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【完結】大学生になった重遠は全盛期!~未来の娘と紡ぐ室矢家の伝説~  作者: 初雪空
第五章 政治がクラウドソーシング化する時代
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正妻が冷たいから、また未来の娘と遊ぶよ!

女子だけの剣術大会と、水着が似合う南国の海!

どちらも、命を落とすほどに刺激的!?

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DNMBVV8L

 高級料亭から帰宅して、南乃(みなみの)詩央里(しおり)に話した。


 深夜に呼び出して不機嫌だったが、仕方ない。


 俺の正妻は、うなずいた後に言いました。


「子作りの順番決めや、それぞれの勢力への根回しで忙しいです! 若さまが適当な女子と一緒に動いてください。しばらくは、夜のお当番を止めますから……。お願いですから、室矢家の女をもう増やさないで! 困るのは、相手をする若さまですよ? 子供ができたら、私はしばらく実家で育児に専念します。正妻として譲れないことを除き、あなたが自分でやってくださいね?」


 大学を卒業したら母親になるので、もう面倒を見切れない。


 私は、あなたのママじゃないのよ? という話だ。


 三行半のような台詞を突きつけられて、頷くのみ。


「わ、分かった……」


 あくびをした詩央里は、片手を振りながら、自宅へ戻った。


 さて……。


 スマホを触れば、いつもの電脳少女の姿。


 星を模した髪飾りをつけた、ブラウンのボブカット。


 ロリ女子の黄色がかった紫の瞳が、こちらを見ていた。


 見た目通りの可愛らしい声で、問いかける。


『なーに?』


「カペラ、事情は?」


『知ってる! どう動こうか?』


 スマホを置いて、腕組み。


「正攻法でいこう! 仲四氏(なかよし)真琴(まこと)の金の流れを調べてくれ」

『……やり方で、スピードが変わるけど?』


 スマホの画面に表示されている美少女を見ながら、宣言する。


「痕跡を残すな!」

『他とタイミングを合わせるから、だいぶ遅くなるよ?』


 俺が頷いたら、表情豊かに息を吐くカペラ。


 構わずに、尋ねる。


「こっちのフォローは?」

『できる! ハッキングが可能な瞬間を待っている間は、暇だし!』


「正直なところ、室矢家の情報源やスピードを見せたくない」

『そう……。分かった! できるだけ、今の技術でやってみる!』


 スマホの画面で、セーラー服の少女が正座して、内職を始めた。


 何とも、凝った演出で……。


 下を触ることで、アイコンの待機画面へ戻す。


「問題は、やっぱり金だな?」


 腕組みして、考え込む。


 だが、もう朝になりそうで、慌てて寝た。



 ◇



 俺たちの専用であるレジデンスの入口に用意された、接客用のラウンジ。


 ここだけで、アパートの一部屋のような空間。


 来客として訪れた男女2人は、スーツ姿で横に並んだまま、直立不動だ。


 上官らしき男から、自己紹介。


「警視庁の、野見山(のみやま)です!」

「同じく、登根(とね)です」


室矢(むろや)です……。わざわざ、ありがとうございます。こちらへ」


 俺の案内で、お互いにソファへ座った。


 控えていた女のスタッフが、それぞれにコーヒーとお菓子を置いていく。


 会釈した彼女が去った後に、野見山と名乗った男が述べる。


「世間を騒がしている仲四氏(なかよし)真琴(まこと)を逮捕するまで、全面的な協力をいたします! 上から、『詳しい話は会って聞くように』と言われておりまして……」


「助かります……。あなた方に期待しているのは、現場の警官への周知と連絡で――」


 室矢家が警察手帳を見せても退かない奴らがいた時に、抑えてもらいたい。


 警察無線は、いらない。

 実銃も、そちらの貸与品ではなく、執行実包を含めて、自前で用意する。


 連絡はスマホで、このための使い捨て。


 一通り聞いた野見山は、座ったままで腕組み。


「つまり、捜査への同行は求めないと? 通信指令センターに近い役割ですね?」


「はい、そうです! 先に言っておきますが、管轄をまたぐ可能性があります」


 俺の指摘に、腕を下ろした野見山は渋い顔に。


「ああ……。仲四氏の地元は、中国地方でしたっけ」


「ええ! そちらへ出向くことの連絡を頼むぐらいで、あとは室矢家で何とかします」


 そう願いたいです、と返事をした野見山は、話をまとめる。


「目的は、仲四氏の逮捕、または無力化……。我々は、室矢家の専属として24時間のコールセンター。送迎は?」


「自前で、行います! 実際に動かす人員は知らせず、こちらで警察手帳を用意します。連絡先は、俺か、このレジデンスの代表電話へ」


 ようやく笑顔を見せた野見山は、コーヒーカップを口にした。


「分かりました……。昼夜もなく、電話一本のタクシー代わりと覚悟していましたが……。今後の予定は、どうなっていますか?」


 探るような視線に、俺は答える。


「帰宅してから、すぐに金の流れを追っています。……申し訳ありませんが、詳しくは部外秘です! 現在の状況と、結果をお伝えします」


「承知いたしました! 上から急ぐように言われてますが、室矢さんがそう仰るのなら仕方ありません。よろしくお願いいたします」


 一気にコーヒーを飲み干した野見山は、名刺を差し出した後に、帰った。


「では、失礼します……」


 登根のほうは、同じく急いで飲み干し、お辞儀をしたのみ。



 ――明示(めいじ)法律大学 都心のキャンパス


 明大めいだいで講義を受けていたら、スマホが震えた。


『今日は、以上だ!』


「ふー! 終わった……」

「メシに行こうぜ?」


 ガヤガヤと騒がしくなった時に、メッセージを見る。


 “ゲーム会社を忘れるな! 歴史は繰り返すぞ?”


 犯行予告のような文面を送ったのは……室矢(むろや)カレナだ。


 息を吐いた俺は、周りの注目を集めつつ、ノート類を入れたデイパックを背負った。



 ――二条(にじょう)(さえ)と話した高級カフェ


 俺が店内に入ったら、片手を上げているカレナを見つけた。


 近づけば、背中を向けている人物が2人だ。


 そちらも、座ったままで振り向き……。


 1人は、女子高生になった天ヶ瀬(あまがせ)(うらら)

 特徴的なストロベリーブロンドの長い髪で、すぐに分かった。


 もう1人は、彼女よりも濃いピンク色の長髪で、薄い紫色の瞳をした女子。

 高校生らしいが、大人っぽくて女子大生にも見える。


(すごい気品というか、オーラがあるな?)


 店内にいる客と店員のどちらも、カリスマ女子を気にしている。


 たぶん、また未来の娘だな。と思ったが、諦めて、彼女たちに近づいた。

過去作は、こちらです!

https://hatuyuki-ku.com/?page_id=31

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