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感情爆発
あれからどれだけの時間が経ったのだろうと言わんばかりに、咲希はゆっくり眼を開いた。
教室の壁掛け時計を確認すると、8時47分を指していた。1時限目まであと13分。学校に着いたとき、玄関口にある時計は8時42分を指していた。
そこから画鋲の件があり、痛みの余韻を我慢しながらゆっくりと教室に向かっていた。そのとき、窓越しに見える教室の壁掛け時計は8時45分を指していた。
つまり、約2分間意識が飛んでいたということになる。咲希はゆっくりと自分の机に近づき、涙を流した。
『どうして…』
『私はどうして…こんなことに…』
そんなことを心の中で呟きながら、また涙を流した。それでも前を向いた。希望をもった。1時限目が始まる頃には、涙は消えていた。
それから、皆から避けられ、陰口を言われ、暴言を吐かれの散々の日々だった。
咲希は嘘の噂を流された。噂の内容は、「優等生の淳平くんとあの咲希が付き合っているらしい」というもの。勿論、淳平くんと付き合っていないし、話したこともない。
咲希は放課後の誰もいない教室に苛めのグループに呼び出された。そして、嘘の噂を流されたことを知り、淳平くんにも迷惑がかかると思いー
『もうやめてっ!!』
その日初めて自分の感情を露にした。




