Ex(3日目) 2
朝、偶然にも天と柚子さんと出くわした僕は、天に別荘に誘われたので三月を起こすために一度ホテルへと戻っていた。
別荘の住所は天からLIMEで送ってもらっているので、今は僕だけ。
部屋に戻ると、三月はとても気持ちよさそうに寝息を立てながら眠っていた。
さすがにそんな中で起こすのは忍びなかったので静かにベッドに腰掛けたつもりだったんだけど、
「……んぅ、はるくん?」
どうやら起こしてしまったみたいだ。寝ぼけ眼でこちらを見ながらもニコニコしている三月。僕は思わず心の声が漏れてしまう。
「やっぱり可愛いね、三月」
その声に、三月は急激に顔を赤らめて勢いよく起き上がった。
「おはよ、三月」
「お、おはようはるくん!」
「そんなに慌ててどうしたの?」
「……はるくんのせいだと思うんだけどな?」
「僕は何も悪いことしてないよ?ただ、寝起きの三月の姿が可愛かったから、そのまま言葉にしただけで」
「それがよくないんだよ!?昨日の今日で変わり過ぎじゃないかな!??」
「変わったもなにも、晴れて僕達は恋人になったわけじゃん?だったら、今まで少し曖昧に濁してきた言葉たちもストレートに伝えようかなって」
「……そういうところ、ずるいと思うなぁ」
「何か言った?」
「な〜んにもっ!!」
誤魔化してる三月も可愛いけれど、これ以上言うと怒られてしまいそうなので、黙っておくことにする。
ということで、すっかり目が覚めてしまっている三月に、これからのことを説明する。
「本当は、朝から伊勢神宮の方に行こうと思ってたんだけど、さっき外を散歩してたら天達に会ってさ?天の別荘に呼ばれちゃってさ」
「そうなの?」
「うん。それで、多分2人に昨日のこと根掘り葉掘り聞かれると思うけど、基本僕が答えるから」
「う、うん?」
なんだか曖昧な返事の三月を見ながら、僕は三月にも支度を促す。
「三月、忘れ物とかはない?」
「大丈夫!!はるくんも大丈夫そう?」
「僕も大丈夫だよ!じゃあ、行こっか」
「うん!!」
支度を終えた僕達は、チェックアウトを済ませて天の別荘へと向かう。
「天さんのお家ってどんな感じなの?」
「うーん、正直僕も行ったことはないからさ?わからないんだけど、日本有数の財閥の別荘だから結構な大きさはありそうだよね」
「た、たしかに……なんだか緊張してきちゃったよ!?」
「いいんだよ、自然体で。それに……」
「それに?」
「恥ずかしくなるのは、これからだと思うよ?」
「はるくん!?」
恋人になったからかな、三月に対しての照れが減ってきた気がする。三月の照れてる顔を見るのも好きだし、ね?
そんな話をしながら10分くらい歩いたところで、指定された住所が近づいてきたんだけど……
「え、この横の塀全部そうなのかな」
「さすがにそんなことはないんじゃないかな……?」
「そうだよね?そうだと思いたいんだけど」
三月と2人で顔を見合わせていると、前から見知った顔が見えてきた。
「そろそろ来ると思っていたぞ、太陽、三月さん」
「お待ちしていました一瀬さん、三月ちゃん」
僕達の予想は裏切られたみたいだ。三月と顔を見合わせて、これから起こることに色々な意味で緊張を隠せなかった。
皆さんお久しぶりです!!
読んでいただきありがとうございます!
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




