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七海家は大豪邸

私達は電車で横浜まで行くと、蓮が誰かと連絡を取り始めました。


「もしもし、俺だけど。とりあえず駅についたんだけどどこに行けばいいかな?……OK。西口のいつもの所だね。わかった」


「誰にかけてたの?お母さんとか?」


「いや、母さんには新宿の時点で連絡を入れてるから。バスか何かで行こうかと思ったんだけど、迎えを行かせたからって言ってたからさ。その人に連絡をとったんだよ」


「そうなんだ」


私はその事を特に気にせずお父さんでもいるのだろうかと思いながら指定されている場所に蓮と向かうと周りが普通の自動車ばかりの中で1台だけ明らかに違う車がいました。まあ一言で言い表すなら小型リムジンとでも言うべきそのベンツの黒い車の方へと向かっていく蓮を見ながら、もしかして私はとんでもないところに行こうとしているのでは?という疑問を持ちつつ付いていくのでした。


「いつもありがとう、八十島(やそじま)さん」


「いえいえ、蓮さんにはいつも助けてもらってますしね?」


「……この人は?」


「ああ、ごめんごめん。説明してないな。家の執事の八十島さん」


「お初にお目にかかります。七海家にお仕えしております八十島と申します」


「は、初めまして」


「あなたのお話は蓮さんからよくお伺いしております。ではここで話すのもあれですしどうぞお車へ」


そう促された私は蓮と共に車に乗り込みました。


「いやー、しかし九重さんはお美しいですね」


「あ、ありがとうございます。……というか私がコメットの九重瀬奈だということを知っているんですか?」


「ええ、家の奥様は一目見たときからあなたが女性だと見抜いておられましたので、蓮さんと話をして家の中だけという条件で私と奥様にだけグループのお話をされているのです」


「そうだったんですね。よく蓮くんのお母さんは私のことがわかりましたね。よく見てもわからないと思うんですけど…」


「ああ、確かに。でも母さん曰く『私の同類の雰囲気がするから女の子じゃないの?』って聞いてきたぜ?」


「同類……?ってことは蓮くんのお母さんも男装してたってこと?」


「わかんねー。俺は母さんの昔の事は全く知らないから。八十島さんは知ってるみたいだけど、教えてくれないしさ。ね、八十島さん」


「そうですね。まあ近い内に奥様直々に教えていただけると思いますよ?」


「そうかな?まあ期待しとく」


そんな話をしながら車に揺られること20分。閑静な住宅地において一際どころではなく大きい家の門の前に車は止まった。


「お待たせいたしました。到着いたしましたが玄関前までお乗せしましょうか?」


「いや、ここで十分だよ。ありがとう八十島さん」


「いえいえ、道中のお話も楽しかったですし」


「じゃあ瀬奈、行こうか…………瀬奈?」


「ここが、蓮くんの家なの?」


「おう、そうだけど?」


「この家って、テレビに出てなかった?」


「あ〜、何回か来てた気がするわ」


「ここって…」


「あー、もう端的に言うと家の家系は七海コンツェルンの家系なんだ」


蓮のその一言に私は軽い気持ちで家に行ってみたいと言った1時間ほど前のじぶんに後悔しながら、蓮と一緒に七海家の門をくぐったのでした。

なる早で書くと言いながら遅くなりましてホントにすみませんm(_ _)m

月末なので仕事が忙しくなかなか進められていませんでした。次話はもう1か2話ほどコメット回を書いて、本筋に戻ると思います。

今後もよろしくお願いしますm(_ _)m

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