第十九話「変わっていくもの」
こんばんは、作者です。
超寝不足でヘロヘロです。
けどなんとか今日もアップ出来ました。
今日の話は、オズの近況報告です。
ルースの家から戻ってきた俺は、カイロスとアミタを街まで送って行く事になった。
ギルド長がギルドを無断であけるのはまずいからだ。
てか無断で来たのかよ?
もっとも、当の本人とアミタはあまり気にしてなかった(笑)
毎度の事だそうだ。
街へ向かう道すがら、初仕事が失敗じゃなかった事を知った。
依頼を受ける際に、依頼書と引き換えにもらうカードに、依頼期限は無期って書いてあったからだ。
とりあえずルースのアホ(笑)のせいによって、俺の経歴に傷が付くのは避けられたな(笑)
それから二週間ほどは、街と家を往復しながら、しょぼい依頼をこなした。
【薬草の採取】
これは、俺にとっては簡単だった(笑)
初心者には普通は難しいものなんだそうだ。
薬草と他の草の見分けがつかないからだ。
一応、辞典のようなものはあり、絵と特徴が書いてあるのだが、実際に探すのは簡単ではない。
俺も初めての時は50本持って意気揚々と帰ったものの、その内該当の薬草は13本、ギリギリ依頼合格ラインだったんだ(笑)
で、俺が考えついたのは、コアの顔認証ソフトを使う方法。
元々は似顔絵や、写真を加工して遊ぶソフトなんだけど、似顔絵と写真を照合して、得点を出すゲーム機能を使った。目的の薬草の写真を撮り保存。
んで、群生地へ行って、それらしき薬草を片っ端から採集して、コアで照合。
慣れてからは、かなりの効率で薬草採取の仕事をこなせた。
ついた通り名が
【薬草の鬼】
あまりカッコ良くなかった(笑)
次にやったのは
【恋愛系依頼】
ぶっちゃけ、低ランクの依頼なんて、どーでもいいような雑用しかなかったから、ふざけ半分にこればっかやったんだ(笑)
誰々とくっつきたいとか、告白したいとか、お近づきになりたいとか、そういうやつだ。
元々、こういうのは得意だ。自分の事になると、気持ちが入りすぎてダメダメな俺だが(笑)
他人の事は冷静に分析できるのだ!
《偉そうに言えることか?》
すまんモトユキ、一応、数少ない取り柄にしといてくれよ(笑)
これは、例のマジックカードを活用した。
ある時は花を。
エレーナに使ったやつね。
ある時は仕組まれた偶然を(笑)
これは、ドラマとかでよくある、レンタルビデオ屋で、同じモノを同時に手に取ろうとする、とか。
出会い頭でぶつかって、抱き合って倒れる、とか。
そういう現状を起こすカードだ。
え?エレーナに使わなかったのかって?
俺のプライドが許さない(苦笑)
などなど、持ち前の洞察力とイタズラカードを活用して。
カップルを作ること、12組。
ついた通り名が
【銀髪の恋愛キューピット】
意味不明だった(笑)
現在俺は
【薬草の鬼にして銀髪の恋愛キューピットである、謎の乗り物を操る男】
と呼ばれている。
長いわ!(笑)
ちなみに、毎日来るせいか、ギルドエンブレムのせいか、街の門で止められることがなくなった今日この頃です(笑)
そうそう、ギルドにも違う意味で貢献した。
カフェが大賑わいだよ(笑)
薬草に詳しくなった俺は、滋養強壮と疲労回復に効果のある薬草を数種類と、同じく滋養強壮に効果のある蛇に似た魔物の肉を使って、薬膳チキンカレーもどきの提案をカフェにしてみたんだ。
多少スパイシーになっても、淡白な味の肉との愛称なら悪くないと思ったからだ。
で、料理長の試行錯誤の末、完成したのが
【薬草の鬼お薦め、薬膳ギルドカレー】
結果は、、、。
大好評だった(笑)
現在料理長と女の子の冒険屋向けカレーを共同開発中だ。
通り名は
【薬草の鬼にして銀髪の恋愛キューピットである、謎の乗り物を操る、カレー好きの男】
だんだん長くなっていくな(笑)
ギルドランクも上がったよー。
Dになりました。
車があるから、1日で沢山の依頼をこなせるからだ。
あとは魔物も討伐したからだ。
魔物の討伐は、討伐した証として、証拠部位というものが、求められる。
例えば、いつぞや食べたホーンラビットなら角。依頼書で見たワイルドドッグなら牙という感じ。
俺のランクでは自分からは討伐は受けられなかったが、魔物を討伐し、部位をギルドに持ち帰り、もし、ギルドにその魔物の討伐依頼が出ていた場合は、その場で達成した事になるんだって。
知らなかったと言ったら、アミタに、登録の時に説明したでしょ!ってえらい怒られた(苦笑)
だってバッヂに夢中で聞いてなかったんだもーん(笑)
そんな訳で、そろそろ、薬草と恋愛以外の依頼を受けようと思っている所だった。
今は街からの帰りの車の中だ。
村の門を抜けて、家まで差し掛かった時、歩いているルースを見つけた。
ルースは槍を杖代わりにヨタヨタと歩いていた。
何でかって?
