ゴブリン
これを倒せば初心者卒業だといえる魔物ならゴブリンだろう。
人型の魔物で、身長は120センチ……そうだな、洗礼式を受ける七歳位の子供と同じ位だ。
緑色の体色で、耳と頭が後ろに尖っている。
ギザギザの歯で硬いものでも食いちぎり、噛み砕く協力な顎も持っている。
耳と鼻が良く、目はそれなりだが夜目が効く。
また、その小さな身体からは想像もつかない位に怪力である。
ゴブリンは何処にでも住み着き、洞窟など雨風が凌げる所ならば何処へでも巣を作り繁殖行動を繰り返しすぐに増える。
妊娠期間が三ヶ月程で、子育て期間は一ヶ月。生まれた子供は三ヶ月後には生殖可能となるからだ。
数が増えてきて巣が手狭になると、若い個体が少数で群れを成し複数の群れが別々の方向に旅立つ巣分けが行われる。
その為、ゴブリンは何処に行っても知らない人がいない位広範囲に生息している。
ゴブリンは肉食性の強い雑食性で、意外かもしれないが狩猟を中心にしている。といっても数の力でごり押しているだけなので、ゴブリン側も犠牲がでる。
そんなゴブリンの死体も、奴らにとっては肉でしかない。
また、ゴブリンは食欲に忠実で目に付いた物をとりあえず食べてみるようで、毒キノコや毒虫等を食べて死んでしまったり、樹木をかじってみたり、ウサギの糞を手にもって食べながら移動してたり悪食の見本のような魔物だ。
ゴブリンは普段は、昼過ぎ位に起きだして少数で組を作り腹を満たしながら大きな獲物を探す。
大きな獲物や、群生地を見つけると一旦巣に引き返すが、翌日に大群でやってきて食い荒らす。
その為、住居や畑の近くでゴブリンを見かけたら即ギルドへ報告しなければならない。
緊急討伐依頼となり、冒険者の数が足りなければ軍の兵士も参加して防衛戦が始まるが参加を断られても落ち込むことはない。
少なくとも20匹程のゴブリンが夜襲してくるので、力を持った者しか参加できないのだ。
ゴブリンに取れる素材などはないので、倒すときは過剰なくらいに攻撃して欲しい。
生命力も高いので、明らかに致命傷に見えても獰猛に襲い掛かってくる。
死体に隠れたり、一時的に気絶していた個体に影から襲われて亡くなる冒険者は少なくない。
世の中で弱い魔物扱いされていても、油断はできない相手である。
そもそも魔物相手に油断しない事が冒険者の基本だと認識できるこそ初心者卒業にふさわしい魔物だと言える。




