新たな物語が始まります?
『娘が駄目かと思った時、娘と人形の間に割って入る人影がありました、それは青い甲冑を身に纏ったあのブリキの人形だったのです、ブリキの人形は悪い人形に追われた娘を助けたいと願っていました、その願いを聞き届けた、周りに植えられた花達が人形に力を与え、人形は少女を助ける騎士の姿になって動ける様になったのでした、青い騎士となった人形は悪い魔法使いに操られた人形達を次々打ち倒して行き、遂には町から全ての人形を追い払ったのでした。青い騎士は娘の元へ行きこう言いました「私は作ってくれたおじいさんの願いを叶えるため、この頑丈な体を使いこの国で困っている人達を助けに行きます。そして全てが終わったら、また君の元へ帰ってきます、それまでどうかお元気で。」青い騎士はそういうと町の外へ向かって歩いて行きました。その後ろには沢山の青い花が咲き乱れていました』
「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!」
あの<Libra>との戦いから一週間、プレイヤー達も落ち着きはじめたが、いよいよ明日新フィールド実装という運営からの発表もあって、また盛り上がりを見せるプレイヤー達を他所に、A.O達はここMB-7<Antares>に集まっていた
「なんなんだよ~これはタチが悪すぎるだろ~」
レイン:「ロボットの姿で床をゴロゴロしないでよ、ていうか、よくそんな器用な真似出来るわね」
A.Oが悶えてる原因は、叔父が作ったであろう謎の絵本が原因であった、この事に気づいたのは基地に保管していた絵本が光っており、中を見たらページが増えていたので読み進めた結果、知らなくてよい事まで知ってしまったからである
リン:「何々~?A.O君大声なんてだして?」
『マスター。機体に余計な傷がつくので、推奨された行為ではありません』
レイン:「あんたら何してたの?」
リン:「いや~Lisちゃんに武器作れないか試してもらってたんだ~」
Lis:『申し訳ありません。リン。戦闘機兵用武装しか作成してなかったのでデータ不足です』
「Lis?」
Lis:『Yes.リンにつけていただきました。<Polaris>改めて<Lis>です。お見知りおきを』
この2人にはこの基地に来た時、A.Oが紹介し最初は引かれたが現在は仲良くなっており、A.Oは女(?)の子どうしだとすぐ仲良くなれるのかと、内心感心していた
レイン:「それより、なんで悶えてんのよ?」
「この本の最後よく見て」
2人が本の最後を見ると『第1章 完 第2章へ続く』と書かれていた
リン:「コレって....」
レイン:「コレって”History Recorder”系アイテムだったの!?」
”History Recoder”このゲーム内においてプレイヤーの行動次第で、様々な形に変化する特殊アイテムであり、同じものは二つとないレアアイテムである
リン:「コレってあの<Libra>ってのを倒したら変化したんだよね?それが第2章って事は....」
「まだ、あんなやつがいるってことさ....」
Lis:『回答。不明確ではありますが、その可能性は大』
「どういう事だ?」
Lis:『<Libra>の様な特命機は、計画段階では複数開発予定であり、<Libra>は7番目に開発されました』
「その計画の詳細は?」
Lis:『不明。私は当基地の管理A.Iとして開発され、特命機は別な基地の開発チームがおこなっていたため詳細は不明。<Libra>のみ当基地が支援に当たるため詳細を知っていました』
レイン:「じゃあ、あんなやつが何処にいるかもわからず、複数いるってこと?」
「そうなるな....」
3人が重い空気になる中
Lis:『提案。あるいは<Libra>のデータログ内にあるかも知れません』
リン:「本当!?Lisちゃん!?」
Lis:『リン。確証はありません』
「なら、確かめに行こう」
レイン:「えぇ、まだ全部解体された訳ではないと思うし.....ねぇ、また飛んでいくの?」
リン:「ヤッホーーー!!」
「あんまりはしゃがないで、落ちてもしらないよ?」
Lis:『疑問。マスター。何故レインは目を閉じているのですか?』
レイン:「Lis!!人にはね、どうしても克服出来ないものがあるのよ!」
Lis:『?_Log。でしたら克服出来るように訓練プログラムを組みますが?』
レイン:「余計な事はしなくていいから!?」
そうしている内に、<Libra>の残骸があるところに到着したが、いまだに素材を集めに来ている生産職のプレイヤー達がまだ沢山おり、A.O達は目立ってしまった
「おいっあれ例の___」
「あぁ、コレをぶっ壊した__」
「どうしよう、近くで見るとカッコイイ__」
「あぁ、分解してネジ1本まで__」
「あの洗練されたデザイン、おっふ。興奮して鼻血が___」
「あれ~?怖がられると思ったんだけど?皆興味津々で見てくるぞ??」
レイン:「そりゃそうよ、ここにいるのは生産職の人達よ、あなたの戦闘を間近で見てないし、むしろその構造を解析したくてウズウズしてるわよ」
(あぁ、だからか、不穏な会話がきこえるのは...)
この『UWPS』で生産職のプレイヤーは、自由度の高さにひかれプレイしてるので、常日頃からオリジナル性を出すために切磋琢磨しており、目の前の完全な戦闘機兵であるA.Oの身体は、彼等にとってレアアイテムその物なのである
Lis:『マスター。不穏な視線を検知、発砲許可を』
何処からともなく聞こえた物騒な声に周りの人間は後ずさる
「発砲禁止。なにいきなり物騒な事言い出すんだお前は」
「行こう、此処だとLisが勝手に発砲しかねん」
3人は逃げるように<Libra>内部に入る
リン:「これすごいね!丸焦げだよ!」
レイン:「いや!そこは関心する事じゃないから!__貴方も派手にやったわね」
「仕方ないだろう?手加減出来る相手じゃなかったんだから」
格納庫の中はA.Oが暴れたおかげで見るも無残な状態になっていた、それでも生産職の人間は無事な素材を回収しようと、天井に開けた大穴まで足場を組んで中の探索をしていた
Lis:『マスター。制御中枢はこの上本体頂上付近です。中のメンテナンスハッチから入れます』
「了解__そこの君!ここ登っていいの?」
「なんだい?順番はちゃんと守.....へぇあ!?ロボットさん?」
(そんなに驚かなくても...)「いや、ここ登って大丈夫なの?」
「あ、あぁ、大丈夫だと思うけど..君の重量だと崩れるんじゃないかな?」
「それなら大丈夫だ「きゃっ!」「おぉ!!」飛んでいくから」
A.Oは2人を抱えるとその場に浮き上がり穴に向かって上昇する
「やっべー俺話かけられた__」
「垂直離陸だと!?どんな推力で__」
「本当に飛べるんだ!?__」
「あれいいなぁ~私もしてもらいたい__」
「あの子がいれば素材集めが__」
レイン:「ねぇ....今度から一声掛けてくれない....」
Lis:『マスター。それは女性の扱いとして不適切だと思います』
下からは様々な欲望の視線を受け、1人とA.Iにさんざん言われ、つく前からA.Oは内心疲れてしまった
リン:「イヤ~、A.O君モテモテだね!」
「こんなモテ方はゴメンこうむる!!」




