始まりは懐かしき秋の君
熱が出ております。
短歌投稿サイトで懐かしい知識をたくさん思い出して、熱もあいまり夢心地です。
短歌投稿サイトには、長文を書付ける事が叶いません。
なので、長くなってしまったお歌や、1日5首では足りなくなってしまった分をこちらに置いていこうかと思います。
和歌の詠み方、短歌の詠み方を、創作方法論としてきちんと学んだ事は御座いませんので、拙いものとなりますが、ふとした時、自身の掌に取るのには良いものをほぼ即興で……と考えています。
出来るだけ、愉しく。
私は私を游ばせましょう。
では、日記がわりに。
*春秋の競いへ思いを馳せて*
春来れば高き美空にのぶる山
さく木の下にひとり立つ
一房おち来る花握り
花と吾れ 共に笑み合いて
愉しきが佳き 春は嬉しき
秋の里訪ね歩きて もみぢばの
朱に金色
とりどりの染めの眩さ
月も冴え清し夢かと驚きぬ
秋草と吾れ 共に揺れ
豊けきが佳き 秋は慕わし
佐保媛と筒媛のあはい
香の高く若草の葉に花残る
吾は初夏
このみ はつなつ
***
額田王の本歌取りの上代風の長歌で御座いました。拙くて恥ずかしいですが、私にとって長歌を作るのはとても樂しく、懐かしく、嬉しいものなのです。
声も乘せるのが本来の日本の歌です。
即興で堂々とした額田王の御声、どんなに麗しいものであったことか……。
万葉、上代、歌の産声。
全ては額田王のこの御歌が奏で始めたものかもしれない……。
あの場に居られたら、私も圧倒され驚愕と恍惚とで倒れてしまっていたかもしれません。
彼女を聞く事の出来ない、現代に生まれてしまった私は『そこし恨めし』と思うのでした。




