登場用語・設定の一覧集
本編で登場した専門用語や設定などについてまとめてみました。「この単語何だっけ?」と分からなくなってしまったら、ここで辞書感覚で調べてみるのもありです。
※適宜追加・修正していきます!
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【ヴェルデシア世界】
広大な空の上にいくつもの大陸が浮遊しており、大陸の上でたくさんの種族が生活している。主な種族は、人間、妖精(エルフ、ダークエルフ、ドワーフなど)、獣人(白熊族など)、魚人(虎魚族など)。
大陸を形成する岩石にはフラジウムと呼ばれる物質が含まれていて、この物質は大気中にある魔素を魔力に変換して磁場を発生させる特徴があり、ゆえに巨大な大陸も常に重力に逆らい、空の上を浮遊し続けている。この原理は魔導船にも応用されており、フラジウムを結晶化させて船に組み込むことにより、魔力を制御して空を自由に航行することができる。
ヴェルデシア世界には、主に三大国が空を支配しており、各自が国境を空に定めて、その領空にある大陸を自国の領土としている。
【魔素】
魔力の元となる目には見えないエネルギーのようなもの。主に植物が太陽の光を浴びることで生成され大気中に飛散する。魔素は魔導船の原動力であり、人間・エルフなどの種族も常に魔素を体内に取り込むことによって魔法を使用できる。
【フラジウム】
地中の岩石に含まれる物質で、魔素を魔力に変換して磁場を発生させることができる。これを結晶化させた「フラジウム結晶」は魔導船の動力源として使用される。この物質は世界各地で発見されており、大陸が浮遊しているのも、地盤に含まれたフラジウムの磁場の影響によるもの。フラジウムを岩石から抽出して結晶化させる手法は第二等級以上の魔術師、および第一等級錬金術師でなければ会得できないほど困難な作業であり、生成されたフラジウム結晶がどのくらいの大きさなのかにより、生成に携わった魔術師・錬金術師の手腕が決まるともいわれている。結晶の重さ(グリム)で等級付けされており、重くて大きな結晶であればあるほど、より重量のある巨大な船を浮かばせることが可能。
【三大国】
ヴェルデシア世界の中で最も勢力圏の広い以下の三国のことを示す。
・ロシュール王国
・神聖ガルラド帝国
・大日ノ下帝國
【ロシュール王国】
国王のもとに五人の貴族が集い、それぞれに土地を与えて管理させる代わりに、軍事力を共有し、税を納めさせている封建国家。基本世襲制。王族マイセン家の主、レーンハルト国王が君主となって貴族領主たちを統括していたが、三大陸間戦争で国土守護に活躍したことを理由に、領主たちが国王に領土献上を申し立てたことで、王国が公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵領に分割され、事実上封建制度は崩壊。それぞれが独自にその土地を管理するようになった。国王の命で奴隷取引は禁じられているが、タイレル侯爵の運営する「タイレル商会」では唯一奴隷取引が行われている。王国領内にエルフの里「ウッドロット」が存在するが、エルフと人間との関係は良好で、多民族同位主義を唱えるエザフ教(教主:聖エザフ・ハウルヌス)を国教としており、信仰心が強い。
<ロシュール王国の内訳>
・王国領(領主:レーンハルト・バルデ・マイセン国王)
・ケースベルク伯爵領(領主:ベレニス・ケースベルク伯爵)
・トムレス子爵領(領主:スヴェリア・トムレス子爵)
・タイレル侯爵領(領主:オーデシアン・タイレル侯爵)
・レウィナス公爵領(領主:シェイムズ・T・レウィナス公爵)
・ライルランド男爵領(領主:フョートル・デ・ライルランド)