訳があるのさ(笑)
「おーい、ルース!」
俺は窓を開けて声をかけた。
「あ、オズさん。おかえりなさい」
最近ずいぶん丸くなったルース(笑)
「敬語はやめれー(笑)家まで乗ってくか?」
「いいんですか?違うわ、いいのか?ありがとう」
俺はルースを拾いルースの家に向かった。
「こっぴどくやられたな(笑)」
「ああ、全然歯が立たないよ、ランデルさんは強いな」
そう。ルースはおっちゃんにズタボロにされたのだ。
ルースはあの日以来、おっちゃんに槍を習っていた。
最初はテリーさんに習おうとしたらしいが、同じ事の繰り返しになるのを危惧したテリーさんが、おっちゃんに頭を下げて頼みにきたらしい。
おっちゃんも最初は柄じゃないからと断ったらしいが、ルースの一生懸命さにほだされて引き受ける事にしたらしい。
ルースの一生懸命さか、見てみたかったが、俺はその時は薬草を探していた(笑)
「おっちゃんの修行って厳しいのか?」
「厳しいな(苦笑)親父の比じゃない。けどさ、信じられるっていうか、この人のもとで頑張ったら、強くなれそうな気がするって思えるんだよなー」
「そうか」
わかるような気がした。
「どんな事してんの?」
「色々(笑)草を槍で払ったり」
「簡単じゃん」
「一日中だぜ?」
「な、なるほど、厳しいな(苦笑)他には?」
「川の魚を槍で突く練習」
「それもやっぱ」
「一日中(笑)」
森に入って、じーっと座っていたり、林の中で落ちてくる葉っぱを延々待って、落ちてきたら狙って突いてみたり。そういう事を繰り返し繰り返しやる。
んで、一日の最後に手合わせがあって、ボロボロにされて終了だそうだ(笑)
「意味あるのかなー?」
ため息でもつきながらと思いきや、意外に普通に聞いてくる。
「あるんじゃねーか?」
「そうか」
納得したらしい(笑)
素直になったなーこいつ。
「お前を投げ飛ばした技あるだろ?」
「あ、ああ。あれ」
「あれを教えてくれた人なー、めちゃくちゃな人だったんだけど、強い人でな、よく似たような事させられたぞ?」
その人こそ、何を隠そうイットウですけど何か?(笑)まだ、立場が逆転する前の話だ(苦笑)
昔は今みたいな過保護バカじゃなかったんだよね。
「そうなんだー、じゃあ俺もがんばろ!」
「うはは」
「何だよ?」
「いや、お前、面白いやつだな」
「そ、そうか、でもお前に言われたくないぞ?」
「まあな」
「アハハハハ」×2
ルースが変わっていく。
人って変われるんだ。
変われないのは、神と悪魔と精霊か。
自虐的な話だなー。
ルースを送り届けて、自分の家に戻りながら、俺はふとそんなことを考えていた。
それに変わっていくルースを見て、思う所もあった。
ここしばらくの間、仕事に没頭しつつ感じた事は、力の無さだ。
身体能力は高い。弱いクラスの魔物なら素手でも勝てる。けど、それをやるとガス欠になる。各種アイテムとミスリルソードに頼りながら乗り切ってきたんだった。
ガス欠の問題があって魔法は使えない。というか、そもそもまだ何も覚えていない(笑)
他の世界で覚えた魔法はあるが。一度この世界で使おうとして発動させたが、パワーが足りなかった。
いわゆるアウェイだからだろうか?簡単な魔法のはずだったが、発動まで維持するのに莫大な力がかかり、結局途中であきらめたんだ。
精霊力も夜しか使えない。
何か、今の俺に出来るオリジナルを考えていかないとな。
俺も変わっていかなきゃいけないと思った。
《イットウを呼ぶか、こういう事だけには役に立つぞ?》
遠慮しとくよモトユキ(苦笑)
心からそう思った(笑)
どうでしたでしょうか?
頭が上手く働かないので、読みづらく感じたかもしれません。
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
オズ。ちくちくランクアップしましたね(笑)
ルースは覚醒の真っ只中です。
オズはそんな彼を見て、気づきはじめました。
なんというか、彼はゲームの初めから、ゲーム終盤のアイテムを装備しているような男なんですね。
自分自身のレベルが上がってないことが分かったみたいです。
さて、どうするつもりなんでしょうか?(笑)
それではまたー。




