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僕は千葉信也、今くるみんから言われた自伝を書き始めている。僕はある時期まで取り立てて言う事のない人生を送ってきた。この辺りはすっ飛ばしてもいいような。くるみんが聞けば答えれば良い。敢えて言うならくるみんに黙ってる事がある。お付き合いがあったわけじゃない。目立たない先輩の女子に誘われて初体験をすませてしまった。
ただ付き合ってたわけでもなく、これっきりの関係だった何故誘われたのかもわからない。ただ僕も男子そんな言葉で片づけていたのに、くるみんは何故か僕の童貞を疑ってる。彼女の事は良く知ってるつもりだが、この意味不明なカンは理解できない。なんかヒントでも言ってしまったかな?別に隠してないけどしつこく聞かないから答えてない。彼女の前でどうしても知りたいと言われない限り他の女の話したくない。
そういった僕の人生に転機が訪れる。くるみんとの出会いだ。なぜこれほど強烈に惹かれたか分からない。まあ可愛い。見た目は大好き。でもそれだけじゃない。すべてが好きなんだ。まぶしい輝いてる、明るい人だと思う。そういったイメージから太陽ってのを連想する。
彼女の事を考える日々が楽しくて仕方ない。そのうちミラシスがかなり古くから活動してるのを知って、僕の出会う前にくるみんも知りたくなる。それらのコンテンツを見つけて洗いざらい見る日々が続く。前から目立たなく孤立しがちだったが。くるみんへ傾倒がさらに僕を孤独にしていく。
だが僕はそれを苦痛だと思ったことはない。くるみんがいたからだ。僕の頭の中にはくるみん像が出来上がっていた。頭の中のくるみんが、現実のくるみんとずれてないか?いつも情報を収集している。古い情報を探っていく中でデビューの彼女は独特な存在だったこと気が付く。今でも探せばすぐにたどりつくクルミンズと言う過去にいたアイドルの中心人物くるみと言う女性に瓜二つらしい。
この映像はすぐ見つかった。衝撃を受けた。これ本人じゃないのか?そう思った。ちょっとずつ分かっていくのだが、デビュー当時は幼い子供であるため完全な一致が起きない。今初めてみた僕は同一人物じゃないか?と思ってしまった。
何度もくるみんから自慰してるよな?と聞かれる。いつもはぐらかす、さすがに恥ずかしい。いつか言えるのなら数えきれないほどしてるよ君にと。だから僕は良く胸を見てしまう。まだ成長途上かもしれないけど、この胸の感じが祖母とよく似てる。
サイズが全く同じじゃない。それは僕がこの映像を発見した時まだくるみんが今から思うと成長途上だからだ。今もときおりちらっと見ると意識してしまう。何気ない顔をするのは大変だ。演技は嘘と言うなら僕はこの時演技してるかもしれない。
彼女に後で見せるものでこんなの良いのか?ならもし良い未来があるならこれを見せる時僕は彼女と結ばれているだろうから問題ないのだ。その前に見つかると恥ずかしいが。
それは置いておいてサイズが違うが似てると感じてしまうのだ。当時は直感だったが今は事実となっている。まあこれは顔プラス体もって意味だ。
そしてこれだけじゃ終わらない。頭の中の僕のくるみんがする言動と当時の映像が異常に似ている…。これをきっかけに彼女の家族など周りの人間も調べ始めた。ミラシスも彼女と関わる対応などは以前から良く見ていたし。特に檸檬ちゃんに家族と言う事で注視していた。
僕は家にいるくるみんという想定などを作り始めていた。彼女を知る時どうしても彼女は家族に対して秘密のバリアを張ってしまう。意外とミラシスのメンバーにはそれがないので、僕はその他のメンバーのプライベートには関心が行かなかった。この家の中のくるみんは秘密にするから暴きたくなってしまった。
今の彼女がすればストーカーその頃からかと言われてしまうと思う。我ながら後から思うと彼女が感じる千葉信也は僕の事を知ろうとしないくせに的外れじゃない。今でもあまり変わらないが、今は僕は仕事の事がある。当時の僕はくるみんで頭が埋め尽くされていた。今の仕事も拾ってくれたくるみんのためなので僕の中では似たようなものだ。
寝ているとき以外はくるみんなんてものじゃない。寝てるときもちょいちょい表れて夢精しちゃたことがある。これはくるみんに突っ込まれてない。ここまでは想定してないようだ。くるみん漬けの毎日を送っていて、やがて僕はくるみんについては何でも知っていると傲慢な気持ちになっていた。
