコミも切れ味良くて非常に楽しいです。おちょくるのが。

 できれば自分の代わりにウチの生徒たちにもツッコミを入れてあげてください。基本、あの子たちはボケ通しです。


「アレフレット先生。まだヨシュアン先生はどうしてそう考えたのかを話していません。せっかちは火の橋を渡る、という言葉もあります。事を急がないように」

「……申し訳ありません」


 学園長に諭され、しぶしぶ座るアレフレット。


 せっかちは火の橋を渡る、とは童話の引用だったっけか。

 リスリア王国全土でよく見られる絵本『バナビー・ペイター』からだろう。

 『バナビー・ペイターと○○』という具合に最後にその話の副題が入る形式で、その中の話……、えー、副題は忘れた。

 ともかく、お節介焼きでおっちょこちょいで、臆病でせっかち、頭のネジ一本抜けた超理論を元に活躍する主人公バナビーが急いで燃えている橋を渡ろうとするシーンがある。

 当然、火に包まれて川に落っこちる大惨事になった。絵本じゃなかったら自殺と変わらないだろうな。


 教訓。急いては事を仕損じる。


「まず疑問が何点か思い当たる方もいるでしょうが、まずは一つずつ説明しましょう。制服性の導入、これはあまり意味がないのでは? あるいは制服を仕立てる金額もバカにならない、そんな意見もあるでしょう」


 シャルティア先生とアレフレットは同意を瞳に宿す。

 仲が悪いとされている……、実際、表面上、アレフレットと喧嘩してるのは自分だったりするが本当に仲が悪い場合、接触すらしないものだ。

 シャルティア先生とアレフレット、この二人は反目することすらないという徹底ぶり。よほど相手が嫌いなんだろうな。


 まだ突っかかってくるだけなら、コミュニケーションが取れていると言えるだろう。


 クリスティーナ君とマッフル君のように。

 あの二人は仲が悪くても、悪ノリするときは同調するという厄介ぶりだ。


「資金運用についてはまた後日、ということで今回は制服制の導入を入れた場合の効果について。これはヘグマント先生のほうがお詳しいはずです」

「ぬ? 確かに制服を着れば心が緊張し、集中しやすい感じがするが……」


 メンタルの話ですが、そういうメンタルの話じゃないんですよ。わかりづらい。

 方向性が違う、違うんですよ。わかって、届いて、この想い。


「もっとロジカルな意味です」

「ならば、識別か」


 正解。

 軍属の人間が制服……、ようするに軍服を着る理由だ。

 軍服自体、丈夫で動きやすく、補修しやすいという面と相手に対する威嚇という実利と実践、合理的な思想の元に作られている。


「まず制服を着せることで計画の参加者であることを明確にします。つまり、組織に属していることが一目でわかる。後ろに組織が居る人間に手を出す輩も少ない。結果、生徒たちを護ることにも繋がります。丈夫であったり動きやすければなお良いでしょうね。まさに識別としての制服です。そしてもう一つの理由――」


