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第四十二話「Hollywood jam」

こんばんわ。

作者です。


ちょっと閑話休題中です。


短いですが、ご覧下さい。

その後、アミタから依頼達成の手続きをしてもらった。

かなりのお金持ちになっちゃったよ。


さて、どうしようかね。


とりあえず、エレーナのとこに行くか。

俺は歩いてブランドンさんの店に向かった。

公園の木々から、はらはらと葉っぱが落ちる。

銀杏の絨毯みたいだなー。


店が見えて来た。

いるかなー。


いた。

店の前にエレーナと馬車に乗り込もうとしているブランドンさんがいた。


「おはよう」


「あ、オズー!おはよう。無事に帰って来たのね。良かったー。カイロスさんが来てね。色々教えてくれたの」


い、色々?


「おー、オズ君。エレーナから聞いたよ。偉業を成し遂げたらしいじゃないかー」


「い、いやいや、たいした事はしてないです」


「謙遜しちゃって!」


何だ?何を知ってるんだー?


「と、とにかく、ハムありがとう。美味しかったよ」


「あれはねー、お義父さんが探してくれたの」


「そ、そうだったんだ。ブランドンさん。ありがとうございます」


「なんのなんの、悪友の義理の息子の君の為だ。安いもんさ」


そうだった。

この人、おっちゃんの親友だったっけ。


俺はエレーナにお土産の風鈴を渡した。


「ナパマの風鈴ね、キレーイ。私の好きな丘の景色みたい」


「うん。それが気に入ったから。エレーナに」


「ありがとー。ふふっ」


「ど、どした?」


「こんな事してると、シルフィーちゃんに怒られちゃうぞ!」


カ、カイロスー!

ぶっ殺すぞ!!


不思議と悪い気はしなかった。

エレーナが嬉しそうに言ったのが、なんか、嬉しかった。

想像だけど、エレーナも気にしてくれてたんだって分かった。

エレーナ。ありがとう。


「大事にしてあげないとね、初めての人なんだから。倉庫でとか、ワイルドー(笑)」


カイロスー!!!!


ああ、、、いっそ消え去りたい(苦笑)

そして、エレーナがドSだと知った。


「あと、まな板で悪かったわね!」


カイロスー!

ってこれはカイロス関係無いじゃん!


「ご、ごめんなさい」


「ふふ、イジメるのは、このくらいにしとこー。けどね、オズ。生きて帰って来てくれて嬉しい。お父さんとお母さんと、私。ずっとオズの家族だからね」


急に真面目な顔に戻ったエレーナ。


「うん。ありがとう!」


とりあえず、挨拶を済ませて、俺はブランドンさんの店を後にした。

だって気まずいし。

気恥ずかしいし。

笑顔で手をふってくれたエレーナとブランドンさん。

後で気付いたが、建物の三階の部屋の窓に後日風鈴が吊されていた。


家族か。

何か吹っ切れた気がした。前を向いていかなきゃね。


だけど、一言だけ言わせてくれ。

今まで言えなかったけど。エレーナ。大好きだよ。


そして、シルフィー。

大好きだよ。


《もはや意味不明だな》


うるさいなーモトユキ、

俺なりのケジメなんだよ。


《その節操の無さが、いまいちモテきれない理由だな》


うっせ!


モトユキにツッコミつつ、何の予定も無く、買い食いとかをしながら、プラプラしてた時。


「うわーっ!」


という叫び声が聞こえた。

なんかの用品店の前に人だかりが出来ていた。


やがて


「きゃーっ!」


「助けてー」


人々の悲鳴が聞こえた。


おいおい!

逃げよ、、違うな。

バウンサーだったわ俺。


俺はバッヂを掲げてながら、小走りで近づいた。


みんなが道を空けてくれた。

ちょっとカッコいい(笑)


「NYPD!」


とか言いたい!


人だかりの中には、暴れて通行人を襲う1人の男がいた。


発狂したように、涎をたらして、唸っていた。


「どうしたどうした?」


俺は取り巻きの一人に聞いてみた。


「あ、ああ、あんた銀髪の!た、助かった。ジャンキーが暴れてるんだ」


「ジャンキー?」


ヤク中という名で記憶されている単語だったが?


「そ、そうだ。ジャンキーだ。最近流行りのドラッグだ」


「そ、そうなのか?」


「あれにハマると、体力が常人以上になるんだ。だけど暴走すると、ああなるんだよ」


「ま、マジかー。ドーピングみたいなもんか」


「きゃー」


「うわー」


男は見境なく通行人を襲っていた。

形相以外は別段変わったところも無い。

むしろ身なりのいい、街の兄ちゃんという感じの男だった。


が、歩道は阿鼻叫喚の様相を呈していた。


「く、く、クスリをよこせぇええええ!おれぐゎ、○×△☆☆?!」


何言ってんのか分かんねー。


と、とりあえず何とかしないとな。


俺は、とあるカードを発動した。

対象はヤク中。

き、効くかな?

効かなかったら肉弾戦だな。自信ねーけど。


俺の手に、どこからか一冊の本が現れた。


意を決して俺は読み始めた。


「えー、本能寺の変とは、織田信長の家臣である明智光秀が起こした乱なのよ。一説には朝廷の陰謀説。秀吉の陰謀説、色々あるけど、本能寺の境内にある桜が全てを見ていて、実際の所はねぇ、、、」


ヤク中は、その場に崩れ落ちた。

どうなったかって?

