第12話 自動貨車での移動
「なんだこりゃ!」
「うひゃ!速ぇえ!」
「騒がしいでありますね…」
「仕方ねェだろ。車なんて乗ったことないだろうからな」
新しく出した車両。GMC CCKW-353カーゴトラックの助手席に座り、煙草を燻らす。
現在俺達はコンボイを組んで海岸線に向かっている。
人数が人数なのでトラックを4両召喚、3両の後部に16人づつと1両に15人詰め込み、新たに召喚した兵隊に2人組のペアを作らせ、後部に見張りとして乗せた。
別口でさらに運転手と副運転手を召喚、3娘(佐久間、西嶋、家島の3人)はTyp 82で先頭を走っている。
隣で運転してるのは新たに召喚した海原と言う女だ。家島とは同じ部隊に居たらしい。
「しかしこんなところで独混50連の連隊長殿に会えるとは夢にも思わなかったのであります」
「俺も挺女1小の部隊長に会えるとは思わなかったよ」
「はははっ。たいしたことはないでありますよ。あ、自分も煙草もらってもよろしいでありますか?」
「別に構わん」
くわえている煙草を渡す。
「あっ…」
「とっ。すまん。新しい方がよかったか?」
「いえ、これでいいであります」
2人で煙草を燻らす。
当時の思いで等を語りつつ。車を走らせていく。
『こちらA-1海岸線に到着。オーバー』
「こちら分隊長車、了解。各車A-1の後ろで停車せよ。オーバー」
しばらく進み、トラックから降りる。
「全員降りたらこっちに連れてこい。船の準備をしてくる。家島、海原、三好、西村。ついてこい」
波打ち際まで移動し、召喚を実行。大発2艇とPTボートを2艇を召喚する。
「大発は久々に乗りますな」
「隣の奴はまさか…」
「大発とPTボートで船団でありますか…。何か皮肉めいたものを感じるであります」
「そしてここにいるのは元帝国軍人。乗員も出さなきゃね」
召喚を武器兵器から人員に切り替える。
人数を設定し、召喚する。
「ショーン・マクナイトです。これより隊長の指揮下に入ります」
「峰岸 深雪だ。これからよろしく頼む。さっそくだが出撃準備をしてくれ」
「Yes Sir。お前ら、行くぞ」
PTボートに向かうマクナイト。その横で大発を見ていると、煙草をくわえた佐久間がやって来た。
「隊長。全員降りました」
「ご苦労。さっそく乗せてくれ。半分に別けて分乗させろ。俺は車両を回収してくる」
「了解」
車両に向かい、格納を使って回収する。何気に便利だよな。格納。
大発まで戻り、アンプを使って中に乗り込む。
無線機を取りだし、ボタンを押す。
「では諸君。出発だ。各人思うところがあると思うが仲良くやってくれ。では、出発!」
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エミリア視点
ミユキは何者なんだろうか。
馬が引いている訳でもないのに走る馬車。大きな音を出して瞬時に相手を攻撃できる武器。不思議なことに魔力の流れを感じることもない。
さらに帆や櫂が無くても走る舟と来たものだ。
彼らは何者なのか。
でもしかし、はっきりしているのは。
「?」
この少女は、悪いやつではないと言うことだ。
「いや、なんでもない」
「そうか?ならいいが」
ミユキは前を向くと何か黒い棒状の物を取り出した。
「それはなんだ?」
「羊羮。俺の好物だ。食うか?」
「いいのか?」
「ああ、沢山あるしな」
そう言うとミユキはポケットから新しいヨウカンを出した。
「このパッケージを破いてから食うんだ」
「なるほど。こうか?」
「そう、それでいい」
うまそうにヨウカンにかじりつく。ミユキ。恐る恐る。私もかじってみる。
!!
すごく甘い!!