 ここからが本番。

 ヘグマント先生の懸念した競争意識の不足を補う手となる。


「制服を着ることで着用者そのものに組織に組みしているという自覚を促すことです」


 他人にもわかるということは、自分にもわかるということだ。

 お店の人がエプロンを付けて接客してるのと同じ。衣服が汚れないようにするのと同じくらい、自分がお店の従業員だと他人に分からせるために着ているのだ。


 もっとも本来は衣服を汚さないほうがメインなのだが、副次効果というヤツだ。逆説と言ってもいい。


 お店だからエプロンをつける、ではなく、エプロンをつけているからお店の人、という錯覚を人はしてしまいがちなのだ。


「さて、もしも生徒たち全員が制服を着ていた場合。そして、『それぞれのクラスだとわかる認識票』でも付けていた場合、どうなるでしょうか」

「ほう……」


 ピットラット先生が感嘆の声をあげてくれた。


「ヨシュアン先生は故意にクラスごとの派閥を作ろうとされているようですな」


 そう。派閥が争う理由はそれぞれだろう。元より人は争うように出来ている。もっとも根本的な問題、自分と他人は違う、それだけで争いの種。


 もっとも理性ある者ならば、そんな単純な理屈だけでホイホイ争うほど暇ではないだろう。


 だから、当たり前を逆理に変える。


「そこに餌を与えてやればどうなるか、見物じゃありませんか?」


 たった一つの特典に、複数の派閥。

 ここまでお膳立てされたら、争わずには居られない。理屈ではない。実利が絡めば単純でも争うんですよ世の中の人々は。


「こぞって競い合う、ということか。さすがヨシュアン先生は悪辣だな」


 うんうん、と腕を組んで何度も頷くヘグマント。

 おい、コラ。悪辣は褒め言葉じゃねぇよ。


「でもぉ、こういうやり方はそのぉ……、あざといようなぁ」


 ヘグマント からの 好感度 が 5 ポイント あがった。

 リィティカ からの 好感度 が 5 ポイント さがった。

 畜生! どうしてこうなった!


 今すぐ机に突っ伏して泣きたい。


「た、単純にクラス内で競争されるより外側に競争相手が居たほうがいいじゃないですか? 少なくともクラスの中でなら、教え合うことも出来るでしょう」

「う~ん、そうですねぇ……、そういう考え方もあるんですねぇ」

「ほら、教員同士もクラス対抗となれば自分のクラスを勝たせたいと思うでしょうし、そうなれば一層、熱意を持って教鞭を振るえるじゃないですか」


 これ以上、好感度を下げてたまるか! 必死ですよこっちは。


「なるほど……、それはいい考えだ。誰がより優れた教師かを」

「黙れアレフレット! 喋ってる途中だ!」


 アレフレットにキレました。

 リィティカ先生の好感度は誰にも渡さん!


 アレフレットが目を剥いて驚いてましたがどうでもいい。


「それに制服を着れば、男の子なら凛々しく、女の子なら可愛く見えます」

「可愛く……」


 ダメ押しの攻勢に出る。脳筋と呼ばれてもいい、とにかくプッシュだ。

 ともあれ、最後の一言が効いたのか、ちょっとぽわわんとするリィティカ先生。


「後悔させませんから!」


 泣きも入れました。

 仕方なく、というかちょっと引いてるリィティカ先生。でも、分かってくれてると思う。きっと、たぶん、絶対。


「そこまで熱心ならぁ、きっと良いことなんでしょうねぇ」


 よし、好感度を取り戻せたか?

 くそぅ……、迂闊に黒いところも出せやしない。もちろんリィティカ先生が悪いわけではありません。全て自分が悪いのです。


「シャルティア先生! 誰何は如何程か!」

「……お前の必死な姿を今日、初めて見たぞ。そこまでしたいのか、と聞きたいところだが、まぁいい。その案自体に反論もない。一応、聞いておくがヨシュアンの通っていたとされている義務教育の学校は制服か?」

「え? はい。黒詰めの学生服でしたね。たしか軍服を元に作られたとか。男子が陸軍で、女子が海軍のものだった……、け?」

「なんとも心許ない記憶だな。だが、面白そうでもある。予算や運用については私が計算してやろう」


 よし。渡りはつけられた。

 他の先生方も特に反論はないようだ。

 もともとヘグマントは競争好きだし、ピットラット先生は執事服を着る、という経験上、その効果を小さくとも確認している。

 アレフレットもノリ気だ。


 ならば最後は学園長。


「構いませんよ」


 短くGOサインが出た。

 よし。これはすんなり通ったな。


「問題点も少しあるようですので、その辺は後日、詰めていきましょうか。それでは問題の二つ目を聞かせてもらいましょう」


 穏やかな笑みに好々爺とした仕草。

 しかし、自分にはこの仕草が猛獣のように見えてしまう。何故だ?


「生半可な理由では学習要綱を覆せませんよ?」


 学園長がハードルをあげてきやがった。

 実はあまり自信のある話ではないのだが……、いいだろう。


 多数決に持ちこんででも、もぎ取ってしまおう。


 なんだか自分を追いこんでいるような気分だが、仕方ない。

 乗りかかって出港してしまい沖まで出てしまった船だ。


 しかし、アレだ。

 まるで自分が『バナビー・ペイター』になってしまったかのような気分だ。

 いくら自分でも火の橋を渡るなんて、そんな自殺行為したくないのでちょっと気合を入れ直そう。場合によっては術式使って脱出しますからね、自分。


 手にしたお茶は、いつの間にか空っぽだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