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この前線基地の事

エレベーターを降りた先には薄暗い光に照らされた広い空間が存在し、そこには様々な設備が所狭しと並んでいた。


「これはハンガーか!ちょうど機体が収まるスペースにクレーンらしきものや作業用のアームみたいなやつもある!こっちは旋盤か?いや!何か作りかけのパーツがあるからこれ自体がパーツの立体製造機になのか?このコンベアの先から原材料が流れてくるみたいだな?」


大型旋盤の様な機械に繋がるベルトコンベアの先には別の部屋があり中を覗くと。


「やっぱり倉庫か!!何か鉄やアルミみたいなものからよくわからない金属みたいなものまで選り取り見取りじゃないか!!」


ここが整備工廠だと確信し、まるで子供のようにはしゃぐA.Oだったが、ここまで案内してくれたスケルトンの事を思い出すし、入口付近に佇んでるスケルトンにお礼を言おうと近づいてみる。


「いや~ここまで案内してくれてありがとうな。おかげでよくわからない森から脱出出来ず詰みにならなくてすみそうだよ。お礼に君の身体は真っ先に直してあげるよ。オ~イ聞こえて...る...」


近づいてわかったがそのスケルトンはさっきまでと違い明らかに反応がない。人間でいう<事切れた>状態なのである、まるで自分をここに案内するのが最後の使命であったかのように。


「何で急に?ここに連れてくるのが目的で動いていた?なら、何のために?....ん?」


動かなくなったスケルトンを調べていると、視界の隅に何か光っている物を発見する。近づいて見るとそれは何かの制御装置らしき光る透明なパネルであった。


「この施設の制御装置か?罠ってことはないだろうし。」


恐る恐るパネルに触れた瞬間一瞬強く光ったと思ったら文字列が流れ始める。


不明機体の接触を確認。

記憶領域ライブラリ参照......確認

該当:独立稼働中戦闘用素体《Type2》

機体名<A.O>:登録完了

該当機体現任務:<審判者>


前線基地:FOB-666

周辺の友軍......当基地所属機体以外反応なし

施設最高責任者...MIA

その他生存者.....MIA

上級司令部......応答なし


基地保全規定67条に従い独立稼働機体<A.O>の現任務遂行のため基地の全機能をA.Oに譲渡

施設全機能回復のため保全用機体群機能停止

施設機能復旧開始


「やっぱり施設の制御装置だったか、何にせよこれで使えるようになったみたいだな。後は....」


(Missing In Action《MIA》:作戦行動中行方不明ってのは、物騒過ぎじゃないか?ここは開拓中の惑星何だろう?過去になにがあったんだ?)


流れてきた文字の中にA.Oは不穏なものを感じデータベースの中に過去に何があったか探して見ることにしたが大部分のデータは破損しており奇跡的に最後の命令だけ辛うじて読める程度であった


『発...司令部 宛FOB-666........敵の.........攻撃.....基地を放棄......以降.......防衛 .....自律型.......戦闘用......最低限の保全機能のみ......秘匿せよ......規定67条.......独立稼働機体.......権限を譲渡......』


「読める部分だけから推測するに何者かと戦っていたんだな、相手の攻勢により基地を放棄防衛は自律兵器に任せて人間は撤退する予定が間に合わず全滅。見つからないように最低限の機能を残して秘匿。僕みたいな独立稼働機体が来たら全部権限を渡すと....」


「なんともまあ、よくある事というか...もの悲しいというか...」


前にやっていた『SOM』のゲームでは、前線基地が全滅なんて事はよくある事だったのでさほど珍しくないが、ゲームと言えど味方が全滅というのは虚しくなるものである。


「お前は最後の命令をちゃんと遂行したんだな...」


もう動かなくなったスケルトンを見ながらA.Oはある決意をする


「ここの設備を最大限使って最高の機体を作ってみせる!そして君らの無念はその敵とやらに倍返しで晴らしてみせるよ!!!」

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