10話
ハードディスクは砕けない
一気に人と会ったので整理しよう。
ラザロのクランは喫茶店『ローズマリー』をアジトにしている。
リーダーはもちろん、ラザロだ。
エルフの剣士で、魔法も並々ならぬ使い手らしい。
そして、サブリーダーというポジションはないけれども実質サブリーダーなのがケトラ。
ワーキャットの前衛で、武器はなし。もっぱら格闘で戦う。
ケトラと同様銅等級で、戦士としてはケトラ以上なのがバーソロミュー。
ドワーフの斧使いで、実は回復の魔法も使える。
鉄等級の3人のうちで、もっとも経験豊富なのがリディア。
マーパーソンの魔法使いで、サボらなければ銅等級になれるらしい。
一番フレンドリーで話しやすそうなのがマルコ。
ホルピットの薬師で、回復ゆえにパーティーにはかかせない。
そして俺とマリア以外では一番経験の浅いスザンナ。
ホークフォークの弓使いだ。飛べる上に弓を使えたら強力だろうな。
で、俺。
種族は人間だが、ほかは何も決まっていない。
元の世界でHDDを壊すのが目標だ。
マリア。
同じく種族は人間だが、話を聞く限り俺とは別の世界から来たみたいだ。
武器も魔法も何も決まっていないが、体が弱いということだから魔法を伸ばしたほうがいいんじゃないかな。
「習熟度がまちまちのメンバーが、協力しあう形だ」
ラザロは言う。
「この形なら効率よく実力を伸ばせる。
ゆくゆくは支店なんかもできたりしてね」
だがラザロの目的が支店なんかではないことは、うすうす察しがついていた。
それがなんなのかは、今のところはわからないというしかないけれども。




