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第十一話「母と娘と」

夏祭りを書きたくありません(笑)


だから短めで、ローラとエレーナにまつわるエピソードを入れてみました。


俺は扁桃腺肥大で、親に心配かけました。


この年になると、親の気持ちがよくわかります(笑)


それでは本編どうぞ!

「ふー、やっと片づいたわねぇ、ご苦労様」


ローラがお茶とお菓子を持って、ダイニングのテーブルにやって来た。


只今朝の9時。


俺とローラは朝ご飯の片付けを終えて一息ついた所だった。


おっちゃんは村の会合に出かけた。

最近影が薄いなおっちゃん(笑)


エレーナは友達と、祭りでつかうリースのような飾りを作りに行った。


「オズも行くー!」


と、駄々をこねてみたが、細かい手作業が嫌いな俺は、戦力外だった(苦笑)


というわけで主婦業に精をだしていたのだ。


俺はチュロスのようなお菓子を食べつつ、ローラと話していた。


「オズって30歳に見えないよねー、若く見えるわ」


「そ、そうか?」


色々嘘を付きすぎて、ツッコミどころ満載だな(苦笑)

35歳くらいに見えるはずの約1000歳なんだが。


サバをよんで30歳設定にしたら、若く見えるときたわけだ、しくじったな。

もうちょっと若く申告しときゃよかった(苦笑)


「そういや、おっちゃんっていくつなんだ?」


「53歳よ」


「そうか、おっちゃんも若く見えるけどなー」


「あんなんだけど、それなりに腕利きの冒険屋だったしねぇ」


「おっちゃんのどこがよかったの?」


「ストレートだねぇ」


ローラは笑った。


村の近くで倒れていたおっちゃんを見つけたのがローラだというのは前に話したと思う。


おっちゃんを見つけたローラは、息をしているのを確かめると、自宅へ人を呼びに行った。


ローラの自宅は、村長宅だった。


「ま、マジで?え?ローラってさ、、?」


「あはは、違う違う」


ローラにはちゃんと両親がいたらしい。しかし、ローラが幼い頃、魔物に襲われて亡くなってしまったそうだ。


それ以後、ローラを不憫に思って、引き取ってくれたのが村長だそうだ。


村長には子がいない。


「どうりでおっちゃんの言うことを、村長がほいほい信じるわけだ」


「あはは、そうさねぇ、ま、あたしにとっても、あの人にとっても、父親代わりの存在だからねぇ」


おっちゃんはそれからしばらくの間、村長宅で暮らすことになったらしい。


「狩りは上手いしねぇ、魔物が来ても、あっという間に倒しちまうしねぇ、戦いの苦手な村の若い連中に、連携して魔物と戦う術を教えたのもあの人なんだよ。ましてや他の国からやってきた人だしねぇ、聞く話、聞く話面白くてねぇ、なんだかんだで、気がついたら、そんな仲になっていたのよねぇ」


あははとローラは豪快に笑った。


一瞬だけ、昔話をしているローラの顔が、少女のように若返って見えた。


「よく村長が許したな」


「そりゃあ、すったもんだあったわよ。村長はまあ、薄々気づいてたみたいだし、あきらめ半分ってとこだったみたいよ。後は村の若い男たちが面倒だったわねぇ。あたしだって昔はモテたのよ。それにあたしと結婚したら、村での発言力も約束されるしねぇ」


「け、決闘とか、あったの?」


「あはは、無い無い、うちの人にかなう相手なんて当時の村にはいなかったのよ」


よそ者と、村の有力者の養女(正式にではないにしても)の結婚。


閉鎖的な村では、一筋縄ではいかなかったんだろう。


「でも、結婚できたから、今こうやって話してるんだよな?」


「どうやったか分かるかい?」


ローラが不敵な笑みを浮かべた。


なんか、分かってしまった(笑)


「エレーナか?」


「正解!反対されたら、お腹の子を連れて、出て行くって言ったら、村長は大慌てで村の反対派をまとめてくれたのさ」


「なるほどね(苦笑)」


ちなみに、おっちゃんはオロオロしていたそうだ(笑)


「あの人、戦いは得意だけど、こういう事はからっきしダメなのよねぇ」


ローラはやれやれと言った表情で笑ったが、まんざらでもなさそうな笑みだった。


母は強しってとこか。


それから17年経った。


つまりはエレーナの年の数だけ年月は流れたわけだ。


「エレーナってローラに似たのかな?」


「さあ、どうだろうねぇ、意外に繊細なとことかは、あの人に似てるかしらねぇ。器量がいいのと美人なのはあたし似だわねぇ、あははははは」


「あははははは」


つ、釣られないぞっ!(笑)


エレーナも将来こうなるのか?


「オズはご飯抜きがいいのかしらねぇ」


笑顔が怖いですローラ様。


「ご、ごめんなさい」


「正直な男だねぇ」


正直だなんて、とんでもないです、色々すいません(苦笑)


「けど、エレーナは小さい頃、身体が弱くてねぇ、何度命の危機にみまわれた事か」


「そうなの?」


「すぐ熱出すしねぇ、ちょっとした風邪でも引こうものなら、どんどんこじらせるしねぇ。何度夜中に、あの人がローラを背負って、街まで療養師に診せに行ったかしらねぇ」


「夜に街まで?魔物がいて危険じゃないの?」


「エレーナをそのままにしておくほど危険な事なんてなかったからねぇ、それにどっちかと言えば、エレーナの事で頭がいっぱいになってるあの人の邪魔をする魔物のほうが気の毒だわねぇ(笑)」


「た、たしかに」


どーけぇぇぇー、とか言ってぶっ殺されたんだろうなー。


背中に子供背負って、馬に乗って無双か。呂布みたいだな(笑)


「今じゃあんなに元気なのに」


「そうだねぇ、母親のあたしが言うのもなんだけど、ここまで元気に育ってくれたのが奇跡みたいだわねぇ」


ローラはお母さんの顔になった。


「いつ頃から、今のエレーナになったの?」


「10才くらいからかねぇ、ちょうど、神様にお願いした頃からかねぇ」

神様だと?

あいつらこういう事には無関心のハズだが。


「どうやって?」


「秘密さ」


ローラは片目をつぶって笑ってみせた


「ぶー」


「オズの年でそれやっても、ちっともかわいくないねぇ(笑)」


何か前も誰かと似たようなやりとりしたな(笑)

恥ずかしいのか、他に理由があるのか、教えてくれなかったが。


親子だなーって思った(笑)

読んで頂きまして、ありがとうございました。


ローラ。いい母ちゃんですね。


次はいよいよ、夏祭りです。


実はもうラストシーンだけは書き上げています。

うまくいけば今日中にアップします。


チャンネルはこのままで!(笑)

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