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友達と取り引きと

橘:「ハァ~~、結局1週間、問題のロボットを探したけど発見できなかったわね」


石神の部署に怒鳴り込んでから1週間、謎のロボットが何なのかサーバー内を捜索したが該当するデータは見つからず管理AIにも確認したが該当データは発見出来ずにいた。この時、橘達はNPCもしくは敵性エネミーに絞って探していたため引っ掛からず、ましてや膨大なデータの中から僅かな手掛かりを探すのは砂漠に落とした針を探すくらい困難な事であった。橘達管理部門の人間も完全に手詰まり状態になってしまい、この事に集中するわけにはいかないので問題行動を起こすまではそのままにし、新フィールドの実装を優先する事にし、橘は明日と明後日貯まってしまった有給を消化することにして、今日は昔の同級生からの誘いで夕食を共にするため帰宅途中に駅前の繁華街に来ていた。


橘:「ここね、まったく近くに住んでるんだったら連絡くらい寄越しなさいよね」


小さな居酒屋の暖簾を潜り中に入ると...


「あ、橘さんこっちこっち~」


橘:「久しぶりね、葵君。近くに住んでるなんて初めて聞いたわよ」


「いや~僕も最近こっちに来たからまさか近くにいたなんて思わなかったよ」


橘を呼んだ張本人A.Oこと『葵 正吾』は一番奥の席にいた。


「とりあえず昔話は呑みながら話さない?」


葵はジョッキの生ビール2つとツマミを何品か頼む、注文の品が揃い2人は乾杯し暫し雑談をしていたが、やがてある程度酒が進むと...


橘:「だ~か~ら~わたしたちも、たいへんなのよ~」


「橘さんそれ3回くらい聞いた話だよ」


橘:「ウルヒャイ!ぐちくらいでるわよ!!」


橘は日頃のストレスと最近のロボット騒動のせいで貯まった鬱憤を酒の力を借りて葵にぶちまけていた


橘:「さいきんはへんなロボットもでてくるし~いそがしくてやになるわよ~」


「....ねぇ、橘さん実は僕も最近『UWPS』始めたんだよ」


橘:「そうなの?あ、ゲームの情報は教えないわよ!いくら知り合いでもそれは企業秘密なんだから!」


「違うよ、これはある意味取り引きかな?」


橘:「取り引き?」


「そう、橘さんの問題1つ解決してあげるから、僕の問題を1つ解決してほしいんだ。」


橘:「何?その問題って、条件によるわよ?さっきも言ったけど『UWPS』については無理よ?」


「ううん、僕が知りたいのは『藤木戸 誠司』に関して」


橘:「藤木戸って?あの天才クリエターの?まあ、それならある程度は大丈夫だけど...私の問題はどうやって解決するの?」


「橘さん『SOM』ってゲーム知ってる?」


橘:「うん。」


「僕あれ結構はまっててね、ゲーム内でも上の方のランクだったんだ」


橘:「うん。」


「プレイヤーネームは『A.O』で青系統の機体を使ってたんだよ」


橘:「うん?」


「それがサービス終了して、『UWPS』を始めたんだけど始めのガイド役のAIブン殴ったら身体が機械になっちゃって...」


橘:「........うん」


「そして色々あって今は『SOM』で使ってた機体を作って、『UWPS』をプレイしてるんだよ。」


橘:「......つまり?」


「橘さんが言ってるロボットは僕で中身はプレイヤーなんだよ♪」


橘:「貴様が犯人かーーーーーーー!!!」


あれから荒れ狂う橘を静め、これ迄の経緯を懇切丁寧に説明した


橘:「ハァ~~。つまり、私達ですら知らなかったシナリオが存在して貴方は偶然そこに入ってしまい、シナリオの進行によってはこのままじゃゲーム内が大荒れになると...結局問題解決してないじゃない....」


「ごめんって、僕も意図してやった訳じゃないんだし」


橘:「そりゃそうでしょ。...そんな訳のわからない物の中身が知ってる人間で社会通念上の常識があったのがせめてもの幸いよ...だけど私達も知らないなんてそれこそ根幹プログラム内に巧妙に隠されていたのね」


「そう、誠司叔父さんならやりそうだし、叔父さんならゲームバランスひっくり返すような事も過去作に仕込んでいたからね」


藤木戸という人間は、過去に作ったゲーム内に様々な隠し要素を盛り込む事で有名であり悪く言えば『どんでん返し』よく言えば『遊び心がある』という人なので一部の制作会社からは、要注意人物とされている


橘:「はぁ~~。今日だけで何かすっごいつかれたわ、それと貴方の叔父さんに関してなんだけど、確かにうちの会社にはいたけどこのゲームには関わっていないわ」


「そうなの!?じゃあ、一体誰がこのゲームを?」


橘:「『藤木戸 杏梨アンリ』彼の1人娘よ」


「杏梨ちゃんが?」


『藤木戸 杏梨』大学まで飛び級で卒業し米国の大学にて電子工学を専攻し主席で卒業、本物の天才であり葵の従兄弟にあたる。疎遠になってからは、顔を合わせる機会が全くなく親戚が一同に会する時も参加していないので幼い頃に1度あっただけでそれっきりになっていた。


橘:「今はうちでメインプログラマーなのよ何か知っているとしたら彼女なんだけど...いかんせん偏屈でね、今もメインサーバー室から出てこないの...」


「こっちからも連絡先知らないから出来ないし...どうしようもないね。」


橘:「この件は私が何とかするから、貴方はゲーム内で頑張ってよ。もしそれが本当ならこのゲームは終了うちの会社は大損害、私もクビになるかもしれないんだから。」


「わかった。また困ったことがあったら連絡するよ、それと僕の事を他のプレイヤーから聞かれたら...」


橘:「当面は適当に特殊NPCってことではぐらかすわよ、当然でしょ私達にもわからないんだから」


この後2人は今後の事を少し話解散となった、尚料金は迷惑料ということで葵が全額払った


(解せぬ..........)

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