第四十話「エピローグ」
こんばんは、作者です。
一応エピローグです。
短いです。
燃え尽きまして、これが限界でした(苦笑)
その後、俺達は、ナパマの大熊亭に戻り、荷支度を整えてた。
ナパマを出たのは昼過ぎだった。
かなりの大所帯になった。
何でかって?
城で宴会やるんだよ(笑)
世話になったナパマの人達にも、ぜひ出席してもらいたいと王が言い出してさ。
熊さんや、ゴア一家を始め、かなりの人数になったからだよ。
俺の車を先駆けに、ぞろぞろと馬車の行列が並んだのさ。
ちなみに、王とニールとシルフィーは、車を見てびっくりしていた(笑)
そういや初めて見せたな。
乗りたい乗りたい!と騒ぐから、俺の車には、ニールと王とシルフィーが同乗していた。
先に行って、準備しなきゃいけないからね。
三人は、初めて車に乗った時の、アミタやおっちゃんみたいに、はしゃいでいたよ。
二時間程でグランディアに着いた。
途中でコナーさんを拾った。
コナーさんは、王とニールを見て、涙ぐんで喜んでくれたよ。
城は蜂の巣をつついた様な騒ぎになった(苦笑)
ま、当然だわな。
死人とお訪ね者と殺人犯が、同じ車でやって来たんだからね。
幸い、カイロスが根回ししていたらしく。
城には、王派の貴族が、半ばクーデター気味に殺到していて、偽物だとか疑われずに済んだ。
カイロスはすごいよ。
宴会の準備を整える間、王は、重鎮や貴族達と会議をしていた。
その間にも、宰相派から、王に許しを乞いに来る奴らが絶えなかった。
王は、カイロスのサーチを元に、宰相派の連中を、宰相の権力に従っていた者達と、危険分子に分けていたらしく。
一部を除いては、謝罪を受け入れ、許していた。
一部の者達は、城や自宅、逃亡先で残らず捕まった。
カイロスが、テッサのバウンサーを動員して、動向をつかんでいたらしい。
捕まった者達は、有無をいわさず処刑された。
飴とムチ。
ランド王なら、上手く使いこなせるだろう。
夕方になって、ナパマの人達や、ルースと、何故かアミタが一緒にやって来た(笑)
カイロス曰わく、前半頑張ったルースへのご褒美らしい。
夕方、一時的に王とニールが行方不明になったんだ。
後で聞いたら、お墓参りに行ってたんだってよ。
今回の件を報告して来たらしい。
一時騒然としたけど、理由を聞いて、みんな納得した。
ちなみに近衛隊員に
「ニール様はもう、皇子でいらっしゃるんですから、勝手に出歩かれては困ります!」
ってニールが怒られてたよ。
王が横で大爆笑していたけど。
「陛下も陛下です!ご身分をおわきまえ下さい!」
って言われて怒られていたよ(笑)
隣で大爆笑する俺を
「お前が言い出したんだろ!」
って恨みがましい目で見てきたが、スルーした。
夜の19時過ぎに、宴会が始まった。
宴会は舞踏会と同じ、大広間で行われた。
無礼講で、誰もが騒いでいた。
どこかランド村の、夏祭りみたいな雰囲気だった。
そうそう、熊さんの、ランドベアのステーキと甘煮が大好評だったよ。
貴族も王も兵士も、身分関係なく、おとなしく、熊さんが取り分けているスペースに並んでいてウケた。
みんな踊ったり、騒いだりしていた。
ナパマの街の人達の宴会芸が大好評だった。
え?何かって?
