序章 『いくさのはじまり』
初投稿になります。
最後までいけたらいいな…
ギンッ
凄まじい金属音が俺の耳を打ち、それにふさわしい衝撃が俺の手から両刃の長剣をあっさりと弾き飛ばした。
「やばいっ!」
痛恨の呻きをもらし、俺は大きく飛び退いた。
ヤバイやばいヤバイ…
「これまでだ」
黒光りする鋼鉄製の全身鎧に身を包んだ騎士が、両刃の長剣を片手に鎧の重さなど全く無視した軽やかな足運びで、無造作に近寄ってきた。
呼吸が乱れ、背中に噴出した汗が流れていくのが分かる。
俺はじりじりと押される様に後退していた。
カシャン
面当てを片手でを跳ね上げ、黒騎士は冑の奥で光る目を細めた。
「ふん。野獣のような身ごなしはともかく、剣技は3流以下だ。この程度の腕でよく密偵が務まるものだな」
完全に俺を見下した言い方だが、歩み寄る足元に油断はない。
「それともミルイラーナの辺境ではその程度で十分というわけなのか?」
黒騎士はそう続けて口元に嘲笑を浮かべた。
「だから違うって言ってるだろう!」
声が掠れる。
だが、言わなければ…
「俺は密偵なんかじゃない!ミルイラーナなんて国も知らん!」
あぁ、本当になにも知らないんだ。
だが、いま知りたいことは一つしかない!
「だから皇帝に会って聞かなきゃならないんだよ!」
俺は必死だった。
だが、それは黒騎士には伝わらない。
いや、黒騎士達というべきか。
「はっはっはっ何を言ってるんだそいつは?」
「たしかに密偵ではないな。くくっとんだ道化だな」
いつのまにか、黒騎士の背後から革鎧に身を包んだ兵士達が、俺を包囲するように集まってきていた。
くそっくそっ…一人でもヤバイのに…
俺は怒りを上回る恐怖に体が震えだすのを止められなかった。
それを見た兵士達はさらに笑いを大きくする。
「だが道化にしては」
黒騎士のつぶやくような言葉と同時に俺は咄嗟に横っ飛びにその場を離れた。
直後に黒騎士の突き出した長剣が耳元を掠めていく。
「避けるのはうまいようだ」
こいつ、分かってたけど人を殺すことをなんとも思ってない。
いや、こいつら全員そうなんだ…
兵士の一人が調子の外れた口笛を鳴らし、
「ヒュー!そっちに行っていいのかー?後がないぜ」
嘲笑交じりに囃し立ててくる。
「言われなくても!」
そんなことは俺が一番分かっている。
今の一撃は避けたのではなく、避けさせられたのだということも…
文字通りがけっぷちに追い詰められた俺は、背中に吹きつける風を感じつつ、黒騎士からは目が離せなかった。
つい先日できたばかりのこの崖の下には、川も密生した樹木もなく、ただ硬い岩肌を露出した地面が広がっているだけだ。
軽く50メートルを越す高さも相まって、落ちれば命はない。
死体ですら原型を留めるのが困難に違いない…
平和な日本という国で生まれ育った俺には、ついぞ味わったことのない感覚。
まさに絶体絶命か。
追い詰められた俺は、冷静さを失う代わりに激しい怒りに突き動かされ思わず叫ぶ。
「なんでっ、なんでこんな目に!お前ら!お前らのくそったれ皇帝が俺を召喚やがったから!」
半ばやけくそで放った言葉は、黒騎士の動きを止め、兵士たちの笑いを止める。
「今なんと?」
黒騎士が長剣を下ろし戸惑ったように言った。
兵士たちもまさかといった感じにお互いに顔を見合わせているのを見て、俺の頭に上った血もストンと下がっていく。
「だから、俺は皇帝に召喚だされたんだよ」
怒鳴るのはまずいと、口調も自然とおとなしいものになる。
「それが本当であるなら、なぜこのような戦場に?」
疑いに満ちた黒騎士の問いは当然だろう。
俺が皇帝の密命をうけた密偵とでも思ったのかも知れないが、そんな人間が主をくそったれなどと呼ぶわけもなし。
だが、あの皇帝ならこんな風変わりな密偵でも使うかもしれないと?
