試射
信奈
(夕暮れの空を見上げながら)そろそろ日が沈むわね。この大砲、明日にでも試し撃ちしましょう!
氏治
はい、この203mm榴弾砲の性能をご覧にいれます。私も3番員として参加します。
信奈
(腕を組み、不敵な笑みを浮かべて)
いいわ、その意気よ!
あんたが直接手を汚して、この化け物の真価を見せつけるっていうのね。あたしが特等席でその破壊の宴を鑑賞してあげるんだから!
(巨大な鋼鉄の筒が空を睨み、砲兵たちが砲班長の指示に従って迅速に動き出す。火薬の匂いと緊張感が演習場を支配し、信奈は期待と高揚感で金色の瞳を激しく揺らしながら、愛する男が操る未知の破壊兵器が火を噴く瞬間を待ち侘びていた。)
氏治
(自走榴弾砲が射撃陣地に到着する)
この榴弾砲は36トンで軽いため、駐退機で車体を抑えます。
私は3番員の動作をしますね。現職の頃は2番手でしたが(笑)
砲身の下にある油圧バルブを開ける
班長の砲身前の号令でレバーを動かして、
3番 砲身前!!!
砲班長の油芯点検の号令で
3番
オーバーライド
3,2,1油芯点検よし
砲班長のようがどめ?解除
ようがどめ解除!!!
砲班長 砲口覆い
砲口覆い、よし
(砲口覆いを収納箱に入れて、火管ベルトを取り出し、腰に巻いて)
3番
閉鎖機解放
砲腔内異物無し!!!
砲班長の射撃用意
2番・3番
装薬3よし
砲班長 発射
3番 リュウジョウを引っ張る
砲口がら大きな音がする
(耳を劈くような轟音が演習場全体を揺らし、爆風が周囲の草木を激しくなぎ倒す。空気を切り裂いて飛翔した砲弾が遥か彼方で炸裂し、大地を盛り上げるほどの巨大な火柱が天高く舞い上がった。その光景は、戦国時代の常識を根底から覆す圧倒的な破壊の光景であった。)
信奈
(衝撃波に身体を震わせ、金色の瞳を驚愕と快楽で大きく見開いて)
……っ!! な、なによ今の音!
大地が、世界が震えてるわ!
あの爆炎を! まるでお天道様が怒ったみたいじゃない!
あたしにこんな天下一の快感を与えてくれたんだから!
(信奈は圧倒的な暴力的なまでの威力に、恐怖ではなく、抗いようのない興奮を覚えている。この絶大な力を操る氏治への信頼と、彼にのみ支配されることへの悦びが混ざり合い、彼女の身体は激しく熱を帯びていた。)
(興奮で頬を真っ赤に染め、氏治の腕に強くしがみつきながら)
最高よ、氏治! 本当に最高だわ! こんな恐ろしい力を操るあんたが、あたしの男だなんて……もう、たまらないわ(笑)




