第三部 時空銀河の伝説 ~25番目の光と、時のはじまりを司る者~
第二部で虹色銀河を救った24人。新しい仲間となったニジと、かつての敵クロノスも加わり、彼らは平和な日々を送っていました。
しかし、宇宙の時間そのものが狂い始めます。
過去と未来が交差し、まだ生まれていない星が現れ、消えたはずの敵が復活する――。
序章 昨日と明日が出会う場所
虹色銀河に平和が戻ってから、しばらくが過ぎました。
四季彩星では、春の花が咲き、夏の海が輝き、秋の森が実り、冬の雪が静かに降っていました。
24人の守護戦士たちは、毎日を楽しく過ごしていました。
ニジは、四季彩の大樹の枝に腰かけ、星空を眺めていました。
「ねえ、みんな。時間って、どこから来るんだろう?」
突然の質問に、桜色は首をかしげました。
「時間? 時計が進むからじゃないの?」
ニジは小さく首を振りました。
「時計がなくても、朝は来るでしょう? 花は咲くし、雪は溶ける。時間は、どこかで生まれているのかな?」
そのときでした。
ゴーン……。
四季彩星の空に、巨大な鐘の音が響きました。
空が二つに割れ、そこから巨大な時計が姿を現します。
時計の針は、前にも後ろにも進んでいました。
そして、空に不思議な文字が浮かび上がりました。
『時の扉、開放』
クロノスが顔色を変えました。
「まさか……時の始まりの門が開いたのか!」
「それは何なの?」
冬空色が尋ねました。
クロノスは答えました。
「宇宙が生まれたとき、最初に作られた場所だ。そこには、すべての星の過去と未来が記録されている。しかし、そこを守る者は……」
クロノスが言葉を止めた瞬間、時計の中央から一人の人物が現れました。
白銀の長い衣。
黄金の時計を背負い、目には無数の星が映っています。
その人物は、24人を見下ろして言いました。
「私は時の始祖、アカシア。時の流れを守る者」
そして、ニジを見つめました。
「ようやく見つけたぞ。25番目の光よ」
ニジの体が、七色に輝きました。
「どうして……私のことを知っているの?」
アカシアは静かに答えました。
「お前は、時の始まりに生まれた最後の希望。そして、宇宙の時間を動かす鍵なのだ」
その瞬間、ニジの体から七色の光が放たれ、四季彩の大樹に巨大な亀裂が走りました。
過去の景色が現れます。
まだ何もない宇宙。
最初の星。
最初の命。
そして、そこに立つ小さな虹色の光。
ニジは、その光を見てつぶやきました。
「これ……私なの?」
アカシアは答えました。
「そうだ。だが、お前にはまだ知らない使命がある」
時計の針が、逆回転を始めました。
そして、24人とニジは、時の渦へと吸い込まれていきました。




