表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢日記  作者: ほっと
1/3

1回目

5月11日


これは、実際に私が見た夢の記録。


場所は、学校と巨大な船舶が不自然に混ざり合った、鋼鉄の巨船だった。私はその深部にある牢獄に囚われていた。隣にはもう一人、男がいたが、彼は何かにひどく怯え、ただ縮こまっていた。私は何かを懸命に思考していたはずだった。しかし、その思考の糸が何を編もうとしていたのか、どうしても思い出すことができない。


その時、沈黙を破って扉が開いた。入ってきたのは軍服を纏った女性だった。彼女は一切の躊躇なく、携えた長剣で私の腹部を突き刺した。


痛みは驚くほど鮮烈だった。


内側から焼かれるような熱い痛みが、じわじわと腹部全体に浸透していく。彼女はその後も、事務的な作業をこなすように私の腹や肩を何度も刺し貫いた。満足したのか、あるいは飽きたのか、彼女はそのまま背を向けて扉を閉め、去っていった。


しばらくすると、あれほど鋭かった痛みは嘘のように消えていた。


私は導かれるように、開いたままの牢獄から外へと踏み出した。鍵はかかっておらず、呆気ないほど簡単に外の世界が視界に飛び込んできた。


船は、どこか静かな池の上に浮かんでいた。


甲板から見下ろすと、すぐ側に豪華なクルーズ船のような小舟が停泊しているのが見えた。いつの間にか、私の手にはバズーカが握られていた。受けた仕打ちへの恨みを晴らそうと、それを構え、狙いを定める。しかし、指先が引き金に触れたところで、言いようのない躊躇いが私を止めた。結局、一発も撃てぬまま私は武器を下ろした。


出口を求めて移動する途中で、船の住人に見つかった。捕まることを覚悟したが、相手は私に何かを告げ、そのまま見逃してくれた。なぜ自分が許されたのか、その理由は最後まで霧に包まれたままだった。


私は促されるように、階下へと続く階段を降りた。


辿り着いた先は、見慣れた小学校の廊下だった。だが、教室の扉を開けると、そこには中学校の風景が入り混じっている。慣れ親しんだはずの場所が、構造を無視して融合しているその光景は、あまりに奇妙だった。


その空間は、まるで私に「何か」を思い出せと強要しているかのようだった。


無言の問いかけを突きつける歪な景色を前にして、私は夢から覚めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