ソレナリニ街到着からの不穏な噂
フレイの下着をネットショッピングで購入し、塩にぎりをお盆に乗せ何時もの居間に移動してきた俺は、
俺「カップラーメンの食べ方なんですけど、こうやってまずは透明なフィルム包装を剥がしてもらって、次にこの摘めるようになってる蓋の部分を摘んで、こうやって印の書いてある所まで開いてください」
カレー味のカップラーメンの下側に付いてるテープを剥がすとフィルム包装が破れ、破れたところから包装を剥がし、今度は蓋を指定された所まで開くのをフレイに見せると、
フレイ「成程・・・、こうやってコレを剥がして・・・、こうねッ」
同じ様に一番基礎となるオーソドックスなカップラーメンを選んだフレイが蓋を開くところまで真似した所で、
俺「蓋を開けたら後は沸かしておいたお湯をポッドからこの内側にある指定されたラインまで注ぐだけです」
蓋を開けたカップラーメンの容器の内側にあるラインを見せてからお湯を注ぎ、フレイにもお湯を入れてもらい、
俺「後はタイマーで3分測るだけです」
3分にセットしておいたタイマーのスイッチを入れた俺はフレイにタイマーの数字が減っていくのを見せながら言うと、
フレイ「お湯を注ぐだけで食べ物が出来るなんて本当に異世界って凄いわね」
蓋の上に箸を置いて開かないようにしたのを真似して、自分のカップラーメンの蓋の上に箸を置いたフレイがカップラーメンを観察しながら言うのに、
俺「私の住んでた日本はこういったインスタント食品が特に開発されてる国ですからね」
フレイ「こっちは何かしら?態々ご飯を固めてるみたいだけど?」
俺「これはおにぎりって言う食べ物で、ご飯を握って形にして手掴みで食べれるようにした、中に具材を入れたりして食べる物なんですけど、今回は中に入れる具材が無かったんでシンプルな塩にぎりです、カップラーメンだけじゃ足りないと思って作りました」
フレイ「確かに何時ものご飯のままだとお箸が必要だけど、これは手で持っても大丈夫そうな位しっかりと纏まっているわね」
大皿に大量に盛られたおにぎりを一つ手に取ったフレイは、手に持っても三角形を保つしっかりと握られたおにぎりをいろんな角度から確認すると、
フレイ「成程ねっ、甘さを感じるご飯に丁度良い塩加減、ご飯は塩を振るだけでも十分美味しいのねっ」
手に持ったおにぎりをガブリと食べたフレイの食レポを聞き、
俺「人によっては塩にぎりこそ一番美味いおにぎりって言う人もいるぐらいですからね」
あっと言う間に一つ平らげ次に取り掛かるフレイにそう言うのだった。
ピピピッ、ピピピッとフレイが2個目のおにぎりを平らげた所で3分間計っていたタイマーが鳴り、
俺「それじゃ時間が経ったので蓋を全部剥がしてもらって、剥がしたら箸で中を掻き混ぜてもらって完成です」
フレイに合わせたので少し柔らかめのカレー味のカップラーメンを味が均等になるようしっかりと混ぜ、カレー味の汁が絡んだ麺を箸で持ち上げ啜ると、いつも通りの味が口の中に拡がり、そこに塩にぎりを手に取りかぶりつくと、
俺「カップ麺にこのおにぎりが良く合うんだよなぁ」
カレーとは違うカップ麺のカレー味のスープと塩にぎりの美味さを味わっていると、
フレイ「なにコレッ!物凄く複雑なスープの味にこの麺ッ!スライム麺よりも細いのにスライム麺と同じ様なコシ、複雑なスープがこの麺に良く絡んで美味しいわねッ!それにこの四角いお肉みたいなのも良く分からないけど美味しいわッ!このちっちゃいシュリンプもこんなにちっちゃいのに味がちゃんとするし、このフワッとした黄色いのは甘みがあって、なんかもう色々と味が凄いわッ!」