腹踊りとか、箸を鼻に刺したりとか、爆竹で遊んだりとか、よくあるくだらないやつだ。
でも貴族には珍しかったみたいで。
眉をひそめるどころか、料理を吹いて大爆笑していた。
最初に来たのがランド王国で、ほんとうに良かった。
俺は中庭のテラスで風に吹かれながら、それを見ていた。
眼下にはグランディアの夜景が広がっていた。
運河に向かって、ゆっくりと下っていく街に、暖かい灯の明かりが散りばめられていた。
「オズさん」
声をかけられて、振り向くと、リーアムがいた。
「あ、リーアム」
リーアムはグランディアに残っていた。
万が一の時に備えていたんだ。
「オズさん。今回の事、ほんとうにありがとう」
「え?いやー、カイロスの依頼から始まって、とんでも無い事になっちゃって、、、」
「え?あはは。それじゃなくて、ま、それもあるんだが、シルフィーの事だ」
「シルフィーの?」
「詳しくは本人が話す気になったら、聞いてあげて欲しいんだが、あの夜、王の部屋でも言ったが、シルフィーの笑顔が見れて、ほんとうに良かったよ。あの子に笑顔を取り戻してくれて、ありがとうって意味だ」
「笑顔?あんなに明朗快活なのに?」
「昔は今みたいな感じだったんだがな。ま、ベネーリアから帰って来るまでは、泣いていたり、辛そうにしていた事の方が多かったと言っておくよ」
「そ、そうなんだ、けど、よく知ってるね」
「まあな。シルフィーは姪みたいなもんでな」
「そっかー」
やばいぞ、純潔を奪ったってバレたらこーろーさーれーるー!!
「ははは、貴殿は顔に出やすいんだな。構わんよ。結婚しろとか、そういうんじゃない」
ばーれーてーるー!
「ただ、今はそばにいてあげてくれ。よろしく頼む」
リーアムは頭を下げた。
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします。あれ?当の本人は?」
「あっちだ」
リーアムが指差した方向。風鈴片手に妙な踊りで、場を大爆笑させているシルフィーがいた。
「あれが、ほんとの姿なんだ」
「そうだ。あれがシルフィーだ。では、こんな所を見つかったら、シルフィーに怒られるから、私は宴に戻るよ。ああみえてプライド高いからな、よろしく頼まれたとかは内緒にしといてくれ」
苦笑しながらリーアムが言う。
「わかった」
俺達は笑顔で乾杯を交わした。
今後、どうなるかわからないけど、シルフィーを悲しませる事だけは、したくないって思った。
その後も、俺を見つけて、色んな人がやって来た。
そして、王がやって来た。
ニール?ニールはとっくに酔いつぶれていたよ(笑)
「オズ。ここにいたのか」
「王」
「息子や国共々、世話になった。ありがとう」
王は深々と頭を下げた。
「ちょ、ちょ、ちょ、ダメだろ王が頭を下げちゃ」
「構わん。無礼講だ。それに王が頭を下げちゃいけないなんてきまりは、所詮人が作ったものだ。自然の雄大さに比べたら、とるに足らない事だ」
「ま、まあな」
確かに、色んな事があったけど、最後に出てきた言葉は、ランド山最高ー!だったしな(苦笑)
「それに、オズも腰が低いじゃないか?」
王はニヤリと笑った。
同類だと気づいたのか?
確信は無いようだけど。
「まあなと言っておこう」
苦笑で返した。
「オズはこれからどうするつもりだ?」
「しばらくは、のんびり、ギルドの依頼をこなしたいな、流石に疲れたよ」
「わはは。そうだな。あ、そうそう、たまにはグランディアに来てくれ。ニールにはこれから窮屈な思いをさせてしまうからな、話し相手になってやってくれ」
「あー、王になるための修行か?」
「ま、そんな大層なものじゃないが、今までのように自由とはいかんな」
「そうか。でも、これで誰の目も気にせず、親子でいられるな」
「わはは。そうだな。そうだ、、、何よりだ」
心地良い夜風が吹いていた。
ランド村が恋しかった。
明日の朝一番で帰ろう!
しかし、その後、シルフィーとの事をニヤニヤしながら聞きに来たルースとアミタによって俺は拉致られ。
結局シルフィーを交えて、ヤイノヤイノと飲み明かし。寝たのは明け方近かったよ。
今年の夏は、色んな事があったなー。
一生忘れられない夏になったな。
けど、まだまだこの世界を旅してみたい。
俺の冒険は、まだ始まったばかりだ!
読んで頂きまして、ありがとうございました。
リーアム怖いですね。
リーアムはシルフィーを子供の頃から知っています。
シルフィーも、リーアムに懐いています。
リーアムは、そのうち、また出てきますよー。




