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Nice Fight!〜違う道が1つになって同じ夢を見ていた〜  作者: livingdead


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81/104

全国高等学校ボクシング選抜大会沿岸ブロック予選エントリーシートと大会展望

【ピン級】

相良直紀(信徳学院)IH,国体C

八坂昭彦(唐河中央)

角野陸人(豊島学芸)

客野太郎(国際教育大学附属)

羽嶋 奏(高南工業)


【ライトフライ級】

具教達規(信徳学院)国体C

嶋崎陽次郎(唐河中央)

高田龍二(武領)

地御前栄代(国際教育大学附属)

山田信一(大咲南)


【フライ級】

斉野平均(信徳学院)国体C

瀬尾力斗(十河学園)

四賀宏明(大浦学園)

楠岡陽太(高南学院)


【バンタム級】

三木重光(信徳学院)

伊丹升明(唐河中央)

喜屋武哲(武領)

宮内白塔(国際教育大学附属)

梶川元貴(高南工業)国体C


【フェザー級】

小野田光太郎(春日川)

桝谷泰人(唐河中央)IH・C

阿品徳万(西中工業)

庚午大輔(下伊津港工業)


【ライト級】

西窪 諭(信徳学院)

原 宜人(唐河城南)

井上光徳(武領)

片桐篤斗(高南学院)


【ライトウェルター級】

田尻夏彦(信徳商業)

高 令雄(唐河中央)IH・L・C

金津教朝(東峰城山)

井口崇通(国際教育大学附属)

朴 忠次(桑村産業)


【ウェルター級】

吉野友彦(井田農業)

阿野快斗(唐河中央)

金室正久(武領)

野元由久(高南工業)


【ミドル級】

鞆 光希(信徳)*信徳島田ジム

川津志心(唐河中央)IH・W・C

守下孝介(武領)

銀山御幸(国際教育大学附属)

室口真杜(高南工業)

ーーーーーーーーー


はいっ、ど〜も〜!


皆様ご無沙汰しておりました!


華麗に復活、モブ山モブ次郎でございま〜す!


今回はですな、ご覧のように全国高等学校ボクシング選抜大会沿岸ブロック予選のメンバーが出揃いましたので、一気に紹介させていただきました!


それでもって、この度のブロック予選について全体、そして各階級の展望などをを検証していきたいと思いまして、高南県の名将、高南工業高校ボクシング部監督の岩倉健司先生にお越しいただきました!


岩倉先生今日はよろしくお願いいたします!!


「・・・・あのなぁ・・・・お前、国体で優勝した男が一体何をやっとるんだ?その変な、おかっぱ頭のズラは一体何のつもりだ?それにその丸メガネにつけ歯の出っ歯・・・どこのインチキくさいコメディアンだ!」


いやいやいやいやいやいやいやいや、先生。


野暮なことは言いっこなしで、このあっしが、あの国体フェザー級を制したニヒルでダンディな護山蒼次郎さまだなんて事、とんでもねえご冗談を。


皆さんこの先生はですね、真顔でこういう冗談を言うから面白いんでげすよ!


ナハハのハ〜!


「何が『ナハハのハ〜!』だ!幇間(たいこもち)みたいな喋りはやめい!」


まあまあまあまあ、今日はもうお一方ゲストお呼びしておりますので、是非是非このお方とご一緒に今大会の展望などを大いに語り合い願いやっス!


今年に入ってからなぜか突然、桑村産業高校ボクシング部監督を懲戒解雇されました、市川寅雄先生で〜す!


「いや君ねえ、別に俺は懲戒解雇されたわけじゃないぞ」


「これは市川先生、このアホが調子に乗って申し訳ない。ですが、まあ企画としては面白そうですので乗っかってやりますか」


「結構ですね。色々と面白くなってきた矢先ですから、ここは1つ大いに語るとしましょう」


お?


なんだかんだ言って先生方結構ノリがいい方なんですよ。


こりゃあっしも久々に登場した甲斐があるというもんでさぁ。


それでは早速お願いしたいのですが、そうですな・・・まずは参加メンバー全体を見てどう思われますか?