一口麺を啜るなり凄い勢いで食レポしながらカップラーメンの無印味を食べ始めたフレイは、教えてもいない麺を啜りながら食べ進めあっと言う間に1個目を完食すると、
フレイ「美味しいわッ!もう1杯ッ!」
スープまで全て飲み干しテーブルに叩きつけるように置くとそんな事を言うので、
俺「納戸から好きなの取ってきてください・・・」
俺は今日どれだけカップラーメンが減る事になるのか考えないようにしながらフレイに新しいカップ麺を取ってくる事を許可し、自分の若干伸びたカレー味のカップ麺を食べるのであった。
新たなカップ麺のカレーとシーフードを片手に1つずつ持ったフレイが台所から戻り、既に慣れた手つきで先ずはシーフードの包装を剥がすと蓋を開けお湯を注ぎ、3分にセットされていたタイマーを見様見真似でスタートさせると、
フレイ「この青い見た目のはさっきのと違ってなんとなく海っぽい感じの匂いね?」
俺「さっき食べたのが醤油味の無印で、それは魚介風味のシーフードですね」
カレー味の具材の謎肉とジャガイモを楽しみながら教えると、
フレイ「あら?そうするとこれは結構しょっぱいのかしら?こっちだと保存出来るようにした魚って物凄くしょっぱくて食べられた物じゃないのだけれど?」
俺「魚介風ですよ、本当の魚は入ってなくてスープに出汁として使われてるぐらいですね、入ってるのはカニカマって言う蟹って言うヤツの身に似せた加工品と、イカを乾燥させたものにキャベッツだったかな?スープはポークベースに魚介の出汁が入ってて、どちらかと言うとさっきの方がしょっぱいですよ」
タイマーの減っていく数字をチラチラと見ながら話をするフレイは、
フレイ「魚って昔港町の近くで食べた事があるのだけどあまり口に合わなかったのよね、なにか独特な臭みがあって美味しくなくって、内陸で食べれる塩漬けの魚は只々塩辛い味しかしないけど、海の近くの塩漬けされてない魚は違うと思って食べたのよね」
俺は魚は得意な方じゃ無いのでなんとなく分かるのだが、海の近くで食べる場合は内陸と違い魚特有の臭みがあまりしないので苦手な俺でも食べれるのだけど、こっちの世界の魚介は違うのかなと疑問に思いながら、
俺「食べた場所って海辺の街だったんですか?」
フレイは質問に昔を思い出すようにしながら、
フレイ「いえ・・・、確か港町から数日内陸の街だったかしら?」
それを聞いてもしかしてと思い、
俺「こっちの世界での食品の輸送に冷凍とか冷蔵輸送ってあるんですか?」
フレイ「冷凍っていうのは凍らせるって事よね?それなら一応有るわよ?氷魔法を使える魔法使いを雇っての輸送だからかなり高額になるのだけど」
俺「普通の輸送は常温って事ですか?」
フレイ「そうね、普通はそのまま輸送するわよ?」
そんな話をしているとタイマーが鳴り、フレイは蓋を開けて、
フレイ「さっきのと色からして全然違うわね、こっちも美味しそうだわ」
蓋を開け箸で中を混ぜるとズルズルと食べ始めるのであった。
フレイ「確かにこっちの方がさっきのよりまろやかな味ね、さっきのしょうゆ味は胡椒も効いててガツンと来る感じだったけど、こちらは優しい包み込む様な感じかしら?この赤い不思議な味の具とスープの味を吸ったコリっとした白いヤツ、それにシャキっとした食感のキャベッツも良い感じね」
ズルズルと麺を啜るフレイに、
俺「おにぎりも一緒に食べてみてくださいよ」
俺がそう言うとフレイはそういえばと思い出した顔でおにぎりを取り口に運ぶと、
