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俺と彼女の同人関係。  作者: あだち りる
11/18

10.俺と彼女のエロ本事情。

「どーうーじーまー!!!!」


「ふぁ!?なんだよ誌人!?」


俺が帰ってきた瞬間、誌人がいきなり俺の名前を叫んだ。

て言うか何この誌人の狂気に包まれた用な顔!?怖いんだけど!いやてか怖すぎる。


「ねぇ同島?」


「なんでひょうか?」


人誌の足はガクブル状態。

すると、そんな人誌に、誌人は、右腕に持っていたとある本を差し出し、見せる。


「これ、なに?」


満面の笑みで問い掛けてくる誌人。


「いや、別に何って言うほどのもんでもないだろ。

ただのエロ本じゃねぇか」


誌人が人誌に見せていたのは、エロ本だった。

それは人誌が友達に、それ、やべぇから…マジやべぇから…、と鼻息を荒くしながらおすすめされたエロ本だ。

断るに断れぬ雰囲気だったから貸して貰ったのだ。

まぁあいつの言ってた通り凄くて俺のオカズと化したけどな。

別に隠すことではない。

なんせ俺等は共にエロ同人を読む仲だからな。


「んでそれがどうかしたのかよ?」


「どうもこうもないよ同島!

これは裏切りだよ!反逆だよ!

反逆のドドージマだよ!」


「ドドージマってなんだよ!?

てか裏切りって…何処がどうなってそうなったんだよ?」


「同島さ。

この本で、抜いたよね?」


その問い掛けに俺は「抜いたけど」と答える。


「それがもはや裏切り行為だってシヒトはシヒトは言ってみたり~」


「そのさっきからちょくちょくパロってくスタイルなんなんだ…?」


「と・に・か・く!

この本は没収します!

今後、エロ同人以外で抜いちゃダメだからね!わかった!?」


「いやてか何でダメなんだよ?

別にいいだろ、エロ同人もエロ本も、同じエロと言うジャンルには変わらない。

なら別に…」


「ダメだもん!!」


俺が言葉を続けようとした瞬間、誌人はその言葉を即座に否定する。


「…理由の一つや二つ欲しいのだが…。

まぁ言いたくないって言うなら別にいいけどさ」


「…ふん!

そんなにこのエロ本が好きなら勝手にR2まで続けてればいいよ!」


「いや、何でそんなに怒ってんだよ?」


「っ!だって同島が他の女の子に欲情したりするか…ハッ!」


誌人はやってしまった。

と言う顔をして両手で口を抑える。

俺は少し間の抜けた顔をする。

ん?これってもしかして嫉妬?

嫉妬ってやつ?え?妬かれてる?

だとしたら…初めてじゃないか?

誌人が俺に焼きもちを妬くなんて。

俺は自然と頬が緩んだ。

けどすぐに顔を戻し、また理由を聞く。


「理由は何となくわかった。

けど、何でエロ同人は良くてエロ本はダメなんだ?」


誌人は、数秒の間を置いて答える。


「…だって、この本に写ってる子は実在するもん…。

同人なら…二次元だから欲情してもいいけど…」


あら可愛い。

おじさん襲っちゃおうかしら。

などと、思いながら「つまり?」と俺が口にし、誌人の話に再び耳を傾ける。


「つまり!

三次元で…私以外の子に…欲情しちゃったりしたら…後で私が襲いに来ても知らないから…ね?」


「あ、萌え死ぬ」


誌人は、横目に人誌を写しながら言うのだった。

これが初めて、誌人が、嫉妬、と言う感情を覚えた瞬間であった。


翌日。

人誌の学校にて。


「おーい!同島ー」


「ん?おー友田、はよー」


「はよー!でさ!貸したエロ本。

どうだった!?」


「捨てた」


「なんでぇ!?」


この後、友田はまた同じ本を購入したと言う。

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