俺にとってはわずか2日前に会ったばかりの皇帝だが、黒騎士たちにとっては長年仕える主君であろう。
あいつの規格外ぶりは身にしみていたのかも知れない。
その戸惑いも俺の次の言葉を聞くまでだったが…
「きまってるだろ」
あぁ、あいつに会わなきゃいけないんだ。
会って、そして…
「殺してもらうんだよ」
「なっ…」
黒騎士は絶句して、その背後の兵士たちすら言葉を失っていた。
沈黙は数秒。
「…貴様!」
憤怒の形相も凄まじく、黒騎士がゆらりと長剣を再び構える。
「よくも、ここまで愚弄してくれた。陛下が手を下されるまでもない、このわたしが貴様の望みをかなえてやる!」
ゾクリと背中を寒気が走り、俺はその殺気とも言うべき気配に腰を抜かしそうになった。
だが。
あぁ、俺の中のにいるあいつが…
野獣が目を覚ます。
生きるために最善の行動を選ぶべく、すばやく視線を走らせる。
俺の変化に気づいたのか、黒騎士は欠片の油断も見せずに長剣を突き出しつつ、空いている左掌を俺に向けた。
「なぶり殺しにしてくれる」
言葉と同時だった。
手甲をつけた黒騎士の掌からバレーボール程の大きさの火の玉が飛び出し俺を襲った。
「んなっ!」
言葉を失い、とっさに避けることも忘れて硬直した俺は、眼前まで迫る火の玉を見つめることしかできなかった。
そんななか、俺のなかの野獣が生き残るための最善策を実行する。
意識の外で右手が勝手に動く。
ズバン!
火薬が爆ぜたような音。
「ぅおぉおおおおおっ!!!」
そして俺は絶叫を放ち、地面を転げまわった。
「なんという…」
すきだらけの俺に切りつけることなく黒騎士は絶句していた。
「グぅうう…」
俺は右腕を抱え込み、地面にうずくまることしかできなかった。
左手で強くつかむ右手首より先は存在しない…
痛みのあまり涙が止まらず、食いしばる歯がギチギチと音を立てる。
「火球を片手を犠牲にして防ぐとは、な…」
黒騎士のわずかに上気した声に、俺は涙でゆがんだ視線をそちらに向ける。
「罠にかかった獣は片足を食いちぎってそれを脱するそうだが…」
1歩近付いた黒騎士に反応して、俺の身体は勝手に跳ね起きる。
俺の絶望を無視し、野獣はまだ生存を諦めないようだ。
さっきから思考がおかしい…
俺なのに俺じゃない。
俺には生きるために片手を犠牲にするなんて選択はできない。
あぁ、それなのに…
野獣は一瞬の躊躇もなく判断し実行した。
立ち上がるとは思ってもみなかったのか、とっさに長剣を構えた黒騎士だったが、不意にそれを降ろす。
「道化ではないな。たいした戦士ではないか」
その声は感嘆を含んでさえいるようだった。
「私の名はギュンター・サングリフォンだ、覚えておけ。そしてあの世で自慢するがいい、おのれがギュンターの最高の剣によって討たれたのだとな」
いい終えるや、長剣を両手で保持し腰の前に構える。
これはダメだ…
俺と野獣の意見が一致する。
無意識に後ずさるが、わずかも下がらぬうちに背筋が凍りついた。
後ろに下げた左足のかかとがとうとう空を踏んだ…
振り返るまでもなく、崖口までたどり着いてしまったようだ。
「我が必殺の4段突き…絶対に外れん。死ぬがいい!」
言葉とは裏腹に、まったく力みのない踏み込みで黒騎士が迫る。
剣先が消えた。
そう感じた時には。
腹部に突きこまれた剣先が肝臓を貫き。
胸部に突きこまれた剣先が心臓を捉える。
咽喉が切り裂かれ。
視界を覆うように迫った剣先は俺の眉間をたたき割った。
ぐるりと視界が回り、俺は崖下に落ちていった。
俺は目を開いた。
頭上には絶壁がそびえたっていた。
「またかよ…」
やりきれなさに涙がこぼれる。
「本当に死ねないのかよ!」
何故こんなことになったのか。
それはずいぶん昔のことのようだが、実はほんの2日前の出来事からだった。
新神 竜児。日本人。学生。18歳。
推薦で決まったそこそこの大学にこの春から通っていた、どこにでもいるような男だったはずだ。
のめり込まない程度にサブカルチャーに触れ、鈍らない程度にジムでランニングマシーンに乗る。
自分で言うのもなんだが平凡な男だったと思う。
2日前いつもどおりに家を出るべく欠伸をしながら玄関のドアを開けるまでは…
ドアの向こうには戦場が広がっていた。
「なんだ…これ…」
呆然と草原に立ち尽くす俺の周囲からは、金属の打ち合う音や、いく人とも知れない多くの叫び声が。
くぐってもいなかったドアは忽然と消え、突如間近で聞こえた爆音とともに飛んできた土が俺に降りかかる。
目の前で色違いの革鎧を着た男が2人、お互いの腹に長剣を突き立て、抱き合うように地に伏す。
その周りにも同じように動かなくなった男たちが倒れている。
