前へ目次 次へ 27/30 (三)-6 「その服装を見たら、気がつきますよ。たまにいるんですよ、都会の喧噪から離れたくって、飛行機に飛び乗ってきちゃう人」 「今、どこか取れる宿を探してみますね。ちょっと待っていて下さい」 輝彦は何も言っていないのにもかかわらず、勝手に進むコミュニケーションに呆気にとられてしまった。 「上溝なのは」というネームプレートを、豊かな胸のおかげでなだらかになっているシャツの斜面に付けた女性はすぐに戻ってきた。 (続く)