それぞれの戦い(6)
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午後四時、学生がそろそろ下校し始める時間。将平は百々宮と共に目立たないよう麻布田高校の校門前である人物を待ち伏せていた。
「しっかし、まさかあんなところで化物に会うとは思いませんでしたよ」
「もう聞き飽きた。今朝から何回言えば気が済む? いいから火野龍巳を見つけろ」
そうはいっている物の、多分百々宮だって今朝のキマイラとブラックの発見は気になっているだろうとしか将平は思えない。実際、百々宮も今朝から何度もブツブツ言っていた。なりよりこれで麻布田市、とくにあの路地裏付近は重要視するべき地域になるだろう。
そのためにも、ここで火野龍巳に接触するのは何より大切な事。そう思っているとだんだん校門から生徒が吐き出され始めた。ぞろぞろと出ていく麻布田高校の生徒たち。
「おい、いた。すぐに追うぞ」
「は、はい」
百々宮が見るもすぐに動き出す。遅れて自分の視界に火野龍巳が入る。隣に友人も連れて下校中。百々宮は尾行しながら人気が無くなった所を見計らって二人に近づいた。
「ちょっと失礼します。火野龍巳君ですね? 倉里警察、百々宮加奈子です」
自分も警察手帳を提示し自己紹介。勿論、二人は手帳を見るな否や、驚きを見せた。しかし、百々宮は有無を言わさず、話を続けていく。
「ぜひ、お話したい事があるんです。今、巷で噂の化物の事について」
「化物!?」
龍巳はかなり驚いていた。隣の学生も同様に驚きを隠せていない。それもそうだろう。
「別に取調べとか事情徴収みたいな大層なものではいっさいございませんので。構いませんか? もしよかったらご友人の方もご一緒に」




