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サバイバル・ロボットマーチ  作者: ギンユウシジン
第四部 決戦! 友よ、永遠に!!
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22/22

最終日:希望の旗

快晴の青空の下、芥たちは軍の正装に身を包み、バスに乗っていた。


勲章の授与式が終わり、基地に帰るところなのだ。


「あれから1か月、か。」


外のがれきの景色を見ていた芥はひとり呟く。


天旗との総力戦、その後に現れた邪神王との戦い。

それはまさに新たな神話の一ページと呼ぶにふさわしい戦いであった。


「ほんと笑っちまうよな、合体とかさ。」


あの時に起きたトンデモ展開につい笑みを浮かべてしまう。


「・・・もう、いなくなっちまったんだな。」


携帯端末を取り出す。そこから彼女の声はもう聞こえない。


「そろそろ着くわ。皆、降りる準備をしてちょうだい。」


美月の言葉に、一同は降りる準備を整える。


・・・


バスが去ると、各々は背伸びをしたりして、体のコリをほぐしていた。


「か~~~!堅苦しくていやになっちまったぜ!」


弓波がストレッチをしながらこぼす。それを聞いた元宮が、なだめるように言う。


「まあまあ、私たちが勲章を受けないと、困る人たちも出てきますから。」


一種の儀式ですよ。どうどう。もはや元宮は猛獣使いだ。


「それにしても、うう、私無一文ですわ。」

「いや、それでもそこそこの資産があるじゃん、お嬢。」


天旗と敵対するきっかけを作った西園寺グループは、その責を問われ解体となった。・・・実質首脳陣はルナ0の消滅に巻き込まれていなくなっていたのだが。そのあおりを食らった西園寺は、資産をほとんど失うことになったのである。