その気持ちを叩きのめされたのはミラシスが多くの人が知ってるグループになった時作られた映画だった。以前から知っていた祖母の自伝映画。僕はこの原作を読んでなかった。まあ古いそれはとても良かったのだが、今から思うとマニア失格では?って思いがちょっとある。
先入観なしに見たからものすごい衝撃を受けた。僕は祖母と彼女を見比べるというのは日本で一番やったのじゃないか?と思うのだが、前半あほみたいに似てた。周りのメンバーが違ってるためありえないが、これ当時の使ってない?って思ったほど。驚くのは終盤に向けた流れになる。
びっくりするほどくるみんが陰気な感じなる。まあ全体的にはそうでもない。不死の病で発症してないので普段は元気。ここはいつものくるみん。ただ時折襲ってくる恐怖と向き合ってる怖さが伝わってくる。これは僕の知らないくるみんだ。
当時の僕は、くるみんならこうするかな?とかそんな遊びにはまってた。多少違っても些細な修正でなんとかなった。今回はまるでしらないくるみんが突然やってきたのだ。通常の人間なら祖母の演技でしょ?となる。違う、僕は知ってるんだ。この二人が内面までうり二つなのを。
彼女はきっと自分から祖母もこうだったんだろうな?と考えて演技してるんだ。だからこれは彼女自身なのだ。僕は傲慢になっていたのが良かったと思う。ずっと輝いていた彼女に多少想定内と言う輝きを落とす行為をしていたんだ。これを全部壊された。
同時にこの陰気さ僕に似てる気がした。全く正反対なので引かれていた彼女にむしろ自分に近い面を見出した。しかもそれを同時に持っている。この瞬間枠にはめていたこともって単純に大きいと感じてしまった。
以前から感じていた彼女の家これが多分僕は彼女と同一空間にいたい願望なんだと思う。そしてそれが演技と絡み合って彼女と同じ舞台に立ちたいと思ってしまった。アイドルに憧れていたが、僕はそこに近づくのではなくて、映画を通じてみた彼女にアイドルとの感情が混じって近づきたくなったのだ。
僕は何を書いてるのだろうか?多分どれだけあなたを恋焦がれて生きてきたか知ってほしいと思ってるんだと思う。彼女は僕の過去に踏み込まない。僕はずっとあなたに脳内を埋め尽くされて生きてきたんですよ?あなたが想像するような僕の生活なんて微塵もない。
ずっと、あなたの事ばかり考えて青春すごしてきました。その僕が初めてあなたとあった時の衝撃どうしたら伝わるのでしょうか?間違いない僕は過去を語る時抑えきれない気持ちから告白しなくてはいけないんだ。でも嬉しかった。最初は適当に見てられていた僕があなたの欲した役者としてあなたの映画に出た。
この映画を見たあなたはあの衝撃を忘れらないと今でも話してくれる。この事がずっと過去を語らなくても平気でいられる理由です。この後は役者を目指して、あなたと会いそれからはずっとあなたの知ってる僕です。
ただ僕はこの自伝の構想を整理してるときにある事に気が付いてしまった。1つはもうあなたから聞いた父の事です。ですが僕はあなたが張ってるバリアはあたなだけが張ってるわけじゃないのに気が付いてしまったのです。あなたの家にはあなたの知らないもう1つ重大な秘密があるのです。
くるみんにあった時に
「くるみん大事な話があります」
「何??やめてよ緊張するいつもの信也じゃないみたい」
「以前自伝をと話されて過去の事今の事など整理してて僕では処理しきれない事を見つけてしまいました」
「不味い事なの?」
「かなり、ただ僕の口からは言えません。以前僕はくるみんの家庭の秘密の事を聞きましたよね?」
「うん」
「あれはくるみんが知ってる秘密ですが、当時はおぼろげだったのですが、今確信になってて、くるみんが知らない秘密を親族の方が握っています。そしてその事その方に問えば知らなければならない理由を知るでしょう。それはブラッドさんがもつ秘密です」
「なんだストーカー脅しかー」
「ふざけないでください」
「どうしたんだよいつもと違うぞ」
「ああなるほど自分の知ってた秘密が大したことが無いから軽く見てますね?下手したらブラッドさんあなた含めて家族が崩壊しますよ?」
「なんでそんな事お前が知ってるんだ」
「感情的にならずに冷静に聞いてください。その事も関係しています。ブラッドさんの許可が出れば僕も参加します。檸檬さん、野薔薇さんを含めて、いや虎徹君やメリーさんは外してください」
「なんでだ?」
「後でブラッドさんがそれは判断することです。社長夫妻も外してください。これも野薔薇さんに任せましょう」
