出会いとわかったこと
「昨日は散々飛び回ってログアウトしたから兵装の確認し忘れた...」
A.Oは昨日一通り機動能力の確認をした後満足してログアウトしてしまったので、今日は兵装の確認と今後の方針を決めるためログインし前線基地から出て近くの空き地に着陸し、考え事をしていた。
(取り敢えず最初の町を目指すのと他の基地施設を探すのを優先かな...合わせてこの機体の事と『審判者』とは何なのかだな、隠しイベントみたいな感じがするんだがこれも情報収集かな。まあ、目先の問題として...)
「右側の草むらにレーダーが反応してることだよな...」
A.Oの見ている画面上にはレーダーの表示があり頭を右の草むらに向けると光点が2つ表示されていた、A.Oは取り敢えず敵性モンスターなのかわからないが監視してみることにした。
リン:「レインちゃん、私達ばれてるよ!?」
レイン:「クッ...『気配遮断』のスクロールが効かないモンスターがいるなんて...仕方ない、奇襲は失敗ね。ここから出て隙を見て攻撃するわよ!」
(何かやたら物騒な会話してるよ...)
そんな会話をしながら2人が草むらから出てきた、頭上には『UNKNOW』の表示がされている。
(『UNKNOW』?プレイヤーなんだよな...?一人は人間種で双剣、もう一人は獣人あれは狼か?武装は身長よりでかい大剣)
A.Oは武器を構えて臨戦体勢の2人を見ながら冷静に相手の戦闘力を分析する
(おそらく戦闘になっても簡単には負けないと思うが、ここで争うのは得策じゃあ無いな。ここは戦闘の意思が無いことを伝えて、PK目的なら容赦なしに攻撃しよう。)
「あのさぁ...こっちは戦闘の意思は無いんだが?」
リン:「うぇ!?モンスターが喋った!!」
レイン:「リン!!油断しないで!!喋れる位に知能が高い何て結構なレアモンスターよ!どんな攻撃してくるかわからないわ!!」
(何言ってるんだコイツら?)
「あのさぁ...僕もプレイヤー何だけど?」
「「ハイ?...」」
(うわ~めっちゃハモリながら不思議そうな顔されてるよ)
それから暫くして
「そんなぁ...こんな事ってあるのかよ~」
この2人と話して自分の置かれている状況でわかった事がある
1・自分の頭上表示は『ENEMY』であり、町には入れない
2・従って一般プレイヤーが受けれる各種支援等は受けれない
3・2人は早い段階からゲームをやっているが今まで戦闘機兵になった人など聞いた事がない
4・そもそもチュートリアルのキャラを殴ったり称号『審判者』も前代未聞
5・今、自分を探すためプレーヤーの大規模捜索隊が出来つつある
6・幸いここは迷わずの森と呼ばれここまでプレイヤーは入ってくる手段が確立されていない
レイン:「本当にごめんなさい!」
「まあ、仕方ないさ。君達から見たら僕は敵性モンスター扱いだからね」
大規模捜索隊が結成された原因はこのレインが掲示板に書き込んだのが原因であるが此処に来る手段は書き込んでいないのがせめてもの救いであった
リン:「けど君も大変だね、始めたばっかりでいきなり隠しイベントで敵性モンスターなんて...」
「全くだよ...ああ一応僕の事は秘密にしてくれるかい?出会い頭にいきなり攻撃されるなんてたまったもんじゃないからね」
レイン:「それは勿論よ」
(一応2人の敵味方識別を変更しとくか、大規模範囲攻撃《絨毯爆撃》や遠距離攻撃《長距離砲撃》に巻き込まないように)
IFF Code Changer『敵味方識別変更』
<UNKNOWの識別を敵か味方に変更し表示できる>
「あ!そうだ、兵装の試験したいから何処かお勧めの場所案内してくれないかな?」
レイン:「そうね...この森を出た平原が一番いいんだけど...今は貴方を探すためのプレイヤーが多いだろうし」
リン:「だったら西の湿地帯にしない?あそこなら人が少ないよ!」
レイン:「えぇ~あそこにするの?」
(なんだ?露骨に嫌そうだな)
「因みにどんな所なの?」
リン:「うん、一帯が湿地帯何だけど足場が悪くて敵の攻撃避けずらいし、そのフィールドの敵も蛇やカエルで待ち伏せが得意で、おまけにボスは大蛇なんだよ!」
(あぁ...レインって子爬虫類嫌いなタイプね)
行く場所は決まったがその前に大きな問題があることに2人は気付く
レイン:「問題はこの森を出てからね...」
リン:「そうだね。多分出たら沢山プレイヤーがいるだろうし...」
2人はこの森を出た後の行動に頭を悩ませていたが、当の本人であるA.Oはあっけらかんと言い放つ
「なんだ、そんなことか。」
レイン:「貴方そんな事って...」
「ちょっと失礼。」
レイン:「え?...キャ!?」
リン:「わ!!」
A.Oは2人を肩にのせると
「地上がダメなら...」
「飛んでいけばいいんだよ!」
A.Oは機体の大出力にものをいわせ空へと舞い上がる
レイン:「きゃーーーーーー!?」
リン:「イヤッホーーーーーーー!!」
異なる2つの悲鳴を残しながら
長くなりそうなので2回にわけます。