「まず、目立つのがチームが1校だけの薙沢県はともかく、他4県では勢力の再編成が目立っている」


「岩倉先生のおっしゃる通りですね。これまでは高南県なら高南工業、信徳県なら信徳学院、武領県なら武領高校、唐河県なら唐河中央、と言った強豪校がほぼ県大会を制していたのですが」


「そうですな。これまでならば第2勢力第3勢力的な見方をされていた学校が急激に伸びてきていると思われます」


「去年の夏以降の傾向ですね。岩倉先生、どのような要因があると思われますか?」


「興味深いのはですね、この第2勢力、第3勢力で活躍している選手の大多数が薙沢県出身者、我々が『薙沢県スポーツ難民』などと呼んでる存在ですな。それに該当しております」


「去年の夏休み頃に彼らは薙沢県に帰省中、国教大附属ボクシング同好会と接触し、以降も定期的に交流を続けていると聞いております」


「それが結果的に第2勢力第3勢力の強化に繋がったということでしょう」


な〜るほどですな。


新勢力、薙沢県の国教大附属が沿岸各4県の勢力分布にまで影響を与えていたということですか。


それでは先生方、各階級について展望をよろしくどうぞ。


「ではピン級から行きましょうか。市川先生のお見立てはいかがですかな?」


「常識的に考えれば、インターハイ国体と2冠を制している相良が本命と考えがちですが、沿岸ブロックはその常識が通用しませんからね」


「市川先生のおっしゃる通りです。それでもあえて本命を!となれば?」


「・・・う〜ん・・・国教大附属の客野・・・うん!客野ですね」


「おっ!?さすがいいところを見てますね」


「いかにも新進気鋭、迷いがなく思い切りのいいボクシングは

期待をするに十分かと」


「私は手前味噌になりますが羽嶋を推しましょう。客野、羽嶋、相良以外の2選手も全国大会でベスト4並みの実力はあると睨んでおりますが、それだけに手前味噌でご容赦を」


「唐河中央の八坂のハイレベルな技巧、豊島学芸の角野のシャープなストレート、どれも捨てがたいですが、ここは客野に乗りましょう」


「それでは続きましてライトフライ級ですが・・・何とも難しいですな」


「国体王者の具教、軽量級の実力者、山田、唐河中央の技巧派、嶋崎に武領のタフファイター高田・・・さらにそこに地御前と言う異物が入り込んで混沌度合いを増しています」


「どういう結果が出るにしてもキーパーソンになるのは地御前。これは間違いない」


そこなんですがね先生方、ご存知かとは思いますが大咲南の山田くんには護山蒼次郎さまと言う名参謀がつきまして対地御前対策を特訓中でございます。


この点についてはどうご覧になられますか?


「・・・お前な・・・ま、まぁ山田の戦い方の変化は国体で確認済みだが、もちろんあれだけではないだろう」


もちろんです!


あれほどのスタイルの変化に適応できる山田くんはすごいのですが、相手が地御前ですからね。


相手の土俵に乗らない、乗せられないをさらに徹底していくつもりですよ。


「なんだかお前が直接教えてるような口ぶりだな。ねえ、市川先生」


「確かに」


あ、いえいえいえいえいえいえいえ、護山さまがそうおっしゃってという意味でゲスよ。


ヘッヘッヘ。


「気色の悪い笑い方をするな。まあ、この階級は地御前次第というわけでいいのだろうか?」


「その認識で間違いないかと。もしくは、地御前自身が制する可能性も否定できません」


「彼が勝敗に執着する様であれば、その可能性は高い。いまはまだ『眠れる巨竜』だが・・・」


岩倉先生、アイツは小さいでゲスよ?


「そう言うツッコミは要らん!」


「まあまあ岩倉先生、フライ級はいかがですか?」


「国体王者の斉野平がおりますが、その肩書が通用しないのが沿岸ブロックですからな。十河学園の瀬尾は特に侮れません」


「恐ろしく伸びる右ストレートを打つ選手ですね。高南学院の楠岡も初めて見ましたが、よくまとまっていて優秀なアマチュアボクサーといった感じです」


「大浦学園の四賀はハードパンチャーで武領高校のブルファイターに打ち勝ってここまで上がってきています。これも侮れませんね」


ではフライ級の本命、両先生のお見立ては?