胡桃「これだけは言っておきたい、内容次第だけどなんでお前がうちより大切にしてる家族の事知ってるんだっていら立ちがある」
「なんかそれはすみません、ですがそれも今回の重要な問題に関わるのです」
皆が集まった
千葉「皆さん僕はこの家族の部外者です。ブラッドさんに一つ質問をするのでそれ次第では外してもらっても構いません。同席はブラッドさんに任せます」
「映画の時以来ですねブラッドさん」
「千葉君だっけ、胡桃の友達だったね?」
「ええよくそんなややこしい関係まで把握してもらってと感謝します」
「本題に入ります。ブラッドさんあたなは胡桃さんの出生の秘密を知ってますね。ちなみに檸檬さんは知りません」
「君も参加してほしい家族になる気はあるのかい?」
「胡桃さんさえ良ければ将来的には…」
「今言わなくてはいけない理由があるのかい?」
「あります。胡桃さんが覚悟を持っていれば困難に対処できるからです。彼女のしたたかさは僕が一番知ってるつもりです」
胡桃「したたかってなんだよ」
千葉「後でね」
ブラッド「皆覚悟して聞いてほしい。野薔薇いいよな?」
「お兄ちゃん良いよ」
「いきなりより段階を踏んだほうが良いだろう。千葉君胡桃が祖母と似てるから気が付いたのかい?」
「はい、特に僕は自伝映画に衝撃を受けて俳優を志したので、その事を強く意識してる人間として日本でも上位だと思います。それと言うのも日本の多くの人は、彼女の祖母と胡桃さんを比較するとき、デビュー時の幼少の記憶で話します。僕は後から知って調べたので成長した胡桃さんと何度も映像を比較しました」
「その視点から自伝映画の胡桃さんは同一人物だと言えるほどです」
「そうだね僕もあれは驚いた。死んだ母を身近で見た数少ない人間からもあれは母そのものだ。これは野薔薇は知らない事だ」
「隔世遺伝について考えたのですが、そんな事より、直接ブラッドさんの技術を使うと考えれば早いのでは?」
「ありがとう道筋をつけてくれたね。胡桃覚悟して聞いてほしい、お前は僕が創った母のクローンだ。その事を誰よりも知ってるのは野薔薇だ」
「胡桃、黙っていてというか、ごめんなさい」
「うーん、何暗くなってるのーー、特に母さんごめんなさいは駄目!うち不幸なの?信也うち不幸か?お前が一番分かってるだろ?」
「ええ僕はこの事実を知って万が一外の世界で噂になった時覚悟してほしいから言ったのです。不幸になるなんて微塵も思っていません」
「うちより檸檬言いたい事あるんじゃないの?」
千葉「席外しましょうか?」
檸檬「ああ千葉さんそんな事しなくて良いです。実質家族なのに、その姉がおかしな人だから」
「いいだろーまだJK2だぞ気楽に過ごさせてくれ」
ブラッド「世間ってのを無視すれば檸檬の方が言いにくい」
檸檬「この髪の色?考えないようにしてたけどこんな事聞いたらそうなのかなと、私としてはお母さんが本当の母親じゃないって方が嫌なんだけどね」
胡桃「えうち、自分の事は考えていた。そりゃこんだけ似てるからな。隔世遺伝で檸檬と同じ案外白人かもって思ってた。その血が強く出なかっただけで、信也分かるの?」
「大体は、ただ胡桃さんよりはその適当です」
胡桃「ひどいなそれ」
「そうですか?くるみんの事は問題があったからです。他人の家の秘密をそんな根掘り葉掘り考えても…」
「そっかごめんおじさん多分うちがこの中で一番びっくりしそうだ」
ブラッド「檸檬は僕と野薔薇の娘だ‥」
「こっちの方がすごい衝撃、自分の吹っ飛んだよ。クローンがびっくりしただけでうち自身が無茶苦茶似てると思ってるから。逆に分かってすっきりした感じ。どうなの?場が重い信也なんか言うぞ、クローンを腹にいれた後でやっても良いのか?」
「知るわけないでしょ…」
ブラッド「やめてくれ言うから、人工受精だよ」
胡桃「檸檬聞くことないのか?」
「後で良い、私が言うと非難してると思われるから」
胡桃「じゃ何故?意味わからないんだけど…」
ブラッド「胡桃のクローンを誤魔化すためだ。今胡桃が言っただろ?なんで?と思うだろそこだ」
「ああうちは知ってるから良いけど、知らないと誤魔化せるか。おじさん常識的に考えて他の男の方が良いのでは?」
「どうやって頼むんだ?それに秘密を知るものを減らすため」
「それでも良くない事を知ってるよね?」
野薔薇「胡桃お兄ちゃんそこまで責めないでくれるかな…。私がどーせ踏み外したのなら多少増えようが問題ないからって言ってあるの」
胡桃「良いの檸檬ちゃん」
「うん」