フレイ「これは美味しいわねッ!シンプルな塩味のおにぎりとこのまろやかなスープがよく合うわッ!このスープがあれば何個でもイケるわッ!」
おにぎりとスープを交互に口の中に入れる食べ方を始めたフレイの食べるスピードに、シーフード味も直ぐに無くなると思い、カレー味の準備をしといてあげようと思い、お湯を入れタイマーを設置するとポッドのお湯の残量が少なくなって来たので、食べる勢いからまだまだ食べると思い台所へと水の補充の為向かうのだった。
台所に向かいながら先程言っていたフレイが食べた魚介が口に合わなかった原因が、保存の仕方による鮮度の悪さで臭みが出ていたんだろうなと予想しながらも、魚自体が美味しくない可能性もあるかと考えつつヤカンに入れた水を持って居間に戻ると、既に2個目のカップ麺のシーフード味を食べ終え、3個目のカレー味が出来上がるのを待つフレイがおり、
フレイ「しーふーど味も美味しかったわ、胡椒がガツンと効いたしょうゆ味の方が好みだけど、お腹の調子が悪い時はこっちの方がいいかもしれないわね、それにおにぎりとの相性も抜群だったわね」
そもそもお腹の調子が悪い時に食べる食べ物では無いのだがと思いながら、
俺「さっきの魚介の話なんですけど、もしかしたら保存と輸送の仕方が悪くて美味しくなかっただけかもしれないですよ?私も魚介は得意じゃないですけど海の近くでだと臭みが無くて食べれたりしますからね」
フレイ「港街から数日の街だったけど、その位でも味が変わるのかしらね?」
俺「魚や温度によっては獲って直ぐに凍らせないといけない魚も私の世界にはいましたからね、こっちの世界も多分同じでちゃんと冷やすか何かして保存しないと直ぐに駄目になるんじゃないですかね?」
フレイ「貴族や王族が高いお金を払って氷魔法使いを使用して輸送させてるのには意味があったのね」
3個目となるカレー味が出来上がるのをタイマーの減る数字を見ながら待つフレイは心は既にカップ麺に奪われているようで、魚介の話はもうどうでも良さそうだったので俺はカレー味の残ったスープにおにぎりを投入しカレー雑炊風にして食べ始めると、
フレイ「そんな食べ方もあるのね・・・、このかれー味は私も最後はそうするわ」
ちょうどタイマーが鳴り3分間経ったことを告げると、フレイは慣れた仕草で蓋を外し中身を混ぜるとカレー味のカップ麺を食べ始めるのだった。
必要な物を追加でネットショッピングで頼むと、
フレイ「美味しかったわ~、お湯を注ぐだけで作れるのにこの美味しさは反則ね、塩味のおにぎりもこのかっぷらーめんによく合っていていくらでも食べれちゃいそうだったわ」
カレー味のカップ麺を食べ終えた後もう一周し、最終的に6個のカップ麺と大皿に盛られた5合炊きのおにぎりを全て平らげたフレイがお腹をポンポンと叩きながら満足そうにしているのを見て、本当にあの体の何処に納まっているんだと細い括れたままの腰を見ながら思い、カップ麺の空になったゴミを一纏めにしてから台所に行き、
俺「早い所この国を脱出して落ち着きたい所だな・・・」
洗い物を食洗器に入れ、明日の米を炊く準備を終え朝に炊けるように予約をしていると、
フレイ「シモンちょっといいかしら?」
台所に来たフレイが顔を覗かせながら声を掛けてきたので、
俺「なんですか?」
フレイ「貴方の国の言葉を読めるようになりたいんだけど何かないかしら?」
最初から覚えるとなると小学生レベルだよなと思い、さすがにそのレベルの教科書なんかは無いので、
俺「ここには無いので外国人向けの教科書をいくつかネットショッピングで買っときますよ」
フレイ「ありがとう、よろしく~」