莉音はいなくならないでくださいましー。はいはい。このやり取りもすでに数回繰り返されていた。


「さて、グレイが待っている。先に戻るぞ。」


そう言ってシルヴィアは学園に戻っていった。グレイは極秘作戦を完遂させたのち、恩赦として、この基地へ配属となったのだ。その時の物語はまた別の機会に。


「いつまでもここにいるわけにはいかないわね。帰りましょ。」


美月が学園の門をくぐる。それにならい、他の皆もついていった。


・・・


普段着に着替えた芥たちは、司令室に集まっていた。


「おかえりー。」


グレイの挨拶にただいまと応える。グレイもすっかりこの基地の一員だ。


「さて、今日はこのまま襲撃があるまで待機よ。気を張ったでしょうから、ある程度気を抜いてちょうだい。」


はーい、と一同が返事をする。


「そういえばさ、この基地この後どうなるんだろうな?」


弓波が机に突っ伏しながら言う。


「どう、とは?」

「いやだってさ、俺らってかなりの戦力がそろってるわけじゃん?教導隊とかになるんじゃねえのかな~って。」

「あら、弓波さんは人に教えるのが得意になったのね?」

「うぐ!いやはい、すみませんでした~。」

「技量と教える技術はまた別ものよ。」


弓波の想像を美月が一蹴する。


「あ、じゃあさじゃあさ!また行こうぜ、温泉!」

「あら、それはいいわね。今度は各自お金を払ってくれるかしら?」

「・・・ちなみにおいくら?」

「前回はこれぐらいだったわね。」


ホワイトボードに金額を書く。


「・・・これ全員での金額だよな?」

「いいえ、一人当たりよ。」


またしても轟沈する弓波。それを見て苦笑するメンバーたち。


「でもさ~、温泉まではいかなくても、何かイベントしたくない?」

「確かに、ですわ。」

「・・・パーティー?」

「ふむ、グレイの案もありだな。」

「仮装パーティーとか?」

「あ、それ面白そうですね。」


ワイワイと盛り上がる。


「プールでパーティーとかは?」

「それ、ありっしょ!パリピっぽい!」

「月がきれいなら、お月見パーティーもできますね。」

「それなら、クリスマスパーティーも!」

「・・・パーティー、多すぎ。」

「ふふ、いいかグレイ、パーティーは多くていいものだ。」


その後、談笑は夕食時になっても続いた。


・・・


夜、学園の屋上。眠れない芥は星を見ようとここにやってきていた。


周りに人工の光が少ないここでは、きれいな星空を見ることができたのだ。


いつぞやの時のように屋上の扉を開ける。するとそこには先客がいた。


「委員長?」

「あら、芥君。」


奇遇ね。パジャマ姿の両人は、それきり何も話さなかった。きらめく数々の星々と月に二人は吸い込まれていた。今日は、月はきれいに見えていた。


やがて美月が口を開く。


「・・・ねえ、芥君、手、冷えるわね。」

「ん。」

「手をつないでもらってもいいかしら?」

「・・・喜んで。」


手を握る。二人の手は穏やかだった。


「こうしていると、決戦前のことを思い出すわね。」

「ああ、今日なら委員長に会える気がして。」


二人はそれきり黙る。


静寂、しかしそれは居心地の悪いものではなかった。


「・・・委員長。」


芥は口を開く。


「・・・美月がきれいですね。」


美月は何も言わない。月を見ている。


やがて噴き出す。


「ぷっ!あはは、何それ!」

「忘れてくれ委員長!今のは言い間違えたということにしてくれ!」


芥は顔を真っ赤にする。


「残念、忘れないわ。だって・・・。」


美月は芥のほうを向く。


「これも大切な思い出にするから。」


・・・


さらに数か月後。司令室にはこの基地の全員がそろっていた。

美月が口を開く。


「過日の事件以来、我々は未曽有の事態に立たされているわ。活発化したモンスター、蜂起するテロリスト、カルト集団の残党。これらが未だに活動をしているわ。」


美月が皆を一瞥する。

弓波、元宮、向坂、西園寺、シルヴィア、グレイ、そして芥。


「この事態を重く見た司令部は、我々を独立遊撃部隊として再編成。各地に赴き危険分子の排除に当たることになったわ。」


隊旗を広げる。


「ここに我々は、独立遊撃部隊、通称、希望の旗小隊の設立を宣言する。」


黄金の旗が描かれている隊旗がひらめく。


その意匠は友への感謝と訣別の証。


希望は潰えない、人の手によって未来へと紡がれていく。


これまでも、これからも。


・・・


第四部

決戦!

友よ、永遠に!!


・・・


サバイバル・ロボットマーチ


To be continued

ギンユウシジンの物語

面白かった、応援してもいいよという方はブックマークをお願いいたします。

いつか新作を書く時の執筆の励みになりますので、どうかお待ちしております。


注目!サバイバル・ロボットマーチをもっと楽しむ方法。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


サバイバル・ロボットマーチのゲーム版と小説版とではいろいろ展開が違ったり、描写が違ったりしています。


小説読んだからゲームはもう楽しめないんでしょ?とかいうことはありませんのでどうぞプレイしてみてください!特にゲーム版の最終戦には力を入れました。熱い展開になっているはずですよ。体験版もありますのでまずはそちらからどうぞ!


以下の順でゲームをプレイするのがおススメです。いずれも成人向けなので注意!


辺境の領地を盛り上げろ!

これは、はじまりの物語。

「辺境領地は発展中!」


邪神の秘密に触れる・・・?

母を殺した犯人を見つけろ!

「Mの工房 錬金術師と秘密の性癖」


王道!?ロボットもの

サバイバル×ロボットバトル

「サバイバル・ロボットマーチ」


ボリュームアップした世界最新の英雄譚!

望みをつかめ、我のこの手で!

「サバイバル・ロボットマーチ改」


はるかかなた、未来の物語

傭兵王に俺はなる!

「宇宙傭兵バハムート」


これは希望の物語ではない、

魔王の物語である。

「くのいちといっしょ」


悪いことをしよう。神々にも聞こえるぐらい。

これは復讐の物語

「ヴァイキング-略奪者たちの王-」


サバイバル・ロボットマーチの

7年前の物語

「サバイバル・ロボットマーチ2」


他にもいろいろと作品はありますが(20作品ぐらい)、まずはここから始めてみるのはいかがでしょうか?


また別の物語でお会いできることを楽しみにしております!

それでは、またいつの日か!

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