現実感がないまま、どれくらいそうやって立ち尽くしていたのか。
不意に背中を突き飛ばされたように、俺はつんのめって前のめりに倒れた。
鈍い痛みに背後を振り返った俺は、そこに一人の男を見つけた。
男というか、そいつは俺よりも年下にしか見えなかった。
黒色の革鎧を身につけ、その右手には赤く染まった長剣が握られている。
ゾッとする。
それが、俺の血だと気づいたとき、ようやく斬られたのだと分かった。
他人に傷つけられたことが信じられず、ただ愕然と振り上げられる長剣を見ていることしかできなかった。
「ウォオオオーーー!」
雄たけびと共に振り下ろされた長剣は何もできない俺の頭部を粉砕した。
気づくと、俺は森の中で倒れていた。
慌てて身体を起こし、額に触れてみるが傷どころか血の跡すらない。
「夢とかじゃないよな…」
呆然と呟く。
まさか返事が返ってくるとも思わずに…
「違うな」
突然真後ろからの声が答える。
「んなっ!」
跳ねるように飛び起き、振り向く。
「つまらん死に方をする」
そいつは口元に嘲笑を浮かべ、ばさりと音を立て漆黒のマントを跳ねのけた。
金糸をふんだんに使った複雑な模様の黒い服がその下から現れる。
「だ、誰…」
言いようのない恐怖に俺はやっとのことでそれだけを口にした。
場違いな姿ともいえるそいつは、顔の上半分を黄金の仮面で隠していた。
しかしその仮面に穴らしきものは見えない。
前が見えるとも思えないのにそいつは根の張り出す地面を危なげなく歩き、俺に近寄ってきた。
「無様だな」
俺を見下ろす位置で足を止め、口元を歪める。
「お前をここに召喚したのはこの私だ。なに、たいして深い理由などはない。ゲームだ。」
「ゲーム…だと?」
「そう、ゲームだ。お前には呪いをかけておいた。殺されても殺されても復活するようにな」
思考が止まる。ナニヲイッテイルコイツ…
「おめでとう不死の世界へようこそ!」
そいつは俺の顔をのぞき込みながらそう言った。
まるで俺の反応を確かめているかのように…
「ただの不死ではないぞ。それでは芸がないからな。お前は殺された相手の経験を手に入れて生き返る。経験をつんだ強者に殺される度に強くなる」
ククッと、さも可笑しそうに笑う。
「すでに一度殺されているお前にはそいつの経験が確かに宿っているはずだ。もっともだれとも知れぬ雑兵であったがな。それ、そいつの記憶があるだろう?」
そのとおりだった。
決して俺のものではない記憶が目の前の人物の名前を教えてくれたのだから。
「イングタル三世…」
このドワナ大陸において今や最大の勢力を誇るレギルアーク帝国の皇帝。
俺の、いや俺を殺した雑兵の仕える主君である男。
「フフ、私の姿も有名になったものだ。配下とは言え最下級の兵士にも知られていようとは…」
イングタル三世は、小さく苦笑した。
「何故、俺をこんな目にあわせるんだ?」
雑兵の記憶があふれ、混乱のままに問い質す。
あぁ、気が狂いそうだ…
「言ったではないか。ゲームだと。今、私が進めているゲームはじきに終わってしまうからな。このドワナ大陸全土を支配下に置くことができればゲームエンドだ」
つるりとした何もない仮面に俺の顔がゆがんで映る。
「そして新しいゲームはお前が主人公で私は傍観者だ。お前が元の世界に帰ることができればゲームエンドとなる」
元の世界…!
「帰れるのか!帰してくれ!今すぐ!!」
イングタル三世のマントにしがみつき俺は恥も外聞もなく懇願した。
だが。
ガツッ
「アウッ」
俺は顎に強烈な一撃を受け地面に這いつくばった。
「それではつまらん。何のためにお前に不死を与えたと思っている?」
蹴り上げた足を何事もなかったかのようにおろしたイングタル三世は再び口元に嘲笑を浮かべた。
「一度しか言わん。理解しろ。この世界でお前を元の世界に戻すことができるのは私だけだ。だが、私にはその気がない」
「ならばどうすればいいか?」
「簡単だろう?お前自身が私の経験をてにいれればいいのだ」
「お前にはそのための能力を与えた。私の言っている意味を理解したか?」
最高の冗談を言ったかのようにイングタル三世は声を出して笑い出した。
俺は…
俺は、全身の血の気が引く感覚を味わった後、今度は沸騰するような熱があふれ出すのを感じていた。
それは怒り。
「あんたに殺されろってことか…」
吐き出すように言った。
この荒れ狂うような怒りはおそらく人生初の殺意と呼ぶものに違いないと思った。
知らずに立ち上がり、イングタル三世と真正面から向かい合う。
「正解だ」
いっそやさしいほどの口調に、俺は掴み掛かりそうになる気を抑えるために歯を食いしばった。
「ならさっさと殺せよ」
そしてこいつの能力を手に入れて…ぶっ飛ばしてやる!
