前へ目次 次へ 28/30 (三)-7 「ちょっと遠い宿なんですけど、海沿いのコテージ風の宿に空きがあるらしいので、そこ取りましたよ。これから宿のご主人が車で向かえにくるとのことなので、しばらく待っていて下さい」 何が起きたのかわからなかったが、その場で立ったまま車を待つことにした。その間、上溝なのはと簡単な世間話みたいなものをした。 そして彼女の言うとおり、しばらく待つと、青地のアロハシャツを着たナイスミドルな男性が、満面の笑顔をたたえながらワゴン車で迎えにきて、輝彦を車に乗せた。 (続く)