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運命  作者: 繰上サダメ
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武闘大会開幕と強がり

武闘大会の抽選が終わり、トーナメント表が貼り出される。「今回の出場者は8人。つまり3回勝てば優勝…か。それにしてもやけに少ないな」とケンが疑問に思う。そんな疑問をよそに、「さあ!今回も始まりました。この武闘の街、コロシアムおなじみ、武闘大会!この武闘大会もなんと今回で…何回目でしたっけ?まどかさん」「そうですね…ってわすれてんじゃないわよ!えーっと…確か…何回目だったかね〜」「いや、そっちも忘れてんじゃないすか。で、では気をとりなおして今回の選手の紹介と行きましょう!」と司会の二人が進めていく。「では、最初の選手は?」「みなさんお馴染み、前回、前々回と2連覇を果たした超強者。俺の龍の逆鱗触れられるもんなら触れてみろ。リュウガ・ショウケン選手!」と紹介され「なんやねん、その紹介」と言いながらケンが出てくる。「さて続いては、力の強さは誰にも負けない、潰せるものなら潰してみな。返り討ちにしてやるよ。オーガ・オニガシラ!」という紹介とともに、いかにもな巨体の男が出てくる。「さあ、どんどん行きましょう!お次は、剣の腕前は天下一品。俺に切れないものはない。ミツルギ・ケンカク!」…と紹介が進んでいき、最後の選手の紹介になる。「さあ、今大会最後の選手紹介となりました。経歴年齢全て謎。謎に包まれたミステリアスファイター。ヒロミ〜ニシノ〜!」と紹介され、最後の選手が出てくる。その時、ケンがその選手に反応する。「なんだこの異様なオーラ。他の選手とは明らかに違う。これは…まさか!」というケンの思考を遮るかのように司会が進行を始める「さあ、まずは第1回戦、第1試合目。リュウガVSオーガです。両選手はリングへ、他の選手は控え室へ移動して下さい」選手が指示通りに動く。「それでは1試合目…ファイ!」という司会者の声とともに、オーガがケン目がけて、拳を振り上げる。ケンが軽やかにその拳をかわすと、床に拳が直撃し、なんの事故があったのかと言うほどその床が砕ける。それから数度同じやりとりが繰り返され、オーガが次の一撃を振り下ろす。が床に直撃する音はせず、代わりに"パシッ"という何かを掴む音が響く。

「な?!…この俺のパンチを…」と言うオーガの前には、オーガの拳を掴んでいるケンの姿があった。そして次の瞬間、オーガの腹にとてつもない衝撃が走り、オーガが倒れる。「あーっと!!強烈なボディブローが決まりました〜!!オーガ戦闘不能!よって勝者、リュウガ〜!!」と司会が言うとケンは拍手と歓声の中、ステージから降り、選手控え室に戻っていった。

「1試合目が終わりましたけど、どうでしたか?まどかさん」「そうですね〜。さすがは前回前々回の覇者というだけありましたね!あのオーガに力で完全に勝っちゃうなんて、私もうほれちゃいそうです!」「ちょっとまどかさん!?冗談だよね!?僕というものがありながら」「…さ、さあ続いて第2試合目…」と司会が進めていき、1回戦が終わり、2回戦へと進む。

「さあ、2回戦に入りました!この2回戦最初の選手は先ほどの1回戦のオーガとの力勝負で見事な勝利を収めた、リュウガ〜!!」「そして対するは、その剣術で相手を圧倒した、ミツルギ!!」という司会の合図で二人がステージに上がる。「それでは2回戦1試合目…ファイ!」の掛け声と同時にミツルギが凄まじい速さでリュウガの懐に飛び込み、剣を抜く。リュウガがそれを優に躱す。「なかなかやるな。だがこれならどうだ」と言うとミツルギはステージ上を飛び回りながらリュウガに攻撃を仕掛ける。リュウガはそれを何度も躱し続ける。「なかなか速いやないか」「まだまだこんなものではない」とやりとりがされた瞬間にミツルギの速度が上がる。そしてミツルギがその速度のままリュウガに斬りかかる。リュウガはそのミツルギの剣を受け流し、ミツルギはそのまま場外へと落ちる。

「ミツルギ戦闘不能!よって勝者リュウガ!」そしてリュウガがステージを降りる。次の試合も終わり、「2回戦も終わり、見事決勝まで勝ち上がった猛者を紹介しましょう!まずは力で右に出るものは居ないと言われたオーガに力勝負で勝ち、見事な受け流しで剣術の達人ミツルギにも勝利した、現在2連覇中の覇者、リュウガ〜ショウケン〜!!」「続いて目を離すといつの間にか試合が終わってる。決勝まで来た今も全てが謎!ヒロミ〜ニシノ〜!!」二人が壇上へ出て来る

「ではここで、選手たちに話を聞いてみましょう!」「ここまでの試合はどうでしたか?リュウガ選手」「そうやなぁ。皆強敵揃いやったし、ここまで来れて良かったと思うとる。まあ、せっかくここまで来たんやしこのまま、3連覇目指したるわ!」「おーっと!これは大きく出ましたね〜」「ここでリュウガ選手が勝てば自身の連覇記録を更新しての初の3連覇となりますからね。これは期待も高まりますよ!続いてヒロミ選手はどうでしたか?」「つまらなかった。これまでの相手も皆弱い奴ばっかりだったし」「あ〜…こ、これは絶対なる強者宣言!ヒロミ選手がこのま…」「でも決勝は少し楽しめそうな気がするから、早く戦いたい」司会の言葉を遮って続けた。「そ、そうですね!我々もこの決勝大変楽しみにしてます!」「ではここで休憩を入れまして、決勝戦は明日この場所で行われます!皆さんも楽しみにしながら今日はゆっくりお休みください!ではまた明日〜」と言って司会が壇上から降りる。「ほな、明日楽しみにしてんで!」「…少しは楽しませてくれるかな」このセリフに対して「ごっつ楽しませたるわ!!」と少し怒り混じりにケンが言った。そして二人は一触即発のまま壇上から降りる


その夜ケンの部屋にて

「ねえ、本当に大丈夫?」「何がや?」「私を国王に会わせるって約束。明日戦えるの?」「…当たり前や!かわい子ちゃんとの約束は絶対守るいうんが俺のポリシーやからな」「でも…」「大丈夫やって!何をそんな心配してんねんw。ほなちょっと風呂入り直してくるわ」ケンが風呂場に向かう。

「無理してないといいけど…」美空がぽつりと呟く

風呂場にて

「くぅーっ!たく…何やねんあのバカ力は!おかげでちょっと腕いってしもうたやないか!何とか誤魔化せたけども…特に美空ちゃんには知られたないな。ばれて“私のためにそこまで…”ってのもええけどかわい子ちゃんには心配させたないねんな。…そろそろ上がろか」ケンが湯船から上がり、服を着て部屋へと戻る。

ケンが部屋に入ると、こちらも疲れていたのか、ベッドで美空が眠りについていた。「可愛い寝顔やな…

明日は必ず勝ったるからな。今は安心してゆっくり眠りや。ほなおやすみ」ケンも眠りにつく。


そして翌日。ケンは目覚めると、ベッドに寄りかかって座り瞑想を始める。しばらくして美空が目を覚まし、「おはよう」とケンに声をかける。ケンは美空に気づき「おはよう」と挨拶を返す。

そして二人は朝食を食べ、軽く体を動かし、武闘大会決勝戦が行われる会場へと向かった。

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