アンチヴェノムヴァイパー
森の中で見つけたら何を置いても狩りたい魔物といえば、アンチヴェノムヴァイパーだ。
大きさは1メートル程で、頭の形が三角形のようになっている。
アンチヴェノムヴァイパーは森の中の藪に潜んでいることが多く、人などの大型の生物には近づかない為滅多に姿を見ることはないだろう。
アンチヴェノムヴァイパーは、昆虫や小型の魔物の幼体や鳥の雛や卵を丸のみして捕食する。
捕食してから消化するまでは腹が膨れて動きが鈍くなる。捕まえるならこの時が狙い目だが、当然藪の中などに隠れている。
アンチヴェノムヴァイパーの素材といえば頭の中に有る毒腺だろう。
元々はヴァイパーの名の通りの強力な毒を持った魔物だったらしいが徐々に毒が弱くなっていき今では毒性はほとんど無く、小型の虫にすら効かない位の弱毒らしい。
しかし、この弱毒から他の様々なヴァイパー種の解毒剤が作れる為高額素材となっている。
また、弱毒化する過程で細くなった牙も医療器具として使われるらしく時折買取り依頼があるようだ。
アンチヴェノムヴァイパーを倒す方法として、頭を押さえると逃れようと腕に巻き付いてくるので刃物で頭部を切り離すというのが一番簡単だとされている。
しかし、アンチヴェノムヴァイパーの締め付ける力は見た目より強く巻き付かれた状態が長く続くと危険だ。打ち身状態のような状態になり結構長時間の治療期間が必要になるし、骨折してしまう場合もある。
しかも、アンチヴェノムヴァイパーを刺激しすぎると牙を剝き出しにして毒を出し尽くしてしまう。
そうなったら、本当に損しかないな。
素早いアンチヴェノムヴァイパーを的確に捕獲して、迅速に処理をする。
これが出来る器用さを持った冒険者にはおいしい獲物だが、自信がないなら手を出さない方が身のためだ。
なにせ、アンチヴェノムヴァイパーから出来る解毒薬は上位冒険者でも欲しがる一品だ。
それを無駄にするなんて、色んな意味で恐ろしくてたまらないね。




