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エルマの気晴らし

特に危険もなく進む旅だったが。

途中の橋が落ちていた為、迂回を余儀なくされた。

普段であれば避けるはずの道。


商隊なら護衛が必要な道だが、幸いうちには強いのが何人かいる。

どうにかなるだろう。


結果バルガスは口先だけじゃなかったことを知る。


並みの冒険者なら数人がかりのジャイアントボアを一撃で倒すし

手数が必要な小型魔獣も難なく始末する。


態度は悪いが、ギルド推薦なだけはある。


「なんの運動にもなりはしない」

働いてると言うより、憂さ晴らしだなあれは。


ジョーはほぼほぼ酒を飲んでいる。


前方の注意はメイリーがこなしてくれる。

俺はセリナの暖房器具だ。


「ナギくん、暇ならおねーさんとも遊ぼうよ」

たまにエルマがちょっかいをかけてくる。

この人も夜の見張りとかやってくれる。

ただのメイドではないのだろう。


内腿に投擲用のナイフがあることは確認済みだ。


覗いたわけじゃないぞ、猫の目線だと見えるんだよ。


「ほら、あそこにサンドワームが見えるでしょ」


街道から離れた位置に二匹、砂から出ては潜る奴がいるな。


「あれ、倒してこない?」

「にゃん」【遠いから、やだ】


「そうだよね、危害加わる前に倒すべきだよね」


通じてない。


「セリナ様、ナギくんとお散歩してきますね」


セリナの返事を待つことなく、エルマが動く。


メイリーの声が遠くに聞こえる。

随分早いな。エルマに抱えられ、加速を感じる。


砂地を前にエルマが立ち止まると。


「いくよナギくん」


俺をサンドワーム目掛けて投げつけた。


【まじかあいつ】


空中でファイアーボールを投げつける。



驚いて、砂に潜ろうとするサンドワームへエルマの蹴りが入る。


落ちてきた俺をキャッチして笑うエルマ。


「意外とやるね。ナギくん」


もう一体のサンドワームが迫る中、俺の喉を撫でている。

【このメイドなんだ?身体能力高すぎだろ】


サンドワームを交わし、足蹴にして空中に飛ぶエルマ。


「ナギくん、ファイアーボールお願い。当てなくていい」


俺を肩に乗せて落下する。


注文通りファイアーボール。


炎がサンドワームの逃げ道を塞ぐ。


そして、エルマの蹴りがサンドワームの真ん中に入る。



あっと言うまに二匹を沈黙させる。


「ふー久々に動いた」


多分俺の必要などなかっただろう。


戻るとメイリーにしこたま怒られてた。


何がしたかったんだろうな。


サンドワームは食えるらしく、ジョーが器用に解体してる。

なんか気分的には食べたくないな。


「皮が珍味なんですよ」


従者も喜んでるから、一般的のようだ。

食材調達のために動いた。

と思ったが、


「ナギくん、またやろうね」

エルマの様子だとそうでもないな。


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