眠ったのさ。


や、やった効いたぞ。

イマムラスペル恐るべし


俺が使ったのは、マジックカード


【イマムラスペル】


和名・日本史の今村


今村とは、とある高校の教師だ。

担当は日本史。ニホンの大女優、岸○京子に似た外見を持つ。

いつも、まるで見て来たかのように、自信満々に授業を行う。

一説には、京都で2000年生きた桜の木の生まれ変わりだと言われている人物だ。


そして、その語り口は、、、果てしなく甘美で、、、眠い(笑)


このスペルに耐えられるのは一部のガリベンと歴女に限られる。


ちなみに、俺やイットウや作者は耐えられなかった。

リュウオウとモトユキには効かなかった(苦笑)


尚、対象は一定時間後に、チャイムが鳴るか、発動者が持つ教科書によって頭を叩かれるまで目が覚めない。


ちなみに、俺の手にあるのがその教科書だ。

日本史?と書いてある。


「さ、流石、銀髪の不倫野郎のエロバウンサーだー!」


一瞬固まった群集から、歓声が上がった。

俺が何かしたと、気づいたらしい。


通り名が不本意に変えられて、略されているが、とりあえず誉められてるんだと解釈した。


野次馬達から、拍手喝采をもらった。

悪い気はしなかったよ。


その後、憲兵達がやって来て、怪我人の救護をして、ヤク中を連行して、俺に最敬礼をして、帰って行った。


幸い重傷者はいなかった。と、とりあえずはなんとかなったな。


その後俺は、リズ達が働いているレストランで昼飯を食べた。

お腹すいたからねー。

リズ達は大喜びで迎えてくれた。


自分達のパン屋は、あと数日で開店するって言ってた。

カレーパンを作りたいとも言ってたな。

ダンの出番だな。


そして、相変わらずパンが美味かった。


今の季節限定のパンプキンを練り込んだパンで、チーズフォンデュを食べた。

絶品でした。

オーナーのサービスで、鹿肉のグリルが付いて来た。ラッキー。


お腹が膨れたので、一旦ギルドに帰った


入り口を抜けると、憲兵達がいた。


憲兵達の真ん中に、ヒゲが印象的な人物がいた。

他の憲兵と比べると、身なりが豪華だった。

何者?


と、その男が俺を見つけ、駆け寄って来た。


「オズ様!あー、良かったー。お会い出来て光栄です」


「は、はい?」


様はやめれー!


「申し遅れました。私、テッサの総督を務めさせて頂いております。ルランと申します」


そ、総督!?

テッサで一番偉い人じゃんかー!

カイロスを除けばだけど。


「あ、、どうも、バウンサーのオズです」


「いやいや、頭を上げて下さい。恐縮です」


「いやいや」


お互いにペコペコと頭を下げる俺と総督。


受付のアミタは、クスクスと笑っていた。


「ルランさん。どのようなご用件で?」


「ルランで充分です。はい。王より伺っております。最高待遇で迎えよと」


「いやいやいや」


「いやいやいや」


押し問答が続く(笑)

周りの冒険屋達が面白そうに見ていた。


ルラン曰わく。

俺はカレーの一件や、交わりの道の件で、テッサの観光名所の活性化に一役買っているそうだ。


その上、先頃のクーデターの事件だ。

いてもたってもいられず、俺に礼を言おうと、ギルドにやって来たそうだ。


そんな折に、さっきのジャンキー事件が起きたもんだから、恐縮して、さっきの態度になったようだ。


「さっきのジャンキーって?」


「はい。あれは恐らく、新種のドラッグによるものです」


「新種?」


「はい。最近、南方より密輸されているドラッグでして。悩みの種です。名前は【Hollywood jam】と呼ばれている強力な混合麻薬です」


なかなかカッコいい名前だな。


「ドラッグってさ、薬草なの?」


「はい。ドラッグの起源はそうでした。しかし今や、魔法を付加した物が出回り始めまして」


魔法かー。

確かに、官能魔法とか幻惑魔法とかあるもんなー。


「な、なるほど」


「治安が悪くなって参っております。どうかオズ様におかれましても、私どもにご助力頂けると幸いです」


ルランは頭を下げた。

この国のお偉方は、皆腰が低いな。

一部を除けばだが。


「わ、わかりました。街に目を光らせておきましょう」


「勿体無いお言葉。ありがとうございます」


ルランは恐縮しつつも、笑顔で去って行った。


疲れるな。


アミタに近づいた。

アミタは笑いを隠そうともしない。


「笑うなし!」


「ごめーん。バッヂ欲しさに駄々こねてた人が、総督に頭下げられてて」


確かにな。

ウケるわ。


「アミタ?ハリウッドジャムって?」


「魔法麻薬ね。強烈にトリップするわ。そして一時的に感覚と肉体能力がアップするの」


「へー」


「ちょっと!ダメよ!あれは人が耐えられる者じゃないんだから!廃人になりたいの!」


「い、いや、そういうんじゃないよ」


そういうんだった。

ちょっと興味あった。


そ、そっちの意味じゃないからねっ!


効能のほうが、やけに精霊の加護に似てるのが気になったんだよねー。


そんな事を言い訳しつつ、俺はギルドを後にした。


あ、今日、何も依頼受けなかったなー。


帰り道で、シルフィーの紙飛行機が飛んできた。


「元気にしてる?うちも元気やでー、報告をして、色々分析中やねん。リーアムが、ミスリルの横流し先が、ようわからんとか言うてはった。またなんか分かったら報告するわー。ほんでな貴男がめっちゃ恋しい今日この頃です」


って書いてあった。


最後のところで、デレて、前の馬車にオカマ掘るとこだったよ。


運転しながらの紙飛行機は、危ないので、皆さん止めましょう。


読んで頂きまして、ありがとうございました。


運転中の紙飛行機は危ないんで止めましょう(笑)

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