フレイはそれだけ言うと新しく冷蔵庫からジンジャーエールを手に取り居間へと戻って行き、俺はフレイの為にネットショッピングで日本語の教科書を探すのであった。
翌日簡単な朝食を済ませた俺達はマイホームを出る前に、
俺「まだゴミを食べてくれてますね、追加のゴミを置いておくから今日も一日頼むぞ?」
昨日スライムの近くに置いたゴミを一生懸命体内に取り入れ消化しているスライムの近くに新たなゴミ袋を置くと、
俺「早い所落ち着ける場所まで行って、スライム用の餌場みたいなのを作らないとなぁ・・・」
フレイ「食べる物さえあればその場から動かないのだから、定期的にゴミをあげておけば大丈夫よ」
この前みたいに数日マイホームに入れないみたいな状態になると餌となるゴミが供給出来なくなるので、
餌が無くなると何処に行くか分からないので出来れば障害物となる物でも設置して何処にも行けないようにしておきたいのだが、そんな事をしている時間も無いのでまたドラム缶にでも本当は入れておきたいのだが、スライムは特殊なグローブじゃないと持った時にデロデロと持った手から直ぐに落ちてしまう上に手の表面が若干溶かされダメージを喰らうので、移動させようと思ったらスライム捕獲依頼をギルドで受けてグローブを借りるかスライム捕獲グローブを買うしかないのだが、依頼を受けている場合では無いしスライム捕獲グローブは何故かもの凄く高いのでただ移動させる為だけに買うのも馬鹿らしいので、
俺「餌をやり忘れないようにしてなるべく早く国を出るしか無いですね・・・」
俺はそう言ってマイホームから出てリヴァブルを目指す旅を再開するのであった。
街から街への中間地点という事で魔物が時折現れ、俺は前日の戦いの内容からはぐれウルフとの戦いもさせられる事になり、ホーンラビットよりも大きな中型犬サイズのはぐれウルフとの戦いは、気を付けないといけない所が多くなり、鋭い爪での攻撃と噛みつきに最初は苦労しながら盾で塞ぎ、攻撃に慣れて来た所で噛み付き攻撃してきたはぐれウルフの攻撃を盾で受けた所で小剣を首に突き刺し勝利すると、
フレイ「本当に意外にシモンは戦いのセンスがあるわね~、はぐれウルフを一人で討伐出来れば駆け出し冒険者は卒業ね、これで魔法も使えるレベルになって戦闘中に使えるようになれば中級冒険者みたいなものよ?」
まだ小さな小石を真面に飛ばせるようになってもいない俺にそんな事を言うフレイにより、道中魔法の訓練を行いながら旅路を進め、更に二日程旅を続けた日の日中に、
俺「おっ?あれは・・・」
街道を歩いていると全方から何かが近づいて来るのが見え、歩き続けているとどんどんと近づいて来るものの正体が良く見えるようになり、
フレイ「チョウト街から来た乗合馬車ね」
フレイの言葉通りチョウト街から来た乗合馬車とすれ違うと、
俺「人が乗っていなかったですね・・・」
フレイ「王都方面に向かうもの好きなんてそうそういないわよ、どちらかと言うと国から逃げ出す人ばっかりじゃないかしら?」
二日後にソレナリニ街に到着して戻ってくることを考えると、4日は馬車を使うより早く移動出来たようなので徒歩移動を選んで良かったと思いながら俺達はチョウト街へと歩みを続けるのであった。
6日目の日が暮れた頃に、
俺「到着した~・・・」
王都を出て2つ目の街チョウト街へと到着した俺達は早速冒険者ギルド近くの宿を取ると、
フレイ「早くマイルームへ行きましょっ!昨日届いてなかったんだから今日届いているんじゃないのッ!」