【ロシュール王国軍】
ロシュール王国には陸軍と王立飛空軍の二つに分けられる。王立飛空軍は魔導船・魔導艦を主力としており、空軍と海軍を統括しているため、飛空軍の方が規模が大きい。
【国王直属の近衛兵軍団「ロシュメイラ」】
ロシュール国王直属の近衛兵部隊。国王に狂信的な信者たちが集い、国王のために汚れ仕事を請け負っている。レウィナス侵攻作戦の際は、国王の命により、秘密裏に男爵の率いる軍に加勢していた。
【エザフ教】
ロシュール王国公認の宗教で、教主である聖エザフ・ハウルヌスという名前からエザフ教と呼ぶ。聖書は「聖ハウルヌス言録」。シンボルは六葉のクローバー。多民族同位主義を唱えているものの、王国ではエルフ以外の獣人や魚人は未だに差別される傾向にあり、あくまでエルフと人間が良好な関係を築くための口実としてしか機能していない。
【タイレル商会】
タイレル侯爵領の領主であるオーデシアン・タイレル侯爵が運営する商業組織。シンボルは天秤。ロシュール王国は奴隷制を禁じているのだが、この商会でのみ奴隷売買が闇取引の形で行われており、戦争孤児や村を焼かれたエルフの女子ども、差別を受ける獣人の娘たちなどが不当に取引されていた。また、奴隷売買により得た利益で兵器開発も行っており、毒ガス弾やマジックアイテムの量産、新型戦艦の建造計画など、王国の軍事力強化にも密かに貢献していた。
【大砲】
前装砲と呼ばれる、ボンバード・ガロンという男が初めて完成させたことによりガロン砲という名前が付いた。先頭に着いた数字は口径を現しており、口径が大きい分、破壊力も大きくなるが、装填する火薬量も多くなる。(8ライルで砲弾が大体直径10センチくらい 1ライル=1.25センチ)
〈大砲攻撃力〉
※船舶の攻撃力計算方法:大砲数×大砲各一門の火力+乗組員数
※キリの良い数字に補正すること
・旋回砲:火力+8
(旋回砲とは、3ライル以下の小口径な前装砲で、複数人で装填&発射する大砲と異なり、一人で装填&発射することが可能な小火器。現代で言うバズーカ砲のようなもの)
・機関砲:火力+10(自動機関砲の場合:火力+20)
・8ガロン砲:火力+20(さび付き汚れあり:火力+15)
・12ガロン砲:火力+30(さび付き汚れあり:火力+20)
・18ガロン砲:火力+40(さび付き汚れあり:火力+30)
・24ガロン砲:火力+50(さび付き汚れあり:火力+40)
・32ガロン砲:火力+60(さび付き汚れあり:火力+50)
【ラディク砲】
ニーナの父親、ラディク・アルハの考案した大砲。ガロン砲と比較して火力・射程距離ともに二倍。ランダルとストロニウムの合金製で、頑丈さでは他の大砲より群を抜く。ゆえにどんな強力な砲弾でも発射することが可能。砲身表面には加速強化の術式が刻まれており、弾の発射速度を極限まで高めてくれる
〈大砲攻撃力〉
・18ライル・ラディク砲:火力+80
・24ライル・ラディク砲:火力+100
【ヴェルデシア世界の計量単位】
1ミル =約0.125ミリ
1ライル=10ミル(1.25センチ)
1メトル=48ライル(1メートル)
1リール=1000メトル(1キロ)
【爆裂弾】
エルフの技術によって作られた砲弾。砲弾内部に爆破魔術を付与された魔法石が組み込まれており、標的に命中した瞬間に大爆発を引き起こす。たった一発で砲三十〜四十門搭載のフリゲート艦を撃沈できる。
【追尾弾】
追跡魔法を付与した特殊な砲弾で、砲弾自体が巨大な目玉のような見た目をしている。一度大砲から放たれれば、相手に命中するまで追尾を止めない。
【臼砲】
