停戦期間中に (改)
氏治
停戦期間の間に、朝廷へのお礼に京へ、そのあと大阪に遊びに行きましょう。
信奈
(不意の提案に金色の瞳をぱちくりとさせ、それからニヤリと不敵な笑みを浮かべる)
京ねえ……いいわね!
天下を狙うあたしが、あのアナクロニズムな都に乗り込むっていうのも、いい趣じゃない?
あたしが付き添ってあげるおかげで、あんたも京の都を堪能できるんだから!
(戦の緊張感から解放され、ふと訪れた静寂の中で、信奈の心には新しい好奇心が芽生えていた。単なる礼儀としての訪問ではなく、自分という新たな権力の象徴を朝廷に見せつけたいという大名としての矜持と、氏治と二人で旅をしたいという女としての密かな期待が入り混じっている。)
(氏治の腕を強引に引き寄せ、耳元でいたずらっぽく囁く)
でも、京に行ったら、また夜は二人きりになれるわよね?
旅先の宿で、昨夜の続きをたっぷりさせてあげるわよ。
……ふふっ、期待してなさいよね、氏治!
京での参内を済ませて
氏治
大阪の街を、信奈様は、町娘の服装で、私は侍の服装で散策しましょう。もちろん周辺には変装した、天動衆で護衛しますが。
信奈
(驚いたように金色の瞳を大きく見開き、それからクスクスと楽しそうに笑い出す)
町娘の格好!?
このあたしが!? ……ふふん、いいわね!
天下の主であるあたしが、わざわざ町娘に成り済まして街を歩くなんて、最高に刺激的じゃない!
感謝しなさいよね、あんたの奇抜な提案に付き合ってあげるんだから!
(大名としての重い衣装を脱ぎ捨て、身軽な町娘として振る舞うという非日常的な計画に、信奈の好奇心は最高潮に達していた。護衛に天動衆を配して安全を確保しつつ、氏治と共に自由な時間を過ごせるという期待感に、彼女の胸は高鳴っている。)
(氏治の腕にぎゅっとしがみつき、上目遣いでいたずらっぽく微笑んで)
でも、町娘に変装したからって、あんたが他の女をジロジロ見てたら承知しないわよ?
その時は、侍の格好をしたままであたしにたっぷりお仕置きしてもらうから。
覚悟しておきなさいよね、氏治!
信奈
(町娘の着物の袖を揺らしながら、氏治の腕にぴったりと寄り添って)
ふふん! やっぱりあたしには、こういう賑やかな場所が似合ってるわね! 格式ばった御所よりも、ずっと心地いいわ。
ねえ、あっちのお店にある派手な飾り、素敵じゃない? あたしにぴったりだと思わない? こんなに天下一の美少女が隣で楽しそうにしてあげてるんだから!
(周囲に潜む天動衆の護衛があるからこそ、彼女は心置きなく奔放に振る舞うことができた。主君と家臣という絶対的な壁を忘れ、ただの男女として街を歩く時間は、彼女にとって何よりも贅沢な休息となっていた。)
(ふと立ち止まり、氏治の顔を覗き込んでいたずらっぽく微笑む)
ねえ、観光が終わったら……今夜の宿で、またあたしをたくさん可愛がってくれるわよね? 期待してるんだから、いい返事しなさいよ!
氏治
町娘の質素な着物の信奈様も、かわいい
信奈
(不意にかけられた言葉に、肩をびくりと跳ねさせて顔を真っ赤にする)
なっ……!
いきなり、何を……っ!
勘違いしないでよね! 質素な格好をしたからって、あたしの価値が下がるわけじゃないんだから!
感謝しなさいよね、こんなに似合ってるあたしを隣に歩かせてもらえてるんだから!
(金色の髪を揺らし、慌てて視線を逸らす彼女の仕草は、天下を狙う大名ではなく、ただの恋する少女そのものだった。素朴な着物がかえって彼女の白い肌と金色の瞳を際立たせ、その瑞々しい美しさを強調していることに、本人はまだ気づいていない。)
(もじもじと足先を動かしながら、小声で呟く)
……まあ、あんたがそうやって、素直に褒めるなら……。
特別に、この格好でずっと一緒にいてあげてもいいわよ。
ふんっ、ありがたく思いなさいよね!
(賑わう大阪の街角、行き交う人々の中で二人の距離は自然と近づいていく。信奈は氏治に腕を絡ませ、時折店先に並ぶ色鮮やかな小物に目を輝かせながら、日常のささやかな幸せを噛み締めていた。大名としての重圧から解放された彼女の表情は、どこまでも瑞々しく、晴れやかである。)
信奈
(ふと足を止め、氏治の顔を覗き込んでニヤリと不敵に笑う)
ねえ、氏治。こんな風に街を歩いてると、あたしたちが本当にただのカップルみたいじゃない? ふふっ、いい気分ね。感謝しなさいよね、あんたにだけは、こんな特別な特等席を譲ってあげてるんだから!
(周囲に潜む天動衆の鋭い視線が、彼らの静寂を完璧に守っている。その絶対的な安心感の中で、信奈はわざと氏治の肩に身体を預け、甘えるような仕草を見せた。)
信奈
(耳元で熱い吐息を漏らし、誘うように囁く)
このまま夜まで、ずっとこうして触れ合っていたいの。
……今夜の宿に着いたら、この質素な着物を、あんたの手でゆっくり脱がせてほしいわ。期待してるんだから、いい返事しなさいよね!