千葉「それならもっと問題を話しましょう。ブラッドさんも協力してくれますか?」
「一番問題は僕か」
「どういう議論になるか知らないですが、まともに取り上げたら科学者として活動がやりづらくなるのでは?」
「議論の結果次第だが、そうだね。檸檬の方は放置しておいた方が良いかもしれない」
「それが良いですね。問題はクローン人間を作ったですから」
胡桃「そんな問題か?」
千葉「僕もそう思ってますよ。胡桃さんを見れば何が問題なんだ?ってなります。これはねフランケンシュタイン症候群です。未知なる怪物を恐れるんですよ」
「うちが怪物か」
「そもそもクローン動物は普通にいて、金にならないからあまり話題になってない。でもブラッドさんがやってる絶滅危惧種は面白いですよね?」
「お金は動かないけどね学術的にね…」
「その金にならない理由の一番が気持ち悪いんですよ」
胡桃「えええーー」
「違うんですよ。もやもやする気持ちが発生しやすいって意味です。なんか気持ち悪いって感情ってだから?ってのが多いでしょ?」
「ああ昔のお前な…、うちなんかキモイって言ってたが、それブーメランだったのか。なんかキモイやだな」
「でしょー、ただ僕は対処はくるみんに丸投げで良いと思っています」
ブラッド「良いのか?」
「これはブラッドさんを守るためでくるみん自身はもう割り切ってますから。本人が出てくると都合が悪いんですよ。ただどうやって世間を言いくるめるか?のくるみんの適当な思い付きは突っ込んでましにしてあげてください」
檸檬「ああ分かる、胡桃が適当思いついて、それを突っ込んで修正してなんとなくまとまるって多々ある」
「ええ僕も協力しますから」
「噂が出てからぶっつけ駄目?」
千葉「駄目ですくるみんアホですから」
胡桃「皆でうちを馬鹿にするー」
本当にこれでおいおい概案作るで終わってしまった。
「信也君?」
「まだ慣れませんか?」
「お前も胡桃さんっとかかしこまって」
「くるみんちょっと場を軽くするから…」
「うちこのままアイドルやってて良いの?」
「良いんじゃないですか?僕も今気が付いたのは偶然じゃないですよ。くるみんが成長したからです。だからそろそろやばい時期ってやつです。その時が来てから対処した方がくるみんらしいじゃないですか?」
「そうだな」
「僕が恐れてるのは、学会よりネットです。DNA検査すれば一発なんですから。動くところが動いたら終わりです。でもそうかも?って疑いはネット強いでしょ?そいつに対処するためです」
「そうか」
「何気ない一言ならもっと前からあると思いますよ生き写しなんですから、ただそれを支える論証のようなものを皆がよってたかって出してくるとやっかい。ネットのつぶやきって、人海戦術がやっかいなんですよ。マジになるとすごい人普通にごろごろしてますからね」
「いつものように消えるかと思ったどうでも良いつぶやきが、いろいろ重なってしっかりしてきたら何か言わないといけないと思います。その時が来るまでのんびりしましょう」
「役者以外で初めてかっこいいぞーあれかライオンハートか」
「守れてます?」
「守れてる。やっぱダークヒーローやってほしい。特に女が理由のああこれうち以外にやらせるの役でもやだなーーー」
うちとしては特別な何かは何もしてない。おじさん以外の問題は、うちは開き直ってクローンアイドルですぐらいの軽い気持ちでいた。いろいろ考えたが檸檬はなんだ?とはなるが、特に重要じゃないよな。うち歴史に残るような存在だもんな。
信也も一卵性双生児の時間差出産みたいに捉えている。そこ以外はやはり科学史に残る点だろう。あれだうちアトミックボムみたいな扱いだ。初めてのクローン人間で、今現在は世界でたった一人のクローン人間。
ただ問題になるのわかる。誰もがおじさんの技術の確立でクローン人間を考えたはず。ただ暗黙の了解でいけない事扱いになってる。うちはこれと戦うわけだ。ただクローン羊自体はめちゃくちゃ前に確立されてる。だからクローン人間自体はとっくの前に作れる。
問題は寿命が怪しい。だがそれはおじさんがクリアした。何故ここで考えないのか?で寿命の前にすでにクローン人間はいけない事って暗黙の了解があると分かる。おじさんが決め手になるわけじゃないのだ。ぎろんはずっと継続中で何も結論は出てない。
これにうちは何を言うのか…。信也はいつものように丸めこめと言ってくれる。これについては屁理屈で開き直るしか、世界の知性が議論して何も進んでない事にまともに返して勝てるわけないってうちはとらえている。