しかしその俺の考えを読んでいるのかその返答はそっけない。
「私は誰の命令も聞く気はない」
きっぱりと言い。一瞬言葉を失った俺に指を突きつける。
「しかし私は私に逆らうものには一切容赦はしない」
凄まじい圧力を感じた時には、俺の中の怒りは霧散し、食いしばっていた歯はガチガチと音を立て始めた。
殺される!
それを望んだことを忘れて俺は、声にならない悲鳴を上げていた。
このまま恐怖に殺されると思われた時、不意に圧力が消え去った。
こわばっていた身体から力が抜け、ガクリと膝をついた。
「今のお前では私の脅威にはなれない。強くなることだ、私が怯え、お前を殺さずにはいられなくなるほどに…」
足音が遠ざかりはじめ、俺は気力を振り絞ってイングタル三世の背中をにらみつけた。
ふと、その足が止まる。
「私の力を見せておく。目安にするといい」
もはや振り返ることすらせず、言い放つ。
そして。
「あの山がいいか…」
見上げるのは、生茂る樹木の隙間から見える巨大な山脈だった。
「このドワナ大陸の国々は1国を残してすべて併呑したのだが、その残る1国だがあの山脈によって作られた陸の孤島のような場所でな」
「攻め込むにもこの天然の要害を越えねばならず、攻略は遅々とした進んでいなかったのだが…」
「だが、それも今日までだ」
イングダル三世は右手を山脈に向ける。
「アラキリュウジ、帝都で待っているぞ」
その言葉と同時に視界は光で埋め尽くされた。
轟音がとどろき、身体が跳ね上がるほどの衝撃が俺を打ち据える。
眩んでいた視界が戻るが、それは果たして良かったのか。
あれほどの威容を誇っていた山脈が今まさに削られていく…
岩の塊が持ち上げられ、ミキサーに粉砕されるようにさらに細かく砕かれ空へと吸い上げられる。
山がなくなって行く…
「うそだ…!」
俺はもはやその場にいることに耐えられず、消え行く山脈に背を向けて走り出した。
根に足をとられ何度も転び、樹に激突し、ボロボロになりながらも走り続け、逃げ続けた俺は森の奥深くへと入っていった。
どれほど走り続けたのか、突然真横から飛び出してきた巨大な質量が一瞬にして俺の頸を捉えそのまま噛み千切った。
気がつけば俺の中にはこの森の王たる、森林狼の記憶が宿っていた。
俺がその野獣の知識を頼りに森を抜け、見覚えのある草原の戦場跡にたどり着いたのがそれから二日後のことだった。
復活の呪いは俺の身体は戻しても衣服にまではその力が及ばないため、そのときにはほとんど裸に近い格好になっていた。
いくらでも転がっている死体から衣服を剥ぎ取ることはさすがに無理だった。
探し回った結果、放置されていたテントの中にあった服に着替え、糧食と落ちていた長剣を手に取りその場を後にした。
『帝都で待っているぞ』
イングタル三世の言葉を思い出す。
雑兵の記憶がそれがやつの支配する帝国の首都であることを教えてくれた。
だが、今奴は戦争中だ。
それならば、帝国軍がいるところにイングタル三世もいるに違いない。
俺は帝都に向かうことなく、逃げ出してきた森に戻り、消失した山脈の跡へと向かった。
野獣の体力や知識は森や荒野で俺を迷うことなく目的地へと運んでくれたが、山脈跡で陣を張っていた帝国軍にうかつにも近付きすぎて見つかった俺がどうなったかは…ご存知のとおりだ。
泣き疲れた俺は、仰向けに寝転がったまま、ぼんやりと空を眺めていた。
「空はふつうに青いのな…」
恐怖と絶望の只中をがむしゃらに駆け抜けた二日間で、俺はそんなことにも気づかなかったようだ。
ゆっくりと立ち上がる。
不思議なほど自信が生まれている。
俺の中に黒騎士の記憶が新たに宿っていた。
雑兵、森林狼、そして黒騎士。
それらの記憶は混ざり合うことなく俺の中に存在している。
思い出そうとすれば簡単に必要な知識が引き出されるのが分かる。
そうじゃなければ他人どころか、異種の記憶をもたらされた俺はすぐにも気が狂っていたに違いない。
呪いにはそういった防御機構的な役割もあるのかもしれない。
「普通じゃないな…」
そう自嘲して俺は、刺されて崖から突き落とされた服装がそれほどひどい事にはなってないのを確認した。
なに、崖を降りる手間が省けたと思えばいいか。
この先に、帝国軍が向かう最後の戦場があるはずだ。
ミルイアーナ王国。
ドワナ大陸に最後に残されたレギルアーク帝国以外の国家。
そこへ向かう帝国軍の中枢に俺の目指す人物はいるのだ。
「待ってろよ、イングタル三世」