どうせマイホームの俺の家で寝るのだから相部屋でいいと二人部屋を取ったフレイは部屋に入るなりそう言うと早くマイホームを出してとうるさいので、
俺「分かりましたよ・・・、マイホーム」
俺がマイホームの入り口を出すとフレイはサッと素早く中へと入っていき、俺は一応部屋の扉の施錠を確認してからマイホームの中へと入ると、
フレイ「シモ~ンッ!届いてるわよ~ッ!」
玄関前の大きな荷物の前で飛び跳ねているフレイの遠くても分かる大きく揺れる胸に視線が吸い寄せられると、
俺「こんな欲望を抑えられない人間だったっけ?」
異世界に召喚される前は20代後半には枯れてんなと言われていた俺が、異世界に来てからどうもおかしくなっているなと思いながら、スライムがゴミを頑張って消化しているのを横目に、普段のお姉さん感が何処かに行ってしまい可愛さ全開の玄関前の荷物前ではしゃぐフレイの所に行くと、
フレイ「届いてるわよシモンッ!これってれいとうこよね?」
玄関前に置かれた大きな箱に数日前に頼んだ冷凍庫の型番を見つけ、
俺「ですね」
フレイ「じゃぁこれで大量にお肉を買ってもいいのよね?」
喜んでいるフレイには申し訳ないのだが、
俺「いえ・・・、設置して電源を入れてからそれなりに時間が経たないと中が冷えないのと、アース線って言うのを繋がないと駄目なんでそもそもコンセントも変えないと駄目ですねこれ」
箱の中の取扱説明書を軽く見て言うと、
フレイ「それじゃお肉は・・・?」
喜びも束の間分からないなりに直ぐには使えない事が分かり悲しそうな顔をするフレイに、
俺「お預けですね、というか明日乗合馬車に乗車出来るんですからどっちにしろここでしばらくご飯なんか食べれないでしょ?」
宿を取る前に次の街であるダイブ街へ向かう明日出発の乗合馬車の予約が取れているので、明日からはしばらくマイホームの中で食事をする事は出来ないのでお肉を買った所でな事を言うと、
フレイ「そんなぁ・・・、それじゃぁ私がはらみを満足出来るまで食べれるのは・・・?」
俺「多分国境を越えてからじゃないですか?」
国境を超えるまでは最速で行きたいので、馬車が使えるなら馬車移動をする予定だし、そんなに時間が掛からないとは言えコンセントの付け替えなんてしている場合では無いのでそう言うとフレイは崩れ落ちるのであった。
意気消沈したフレイと協力して冷凍庫を設置する予定の土間の片隅に置くと、
俺「到着が遅かった上に明日も朝早いし今日は簡単に済ませるカップ麺ですかね」
肉を満足出来る程食べれない上に、しばらくここでご飯が食べれないのに簡単に済ませるのかと顔で言っているフレイに見られ、
俺「・・・、はぁっ、分かりました、今からお米炊いたら結構時間掛かるからレンチンご飯・・・も時間が掛かるから湯煎で温めるか・・・、後はホルモンがあったから残ってるキャベッツとホルモン焼きだな・・・」
俺は台所に向かうと大鍋に水を入れ火にかけると、冷蔵庫の冷凍スペースに入れておいたミックスホルモンの袋を取り出し、小さ目の鍋に水を入れるとそちらも火にかけ冷蔵庫の野菜スペースに残っていたキャベッツを取り出しざく切りにしておくと、小さ目の鍋のお湯がふつふつとしてきたのでミックスホルモンの袋を4袋鍋に投入ししばらくして解凍されたのを確認すると袋を取り出し、今度は中華鍋を火にかけ油を少量入れて中華鍋が温まったのを確認し、解凍したミックスホルモンを4袋全て中華鍋に投入し、じゅうじゅうと音を出しながらホルモンを炒めていると、大鍋のお湯が沸いて来たので納戸から有名なレンチンで食べれるご飯の5パックを取り出し、それを全て大鍋の中に投入するとホルモンを炒める作業に戻り、4袋分のタレで炒めると言うよりグツグツと煮込むような感じになったホルモンに火が通った事を確認するとざく切りにしたキャベッツを中華鍋に投入ししばらく煮込むのだった。
