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粒子の円盤

零はセレスティアを粒子で少し浮かせて、足下に粒子の円盤を作った。


わかりやすいように、粒子の円盤には透明ではなく赤い色をつけた。


カタリナは真剣な目で見ている。


セレスティアは赤い円盤から上に飛んだ。


赤い円盤が2秒遅れてセレスティアの足下について来た。


セレスティアは空中で上下左右に自由に動いた。


「こんな感じです。」

零が言った。


「零、凄い魔法じゃないか!人が自由に空を飛べるなんて。」

第四王子ユーリが叫んだ。


アルベール国王と第一王子ジュリアスは真剣な顔で何かを考えている。


近衛騎士長レグルスは目を大きく開けて見ていた。


カタリナも真剣な顔で何かブツブツ言っている。


「零殿の魔法はこれだけではありませんでした。私は油断してワイバーンのブレスを足に受けました。しかし零殿の防御魔法で焼かれずにすみました。」

セレスティアが言った。


「防御魔法もか。」

アルベール国王が言った。


「それだけではありません。零殿は治癒魔法のリカバリーで疲労も回復させてくれました。何度飛び上がっても疲れる事はありませんでした。」

セレスティアが言った。


「防御魔法と治癒魔法…零殿、それでは無敵の騎士ではないか。」

第一王子ジュリアスが真剣な顔で言った。


「はぁ、そうなのでしょうか…」

零が苦笑いで言った。


「零殿、一度に何人の騎士に防御魔法と治癒魔法をかけられるのだ?」

第一王子ジュリアスが聞いた。


第一王子ジュリアスは他国との戦争を意識して聞いている。


「はぁ、え〜と。」

零は、はぐらかそうとした。


「ワハハ、ジュリアス、まぁいいではないか。零殿も答えにくそうにしておる。」

アルベール国王が言った。


「そうです、ジュリアス兄様。零様が困っているではありませんか。」

シルビア王女が怒って言った。


第一王子ジュリアスはシルビア王女を見て苦笑いした。


夕食会は盛況のうちに終わった。


「父上、父上のご判断は正しかった。」

第一王子ジュリアスがアルベール国王に言った。


夕食会が終わって別の間にアルベール国王と第一王子ジュリアスと第二王子ヴァルハイトとその護衛の近衛騎士達がいた。


「零殿を放置は出来ません。あの力は他の勢力、特に帝国や共和国等に渡す事は、我が王国の危機になります。」

第一王子ジュリアスが続けた。


「私も見ました。零殿は王宮の大広間にいた数十体に及ぶ魔族やミノタウロスを一瞬で無力化しました。」

第二王子ヴァルハイトが言った。


「儂はセレスティアの話を聞いて驚愕した。ワイバーンの炎も防御する魔法、疲れを治癒する魔法、ワイバーン10体を一瞬で拘束する魔法。婿殿にはこの王国の全勢力を持ってしても、敵わぬかもしれん。」

アルベール国王が言った。


「ち、父上!」

第一王子ジュリアスは動揺した。


副騎士長サイエスは騎士長レグルスをチラッと見た。


騎士長レグルスは無表情でいる。


「婿殿の力があれ程とは思わなかった。王国の命運はシルビアにかかってしまった。王国の命運を担わせる事になるとは、可哀想な事をした。」

アルベール国王は寂しそうに少し笑って言った。


「よいか、その方等、婿殿に対しては上手く立ち回らねばならん。絶対に敵に回してはならん。王国が滅ぶと思え。」

アルベール国王が毅然として言った。


王子達は呆然としていた。


翌日。


零達の下校途中、帝国の貴族の娘1年生ルミニアこと第二王女イザベラと黒騎士の護衛2人が現れた。


フェスとセレスティアが零の前に出た。


「なにか用か?」

口元は笑いながら目を殺気立ててフェスが聞いた。


黒騎士フィオナが前に出た。


セレスティアが剣に手をやった。


「零君、昨日は私を助けてくれた事、感謝する。ありがとう。」

黒騎士フィオナが一礼した。


「元気になられてよかったです。」

零が笑顔で言った。


「君がいなければ、私は今ここにいない。」

黒騎士フィオナが言った。


「まったく、昨日からあんたの周りには人集りが出来ていて、ろくに話もできやしない。」

1年生ルミニアが黒騎士フィオナの前に出てきて言った。


「あんた、少しは見直したわ。」

1年生ルミニアが上から目線で言った。


「え、それは、どうも。」

零は戸惑って言った。


「あんた、凄い治癒魔法を使っていたわね。もしかして女神の奇跡を使えるの?」

1年生ルミニアが聞いた。


「え?…僕の治癒は女神の奇跡ではありません。」

零は笑顔で言った。


「あんた…足を失って数年経った人の足を元に戻せる?」

1年生ルミニアが聞いた。


「お嬢様!」

黒騎士フィオナが困った顔で遮った。


「わかってるわよ!」

1年生ルミニアが言った。


「今日はちょっとフィオナを助けてくれたお礼を言いに来ただけよ。ありがとう。」

と言ってぷいっと背を向けて、その場を離れていった。


黒騎士2人は零に一礼して1年生ルミニアの後に続いた。


「まったく、口の悪い女だ。」

フェスが怒って言った。


セレスティアとカタリナが驚いた顔でフェスを見た。


リラがクスッと笑った。


【次回予告 】

零達だけの秘密の行動。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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