11-14.エントランス
※第11部の主な登場人物
◯旅の仲間
メグル(ウラナ)…主人公。元ボン76世(未)。旅行家志望。生真面目な15歳と結構浮気症な66歳が同居している。"国民的英雄"に加え、"改革者"の称号を獲得。更にマーリンから"人類の代表"を押し付けられる。
聖狐天の父となる。
オコ…メグルの妻の元妖狐。メグルとの子作りを夢見ている。弓の達人。弱者の味方で直情的。聖狐天の母となる。
コンコン…先先代妖狐。子狐と伎芸天女の童女に憑依できる。
ステル(ラン子)…鳥ジャガー神。ラン(獅子)とヘレン(白虎)の娘。メグルをあるじと慕う優しい少女。第6章で進化を遂げ成体、幼体(子猫)以外に猫耳娘の形態をとる。
パーサ…元八娘2号。シバヤンから譲渡され、メグルの侍女となった名古屋弁美少女。諜報活動に大活躍。自称第二夫人。大型肉食獣アヌビスに変身出来る。
ノヅリ…バクロン第3王子。魔法省長官を辞し魔法修行の旅に出る。メグルの師匠。コリナンクリンの恋人。
コリナンクリン…ワタリガラスの鳥神。運送業ワタリガラス商会の女社長。ノヅリの恋人。
○ナンバーズ
三娘…シバヤン宮廷の家事一般を取り仕切る。謎の侍女人形
四娘…隠密活動に特化。謎の侍女人形
◯ナイラス神界
アヌビス…ミイラ製造者の神。父はセトだが、実の父はオシリス。オシリスの体を繋ぎ合せて再生する。母はネフティス。パーサを妹とし、マァトに思いを寄せている。
ラー…太陽神。
マァト…ラーの娘。アヌビスに思いを寄せている。
○狼の群れ
ウプウアウト…狼神。
サラ…ウプウアウトの母。
転生したら転生してないの俺だけだった
~レムリア大陸放浪記~
11-14.エントランス
「なんか気になるんだけど」
俺の報告の後、オコが呟く。
「どうした?」
「なんか私達が集まったのは、この為だった。とか、なんか死ぬみたいじゃない」
確かにな。だいたい
『俺たちの集合がこの件の為に運命付けられていた』
とか、なんか決まったレールの上を走らされているみたいで、永遠の中二な俺は気に入らない。
「まああれだよ。陰謀論」
「陰謀論?」
「何々がこうなったのは、あらかじめ仕組まれていたのだ。云々」
「なるほど。アタシがメグルの妖狐になったのは、前世からの因縁で。とか?」
「そうそう、そう言う奴。前世からって…。俺の前世はこの世界じゃねえし」
今まで気づかなかった読者の方もおられようが、俺の前世は地球なのだ!(仮面ライダーが本郷直人並みのお約束)
「階層が7つ。我々が7人。その辺がキモかな?」
師匠も首を捻っている。
「ま、行くっきゃないっしょ!」
社長は元気だな。いつも胸を張って、腕を組んで、仁王立ちして。その行動力には、いつも励まされる。
俺がバクロンの第三王子、魔法省元長官のノヅリ師を師匠と仰がなければ、この不思議な女性とこうして一緒に旅をする事も無かった。そう言う意味では、運命を感じるな。
と社長を見つめていると
「ちょっとダーリン。助けて、ウラナがいやらしい目でアタシの胸を見てる!」
誤解だ、という前にオコのローキックが飛んで来て、俺はうつ伏せに倒れた。
「誤解だ。俺は人妻を寝取る趣味はない!」
「判らないわよ。メグルってほら。ロリコンだから」
オコがぷりぷりしてる。
「誰がローリングコンポネーションだよ」
俺がうつ伏せに倒れたのを、格闘技ファンの諸兄は不思議に思われただろう。
ローキックは通常アキレス腱か膝カックンを狙うので、仰向けに倒れるのだ。
なぜうつ伏せに倒れたかと言うと、ぐらっと体勢を崩した俺の背中に、オコの回し蹴りが決まったので、俺は回転して倒れたのだ。流れる様な複合技。延髄斬りだったら即死だったろう。
「だっていつもベッドでステルとキャッキャウフフしてるじゃない、このエッチ」
いやいや俺が好きなのはモフモフであって、ぱふぱふではない。
ステルは子狐モードのつもりでサーバル娘の姿で寝ている俺の腹にダイブして来るので、いつも困っている。
ドッタンバッタンしながら(俺が)、俺たちはこの広場の一番奥にある壁に向かった。
「鳥籠やな」
「鳥籠だよな。なんでこんな所に?」
壁に一箇所窪みがあり、そこに鳥籠がぶら下がっている。
(余談だが鳥籠と烏龍は似ている)
「なんのなぞなぞだ?」
「入れって事かな?」
いやこれに入れる大きさの者は、ここにはいないよ。
「いるわよ」
身長150cm。ショートカットで印象的な瞳をした元気な女性が腕を組んでいる。
「ハニー!」
「大丈夫よダーリン。四娘は全員生きて戻る事。と言ったんでしょ?私がここで神質になれば、扉が開くんだと思う。帰りに必ず助けてね」
俺は、鍵の入った宝箱を探したり、ラスボスが鍵をドロップしたり、パズルやクイズを解いたら扉が開いたりするのだと思っていたが、違っていた様だ。
「我々はこの為に集められた」
のは、一人づつ鍵となって行く。と言う事か。
「ハニー、僕も残るよ」
「駄目よ。貴方には貴方の階層があるのだと思う。必ず迎えに来てね。千年でも万年でも待ってるわ」
俺はこのまま仲間を便利に使い潰して先に進むのか?
いや俺が最後まで残る。と言う保証もないのか。
「じゃあね」
と言って社長は小さなワタリガラスに化身し、師匠の肩に止まった。多分こちらが本性なのだろう。
師匠が泣きながら、残った社長の衣服を荷物にしまい、パンツだけは懐に入れた。
「カッカンカカー(多分:何すんのよー)」
社長はバタバタと暴れたが、師匠が
「お守り。これがあれば君と一緒にいられる」
と言うと
「カカー(多分:バカぁ)」
と言って社長は羽根をすくめ、自分で籠に入る。
カチャッ
と音がして籠の扉が閉まり、聞いたことのある音がして
地下への階段が現れた。
このまま一人づつ人物紹介して
ダンジョン週間が進むのか?
楽でいいな(ヲイヲイ)。