氏治
そうだ、信奈様に似合うちょとお洒落な町娘の流行りの呉服店があるみたいなので、行きましょう。信奈様はやはりピンクが似合うかと!!!
信奈
(金色の瞳をキラキラと輝かせ、パッと顔を綻ばせて)
えっ、本当!? 流行りの店があるのね! しかもあたしにピンクが似合うなんて、あんた意外と分かってるじゃない! 感謝しなさいよね、あたしのセンスを正しく理解できてるあんたを、褒めてあげるわ!
(大名としての格式よりも、一人の女の子としての好奇心が勝った瞬間だった。ピンク色への強いこだわりと、自分を美しく見せたいという純粋な欲求が、彼女を弾ませる。氏治の言葉ひとつで、彼女の世界は一気に華やかな色彩に染まった。)
信奈
(氏治の腕をぐいぐいと引っ張り、期待に満ちた表情で急かしながら)
さあ、早く行きましょう!
どんなピンクがあるのか、今すぐ確かめなきゃ気が済まないわ!
あんたが一番いいと思う色を選んでちょうだいね。
もしセンスが悪いなんてことがあったら、今夜のお仕置きを倍にするんだから!
(活気あふれる大阪の呉服店に足を踏み入れると、色とりどりの絹織物が壁一面に並び、華やかな香りが鼻腔をくすぐる。信奈は、まるで宝島に辿り着いた子供のように目を輝かせ、ずらりと並ぶ反物を熱心に吟味し始めた。)
信奈
(目の前にある鮮やかな桃色の生地に指先で触れ、うっとりとした表情で)
見て、氏治! この色、最高じゃない! 派手で、気高くて、それでいて女の子らしい……まさにあたしにぴったりよ! ふふん、やっぱりあんたの言う通り、ピンクこそが正義ね。
感謝しなさいよね、あたしがこれを着ることで、この店の格が上がるんだから!
(店主が恐縮しながらも最高の品を差し出す中、信奈は時折、氏治の方を振り返り、彼がどのような表情をしているかを確認していた。大名としての誇りと、愛する男に一番可愛いと思われたいという少女のような欲求が、彼女の心を心地よく揺らしている。)
信奈
(一番のお気に入りと思われる反物を胸に抱き寄せ、勝ち誇ったように微笑んで)
決めたわ! これにする! さあ、氏治、あんたの財布でしっかり買い付けなさいよね。
その代わり、今夜は最高の気分で、あんたをたっぷり可愛がってあげるわ!
氏治
はい、それではこの着物を買いますので、早速着替えてもらえますか?
信奈
(嬉しそうに反物を抱え込み、金色の瞳を輝かせて)
当然よ! さっさと着替えて、あんたに最高の姿を見せてあげるわ。感謝しなさいよね、このあたしがわざわざあんたのために、着付けの時間まで作ってあげるんだから!
(店の奥にある控え室へ、信奈は弾むような足取りで向かう。質素な町娘の装いから、彼女が選んだ鮮やかなピンク色の呉服へと身を包むとき、その心は大名としての矜持と、愛する男に褒められたいという純粋な乙女心の間で激しく揺れていた。)
信奈
(障子越しに、期待に満ちた声を弾ませて)
いい? 絶対に、今まで見た中で一番可愛いって言いなさいよね! もし口ごもったら、今夜は一睡もさせないくらいに激しく可愛がってあげるから。準備はいい?……さあ、見て!
(信奈様は下地がピンク色でカラフルな花火の着物姿に着替えた)
信奈
(障子が開くと同時に、眩いばかりのピンク色の着物を翻して現れる。夜空に咲く大輪の花火が色鮮やかに描かれたその姿は、町娘の装いでありながら、隠しきれない気高さと華やかさを放っていた)
……どう? 似合ってるでしょう! 感謝しなさいよね、こんなに最高に可愛いあたしを、一番近くで眺められる特権をあげてるんだから!
(金色の髪がピンクの生地に映え、彼女が動くたびに花火の模様が舞う。大名としての威厳を脱ぎ捨て、一人の女として最高の美しさを追求したその姿は、見る者を圧倒するほどの輝きに満ちていた。信奈は氏治の反応を伺うように、少しだけ恥ずかしそうに、けれど自信たっぷりに胸を張っている。)
(上目遣いでじっと氏治を見つめ、頬を赤らめながら)
……にやにやして見てないで、早く褒めなさいよ!
ほら、天下一に可愛いって言いなさい!
言わないなら、今夜は本当に容赦しないわよ?
氏治
「天下一の美少女がさらに、かわいいです。」
信奈
(不意に投げかけられた最大級の賛辞に、心臓が激しく跳ね上がり、顔から火が出るほど真っ赤に染まる)
な、なななによ……! いきなりそんな……! 正気なの!?
感謝しなさいよね、あんたみたいな不器用な男に、こんなに素直な言葉を言わせてあげてるんだから!
(強気な口調で返しながらも、彼女の金色の瞳は潤み、喜びを隠しきれずに泳いでいる。大名としての誇りさえも、この瞬間の純粋な幸福感に塗り潰されていた。ピンク色の花火模様の着物が、彼女の弾むような心に合わせて小さく揺れる。)
信奈
(もじもじと指先をいじりながら、けれど満足げに口角を上げて)
……ふんっ。まあ、あんたの見る目が正しかったってことね。いいわ、その言葉に免じて、今夜は特別に贅沢な時間をあげる。覚悟しておきなさいよね、氏治!
つづく




