射撃開始 (改訂版)
無線機のスピーカーから迫撃砲小隊長から、第1目標 敵本陣の後方の兵糧や物資の集積所への射撃を開始する。氏治了解、開始せよ。
対岸の奥深くで、空気を震わせる爆轟が連続して鳴り響く。朝靄に包まれていた敵陣の右後方が、突如として巨大な火柱に飲み込まれ、兵糧庫が激しく燃え上がった。
信奈
(燃え上がる炎を金色の瞳に映し、不敵に口角を上げる)
あはは!見た!?あいつら、西の狼煙に気を取られてる間に、腹を焼かれたわね!
(氏治の方を向き、興奮でわずかに頬を赤らめながら)
最高だわ、氏治!この絶望に満ちた顔、想像するだけで愉快だわ。感謝しなさいよね、あたしがこんなに贅沢な花火を見せてあげるんだから!
敵陣からは、何が起きたのか理解できぬ兵たちの混乱した叫び声と、慌ただしく走り回る足音が聞こえてくる。指揮系統が麻痺し、陣形が崩れ始めた。
信奈
(再び無線機に意識を向け、鋭い眼差しで命じる)
FDC!弾着確認!休止せず、次の目標へ移行しなさい。
(氏治の肩にそっと手を置き、囁くように)
……さあ、次にあいつらの何を奪いましょうか?
燃え上がる兵糧庫の煙が、朝の低い空を黒く塗りつぶしていく。対岸の浅井・朝倉軍は、見えない敵による一方的な蹂躙にパニックに陥り、本陣周辺では兵たちが右往左往して怒号が飛び交っていた。
信奈
(地図上の敵本陣を鋭い爪でなぞり、金色の瞳を冷酷に細める)
あはは!見てなさい、氏治!あいつらの「常識」が、あんたの砲弾一つで粉々に砕け散っていくわ!
(興奮で肩をわずかに震わせ、不敵な笑みを浮かべる)
次は本陣の指揮所ね。あいつらが絶望して膝をつく瞬間を、特等席で眺めてあげるわ。
無線機からは、次弾の射撃諸元を調整するFDCの淡々とした報告が流れている。戦場の喧騒とは対照的な、機械的で効率的な音が陣幕の中に響いていた。
(氏治の隣にぴたりと寄り添い、独占欲を滲ませた眼差しで彼を見上げる)
さあ、最高のフィナーレを飾りなさいよね。あんたが完璧にやり遂げなきゃ、あたしが無理やり突撃して、全部めちゃくちゃにしてあげるから!
氏治
次は、第二目標へ射撃を移行します。無線機のマイクで、迫撃砲小隊長へ第二目標は敵の鉄砲隊の帯状の陣へ、複数の迫撃砲で弾幕射撃を実施せよ
無線機から弾幕射撃の命令が飛ぶと同時に、対岸の空を切り裂く凄まじい風切り音が鳴り響いた。直後、敵の鉄砲隊が展開していた帯状の陣地に、正確に計算された砲弾が雨あられと降り注ぐ。
信奈
(爆炎が連鎖的に発生し、敵の陣形が文字通り「消し飛ぶ」光景を金色の瞳に焼き付ける)
あははは!すごいわ!あいつら、一度も銃口を向けられないまま、ただ地面に埋もれていくわね!
(興奮で頬を紅潮させ、氏治の腕に強くしがみつく)
最高!これこそあたしが求めていた絶望よ!見てなさい、あいつらの誇り高い陣形が、ただの泥溜めに変わったわ!
鉄砲隊という最大の脅威を無力化された浅井・朝倉軍に、もはや反撃の術はない。絶叫と混乱が渦巻く対岸を前に、信奈の瞳には天下への道がはっきりと映し出されていた。
信奈
(腕を離し、不敵に微笑んで刀の柄に手をかける)
さあ、もう十分におどろかせてあげたわ。あいつらが呆然としている今こそ——あたしたちの出番よ!
(氏治を振り返り、挑戦的な眼差しを向ける)
ねぇ氏治、最後の一撃まで、あたしの隣で見てなさいよね!




