12.俺と彼女のデート。
俺は今、人生の勝ち組かも知れない。
突然とそんな事が頭に過る俺。
何故なら、現在俺は、誌人と、デート中である。
「同島!何をしている。
早く本屋に行くのだ!新刊がなくなってしまう~!」
誌人が俺の手を引っ張っている…なんだこの光景、ここはオアシスですかそうですか。
人誌の頬の緩みは収まらず、そのまま本屋へと向かう。
そして、人雑は、ここで、頬の緩みがとけた。
その理由は今正に目の前にある。
人誌の目の前にあるのは、18、と書いてある暖簾だ。
「おい待ちやがれ」
俺は進行方向を暖簾の方へと向かう誌人の肩を掴み止める。
「なんだー?」
こいつ表情何一つ変えてねぇ。
「お前な、これは俺達の初めてのデートだ。
ここまではわかるよな?」
「あぁ」
「それが18禁のエロ同人コーナーとか馬鹿かてめぇわぁ!?」
どうやら、俺達が入ったのは普通の本屋ではなく、同人誌専門の所の店に入ったらしい。
そりぁ俺だって買いたい新刊はある。
けど、それを我慢して今日のデートに来たと言うのに…あぁもうこいつは!
「いいから来い!
俺が普通のデートを教えてやる」
「お、おい…ッ」
と、人誌はそう言うと誌人の手を引っ張る。
誌人はそれに慌てながらも、何故か少し笑みが溢れたのだった。
まず映画、これはデートで言う王道だ。
「え~っと、どれ見ようかなぁ…」
「同島、映画はやめよう」
「は?何でだよ?」
「アニメ映画が上映してないからだ」
「あ、はい…」
俺の場合はアニメでも洋画でも実写でもアクションでもホラーでも、オールokなのだが、どうやら誌人はアニメ映画にしか興味ないらしい。
すげぇ冷めた目してたからな。
そして映画館を俺らは去る。
その後も色々回ったが、結局誌人が理由をつけては撤退の繰り返し。
そんな事を繰り返している内に夕日が沈みそうな時間になる。
「結局、何処にも行けなかったな」
「そうだなぁ…はぁ…」
人誌は溜め息をつきながら誌人の台詞に同意する。
「私達らしいと言えばらしいがな」
「そんならしさいらんわ」
「まぁまぁ、これから行くのは最高の場所だからさ」
俺はケラケラと笑っている誌人にツッコミを入れる。
俺は今、誌人に着いて行く形で歩いている。
誌人が、私が最高の場所に連れていってやる、と言っていたので、俺はまぁ言われるがまま着いて行ってると言う訳だ。
「…?」
俺が、ふと周りを見ると、見覚えのある光景ばかりだった。
見たことある家、見たことある公園。
「さっ!ここだ!」
と、誌人が指を差したのは
「俺ん家じゃん…」
俺が住んでるアパートだった。
「な?最高の場所だろ?」
誌人はしてやったり、と言う顔で笑う。
俺は、そんな誌人を見て、悪くないな…こう言うのも…と、つい思ってしまった。
「ま、確かに、俺達には最高の場所だな」
俺も俺で、笑いが込み上げてくる。
俺達の日常に、やっぱりイベント何かいらないのかも知れない。
何故なら、この家にいれば、毎日が、特別なイベントなのだから。
「なぁなぁ同島ー!
新刊はもう買ったのか!?」
「すまん、まだだ…」
「えぇ…仕方ない、また同じのを読むとするか」
そう、この俺達にとっては、どうしようもなく普通で、幸せなイベントなのだから。
読んでくださりありがとうございます!
これは投稿するつもりはなかったのですが、せっかく書いたのに何か誰にも見られないのは嫌だったので投稿しました!
投稿を躊躇った理由が、いつもの二人の会話っぽくないな…と思い少し躊躇してました…。
いつもは部屋の中なんで好き勝手出来るんですけどねw
とまぁ、こんな理由でした。
長々とすみませんでした。
これで失礼します、ではまた!