砲身が短く、光景が大きい大砲の一種。破裂する榴弾や散弾を詰めて、甲板上の敵乗組員を一掃したり、敵ドラゴン部隊を追い払うための対空火器として用いられる。武器売買を行うタイレル商会が開発したこともあり、「タイレル臼砲」という名前が付いた。
〈臼砲攻撃力〉
タイレル小臼砲:火力+30
タイレル中臼砲:火力+70
タイレル大臼砲:火力+100
【毒ガス弾】
タイレル商会の開発した新兵器。大砲に装填し発射すると、空中で爆発し、鮮やかなピンク色の毒ガスをまき散らす。このガスは強力で、世界最強のドラゴンである黒炎竜すらも痺れて倒れてしまうほどの効果がある。
【魔導防壁展開装置】
魔力によって強力な防壁を船の周囲に展開させ、敵からの攻撃を防ぐ。エネルギー集束炉と六枚の防壁展開パネルがセットになっており、各パネルを船の船首・船尾・左舷・右舷・上方・下方に取り付けることで全方位への展開が可能になる。ただし、攻撃を受けるとその分魔力を消費してしまうため、長時間に渡る使用は魔力の枯渇を招きかねないので注意が必要。
【通貨】
通貨はぺリアが使われる。これはヴェルデシア世界の共通通貨であり、三代大国で取り扱われている。
・大金貨1枚:1000ペリア
・ 金貨1枚:100ペリア
・ 銀貨1枚:10ペリア
・ 銅貨1枚:1ペリア
※リンゴ1個:1~3ぺリア シチュー1杯:10~15ペリア メタルビークの嘴1つ:100~150ぺリア 大砲1門(8ガロン砲):2000ぺリア~
【探検家船舶組合】
船を持つ者が登録することのできる、いわば冒険者ギルドのようなもの。登録者は組合から出される依頼を受けることができ、達成すれば乗組員全員に報酬が与えられ、どれだけ達成したかに応じて船乗りランクが上がっていく。ちなみにランクはF・E・D・C・B・A・S・SSまで存在し、後者になるにつれて上級者ランクとなる。
【ドラゴン】
この世界には多種多様なドラゴンが存在し、各大陸の空を飛び回っている。感情や知性を持つ種も存在し、人間の言葉を話すこともできる。また、これらの種は進化することで人間の姿に変身することが可能な竜人族になる種もまれに見られる。ドラゴンは基本、人気のない森や洞窟の中で大人しく暮らしているが、危害を加えたり、テリトリーに侵入されると襲ってくる。
↑↑↑等級(低)※大きさ小、数が多い↑↑↑
・レギオン級:全長3~5メートル
・コモン級:全長8~10メートル
・エイペックス級:全長10~15メートル
・カラミティ級:全長15メートル以上
↓↓↓等級(高)※大きさ大、数が少ない↓↓↓
【竜騎士】
ドラゴンに騎乗できる者のこと。等級が高いドラゴンほど乗りこなすのが難しいとされ、カラミティ級ドラゴンの騎乗に成功した者は一人として存在しないという。三大大国では軍隊に竜騎士専門の部隊を備えており、ドラゴン発着用の飛行甲板を備える装竜母艦に搭載されて、艦隊の空戦力を補っている。
【魔導機関航行】
フラジウム結晶を使った魔道機関を動かし、空を飛行する航行方法。
【魔導走行】
フラジウム結晶を使った魔道機関を動かし、水上を高速で走る航行方法。水の抵抗を受ける分、魔導機関航行よりも魔力の消費量が大きい。
【水上帆走】
自然の風を使って水上を走行する航行方法。主に魔力を節約し、風に含まれる魔素を収集・蓄積したい場合にこの航行方法を用いることが多い。
【速力通信機】
魔導船の上下左右の移動速度を調節するための装置。レバーで前進と後進、上昇と下降速度をそれぞれ「微速」・「半速」・「原速」・「強速」・「一杯」の五段階で調節することが可能。
【「イラスト付きでよく分かる! 世界生き物図鑑」】
クルーエル・ラビ号の図書室に保管されている書物の一つ。ヴェルデシアに生息する全ての生き物がこの一冊に網羅されている。これを読めば、あなたも世界の生き物博士になれる!