もつ煮込みみたいになってしまった物を深めの大皿によそい何時もの居間へと運び、湯煎で温めたパックご飯を茶碗によそい食べ始め、色々な種類の入ったモツの味と食感を楽しみながらご飯を食べていると俺よりも凄い勢いで食べていたフレイが、
フレイ「シモンの世界のお肉は面白い食感のお肉があるのね?グニグニとした食感だったりコリコリしてたりと面白いわね?味は少し癖があるけどこの味噌をベースにしたタレが癖の強さを軽減させてくれて美味しいわね」
なれた箸使いでキャベッツとモツを摑んでは茶碗の上のご飯にバウンドさせ口へと運ぶフレイが感想を言い、
フレイ「それにしてもこのお肉は何のお肉なのかしら?食感からして普通のお肉とは違うのよね・・・、鶏の皮と軟骨に近い気がするのだけど、どっちもこんなに癖のある味が無かった気がするし・・・」
美味しそうに食べながらも食べた事のないのか、モツの少し臭みのある癖のある味と食感に首を傾げているフレイが、
フレイ「それでコレって何のお肉なのかしら?」
モグモグとご飯を食べながらの問いに、
俺「これはこっちで言うブルの内臓ですね」
内臓と聞くとフレイの口へと動いていた箸の動きが止まり、
フレイ「な、内臓ですって・・・?」
俺「内臓ですね」
やはりこちらの世界の人は内臓は食べないのか、驚いた表情をしている箸の動きの止まったフレイが、
フレイ「今まで内臓なんて捨てる部位だと思ってたけど美味しい場所だったのね~」
そう言うなり食べるのを再開したので、地球の外国の人みたいに内臓を食べる事に忌避感を出すと予想していた俺は予想を裏切られ、
俺「こっちの世界でも内臓って食べるんですか?」
フレイ「いえ?私は食べた事ないわね?」
俺「その割には普通に食べるんですね?」
フレイ「貴方の世界で食べている物なら大丈夫そうだし実際美味しいじゃない?野生の動物や魔物が内臓だけ食べているのって美味しいからだったのね~」
パクパクと食べるフレイがそう言うのを聞いて、
俺「動物が内臓を食べるのは栄養価が高いからで、このホルモン類はちゃんと丁寧に洗って臭み取りもしているから美味しいですけど、普通に内臓をそのまま食べたら臭みが酷くて美味しくは食べれませんからね?」
フレイ「あら?そうなの?」
俺「そりゃそうですよ、だってこれなんて腸ですからね」
俺は箸で掴み持ち上げたホルモンの部位をフレイに教えると、
フレイ「腸?腸ってあの腸?」
腸と聞き再度箸の動きが止まったフレイに、
俺「そうです、あの腸です」
同じ部位を箸で口に運ぼうとして一時停止したフレイは箸を一瞬戻そうとするが、
フレイ「丁寧に洗っているのだし別にアレっぽい匂いも無いし美味しいから問題ないわね」
そう言ってそのままホルモンを食べ続けるのであった。
朝食を簡単に済ませ、残った夜に炊いておいたご飯をおにぎりにしてから昨日のゴミをスライムの近くに置き、マイホームを出て宿の部屋に戻った俺達は、
俺「それじゃ次の街に乗合馬車で向かいますか・・・」
フレイ「早くこの国を出て貴方の家に冷凍庫を設置しないとねっ」
出発の準備を済ませ宿を出た俺達は乗合馬車の待合所に向かい、乗合馬車の待合所に到着すると結構な人が既に待機しており、待機している人達の話し声が聞こえると、その中にある不穏な噂を聞くことになるのだった。