【三大陸間戦争】
各大陸に眠るフラジウム結晶などの資源を巡り、ロシュール王国×神聖デルカド帝国× 大日ノ下帝國が三つ巴となった世界戦争。六年続いたこの戦争で世界経済は疲弊し、ロシュール王国では諸侯の力が増し、国王の権力が弱まる原因となった。
【レウィナス侵攻作戦】
ロシュール王国内で起こった軍事クーデター。ライルランド男爵率いる私軍と、国王直属の近衛兵軍団が一夜のうちにレウィナス公爵邸を包囲し、領主であるシェイムズ・T・レウィナスとその妻キアナを暗殺した。このクーデター作戦が成功したことにより、レウィナス公爵領はライルランド男爵の管理下となり、彼は男爵から大公へと昇格することになった。
【大航海時代】
魔導機関航行の技術が確立された後、多くの船乗りたちが冒険者となって、まだ見ぬ未知の大陸を探して遠方へ船出していった時代のこと。発見と冒険の黄金時代とも呼ばれ、三大国を中心とした国家も、自国の植民地を拡大する目的で船乗りたちに支援金を渡し、新大陸開拓のパトロンとなっていた。冒険者たちを支援するため、探検家船舶組合などの組合もこの時代に作られた。
【ロールス信号】
光魔術によって放たれた灯りを「信号発信機」に通すことで点滅させ、光信号を送ることで通信・解読をすることができる。船舶間での通信に利用されている。
【後ろ向き入渠】
洞窟へ格納するタイプのドックに入渠する際、一旦船を前に出して、船尾から中に入れる入渠方法。後方確認もしないまま、左右ぶつからないよう舵を切る必要があるため、かなりの操船技術を要する。後ろ向き入渠ができない船乗りは「エセ船乗り」と呼ばれ、未熟者だと馬鹿にされてしまっていた。
【魔素拒絶体質症候群】
この世界の大気に含まれる魔素は、人間などの生命体にも魔力として蓄積され、魔法を生み出す原動力となっているが、魔素拒絶体質症候群である場合、本来体内に魔力として蓄積される魔素を拒絶してしまうために、魔力を蓄積できない。ゆえにこの病気にかかると、一生魔法を使うことができない。治療方法は発見されておらず、先天性でこの症状を持った子がごくまれに生まれてくる。
【八選羅針会】
伝説の海賊である八人の船長が集まって結成された海賊統一組織。リーダーであるヨハン・G・ザヴィアスを筆頭に、世界各地で海賊行為を行っている。ロシュール王国側は海賊排斥を掲げているものの、八選羅針会の海賊たちには翻弄されてばかりで手を焼いている。
〈メンバー一覧〉
●ヨハン・G・ザヴィアス
二つ名「青髭」
「サイレント・ウェイ」号船長
●ニーナ・アルハ
二つ名「褐色の女神」
「カムチャッカ・インフェルノ」号船長
●シャーリー・ロヴィッキー
二つ名「緋眼の狙撃手」
「ウィッチ・ハント」号船長
●ルベルト・フォン・パスカル
二つ名「白銀のルベルト」
「ドナ・リー」号船長
●アスキン・バードマン
二つ名「黄金の鷹」
「ファット・ブラックバード」号船長
●グレゴール・ラウザ
二つ名「衝撃の紫豹」
「リバーライズ」号船長
●ルシアナ・リリー
二つ名「妖艶の桃姫」
「ソウル・シャドウズ」号船長
●ヴィクター・トレボック(※後に破門されメンバーから外される)
二つ名:「黒き一匹狼」
「デスライクード」号船長
【白熊族】
トカダン中大陸に古くから居住する獣人であり、白髪に白くてフワフワな丸い耳と尻尾が特徴的。男性でなく女性の方が優位な立場にあり、女性は十歳で成人を迎え、戦士となるための儀式を受けさせられる。その儀式を終えると正式に一人前の女戦士として認められ、村の中で最も高い権威に就くことができる。そんな特殊な風習がある故に、人間たちからは「異端者」として差別されていたが、当時レウィナス公爵領の領主であったシェイムズ・T・レウィナスが白熊族との融和政策を進めたことで差別はなくなり、白熊族の少女たちは、シェイムズに恩返しをするべく、彼の忠実な僕である近衛メイド隊「ホワイトベアーズ」を組織することとなる。
【近衛メイド隊「ホワイトベアーズ」】
シェイムズ・T・レウィナスによって結成された、成人の儀式を終え戦士と認められた白熊族の少女たちによって結成される特殊部隊。屋敷の掃除や洗濯など家事を熟す一方で、侵入者を排除したり、屋敷の警備を務めたりと、近衛兵としての役割も与えられている。
【デスライクード計画】
フョートル・デ・ライルランドが立案し、ロシュール王国王立飛空軍とタイレル商会が協力し、「無敵艦隊計画」と並行して進めていた軍事力増強計画の一つ。「デスライクード」とは最新鋭の戦艦の名前で、四層砲列・砲140門搭載し、船体を黒炎竜の鱗で覆うことにより、装甲防御力を最大まで強化している。この計画のために、数多くの黒炎竜が虐殺され、鱗を剥がれた。
【無敵艦隊計画】
フョートル・デ・ライルランドが立案し、ロシュール王国王立飛空軍とタイレル商会が協力し、「デスライクード計画」と並行して進めていた軍事力増強計画の一つ。ポーラ・アルテマから奪ったスキルである「転移魔術」を最大限に強化したマジックアイテム「瞬間物質移送器」を王立飛空軍の全艦艇に搭載することで、数百隻の船団を何処へでも瞬時に転移できる神出鬼没の艦隊を作り上げた。後にラビの天職スキルである「錬成術」を使って「瞬間物質移送器」を量産することに成功し、無敵艦隊は予定より早く完成することとなった。
【探検家船舶組合公認の酒場① 「スラッシー」】
リベナント小大陸ルルの港町にある酒場。町の中でもとりわけ安い価格で酒や料理を大量に提供しているのが売り。料理の味は決して美味しいとは言えないが、航海中に不味い飯ばかりを食べてきた船乗りたちにとっては満足のいくものらしく、ゆえに毎日船乗りのお客が絶えず、店内は昼夜どんちゃん騒ぎが繰り広げられている。ルミーネ・ライラもここでウェイトレスのアルバイトをしており、伝説の海賊である「八選羅針会」のメンバーもよくこの酒場に訪れている。
【探検家船舶組合公認の酒場② 「マゴット&ビスケッツ」】
サザナミ大大陸ウルツィアの港町にある酒場。料理の味のレベルは高く、町の住人や旅行者、貴族階級の者まで、幅広い身分の人たちがやって来る。ラビ一行もこのお店で働いたことがあり、ウェイトレス三人がかりでもかなり多忙な状況で、それだけ繁盛していることがうかがえる。ちなみに店名である「マゴット&ビスケッツ」の意味は「ウジ虫とビスケット」という意味。
【エルフの隠れ里「ウッドロット」】
エルフ・ダークエルフ含めた妖精族たちの故郷。島の中央にそびえる大樹ユグドラシルの枝の上にエルフたちの居住区があり、ユグドラシルから供給される豊富な魔素のおかげで、マジックアイテムの作成など魔法技術がどの民族よりも発展した。島自体はロシュール王国王都のあるライナス大大陸の周りを円形軌道を描いて周回しており、不定期で回っているため位置を特定し辛く、空図にも軌道が記されているのみで、正確な位置は記載されていない。三大陸間戦争の際、ウッドロットを最初に発見したライルランド男爵が島へ侵攻し、島周辺の空域に機雷原を設置。そのためエルフたちは島から出られない状況が続いていた。
【ユグドラシル】
エルフの隠れ里ウッドロットにしか存在しない巨大な木で、世界が誕生したときから存在していたという。この木は太陽の光を受けて大量の魔素を絶えず放出しており、ゆえにエルフたちはこの木の恩恵を受け、魔法技術を飛躍的に発展させた。木の枝上にはエルフたちの居住施設があり、多くのエルフたちがここで生活している。
【ウッドロット防空騎士団】
エルフの隠れ里「ウッドロット」の警備を担うエルフの竜騎士部隊。ウッドロットにしか生息しないエイペックス級のクリーパードラゴンを操り、圧倒的なスピードと機動力をもって里に近付く敵を排除する。ニーナの母親であるエレノア・アルハが騎士団長を務めており、部隊のまとめ役を担っている。
【父人母妖の法則】
人間の父親と妖精族の母親を持つことで生まれるハーフエルフは、強大な魔法を操る力と、天才的な頭脳を授かるという言い伝え。過去にいくつか事例もあり、遺伝子学的にも証明されているため、身分の高い王族や貴族は自分の子をエルフと婚約させて後世に有能秀逸な子孫を残そうと陰で画策していた。