「わしは斉野平かな。国体で見せた安定感を評価する」


「俺は瀬尾ですね。ああいう急激に力をつけてきた。選手は勝負強いと思いますので」


なるほどですな。


それではお伺いしますが、バンタム級はいかがでげしょうか?


「そんなん梶川一択に決まっとるじゃないか?」


「異議なしです」


即答でゲスな。


「全国大会全試合全KO・RSC で決めるようなやつ以外に誰が本命になるというんだ?」


「まあ、国教大附属の宮内みたいに将来伸びる可能性を秘めた選手はいますが、さすがに梶川は比較対象にはならない」


「ほう?市川先生は宮内を評価しますか?」


「スポーツ経験ゼロでも地道にコツコツと練習をしてるというのがよくわかりますし、何より試合で物怖じしないのがいいと思います。こういう選手は最終的に伸びてきます」


「それはまた楽しみですな」


ではフェザー級はいかがでげしょう?


「インターハイ王者の桝谷が手堅いところかな?唐河中央の選手らしいうまさがある」


「岩倉先生、一応対抗馬として西中工業の阿品は入れておきましょう。桝谷と十二分にやりあえる技巧派です」


ライト級の方はあっしの方から売り込んでおきやすね。


高南学院の片桐、強いっすよ!


「お前が知っている選手なのか?」


後輩でやんす!


「市川先生、こいつ自分で正体バラしてますよ」


「高南学院の後輩と言いましたよね?」


あ〜〜っと!


いえ、そうじゃなくてですな、生まれた土地が同じと言いますか何と言いますか・・・


「それも自白してるのと一緒じゃないか?片桐って薙沢県スポーツ難民の1人だったろ?」


まあまあまあまあまあまあ!


この際、細かいことはどうだっていいじゃないでゲスか?


ほれ、先生方はライト級なら誰を推してますか?


「・・・ごまかしおってからに・・・まあわしもこのアホが言ってる通り、片桐は確かにライトでは本命だな」


「後の3人もそこそこいいんですけれど片桐に比べると確かに一段厳しいですね」


ではライトウェルター・・・・


「井口一択に決まっとるじゃないか?」


「バンタム級に続いて異議はございません」


最後まで言わせてくださいよ!


それ、インターハイのライト級王者が階級上げて参加してきてるんですよ?


それで井口一択ですか?


「そんなこと言うてもなあ?市川先生?」


「はっきり言ってレベルが違いすぎます。俺がボクシング部をお世話してた頃、朴が井口に秒殺されたのが全てです」


いや先生方、確かに俺も井口のレベルが桁違いだってことは認めてますけどね、あいつのメンタル的な弱点は無視できねえでゲスよ?


昔に比べてだいぶ安定はしてるみたいでゲスが・・・


「では、ウェルター級を見てみますかな?」


俺をほったらかしにしたでゲスな?


「岩倉先生これはまた、綺麗に横一線に並んでますね」


「初顔、井田農業の吉野かな?信徳県代表になった時の試合は非常にいい勝ち方をしていたからな。勢いもある」


「では、最後にミドル級ですがいかがでしょうか?」


「インターハイウェルター級王者の川津が階級を上げて出てきていますな。だが、わしはこの階級はウチの室口と国教大附属の銀山を推す」


「そういえば、岩倉先生は銀山のことをかなり気に入っておられましたね」


「実に端正なボクシングをするという 意味でな。室口といいライバルになってくれればいいのだがな」


「そうそう、1人面白い選手がいますよ。信徳高校の鞆。学校にボクシング部がないんですが、個人登録で出ています」


「どこのジムですかな?」


「信徳島田ジムですよ。国体で優勝した堂園が練習を見てまして、まだ経験は浅いのですが、今後注目してもいいかもしれませんね」


「新しいタレントが次々と出てくるのはいいことですな」


先生方ボクシング談義で盛り上がっておられますな。


市川先生、桑村産業のボクシング部を退いたの、気分のいい理由じゃあなかったってこと、なんとなくわかってましたんで、気晴らしがてら、今回の企画に参加していただきやした。


まあ、市川先生なら環境にさえ恵まれりゃ、もっと活躍できますって!


今はゆっくり休んで、これから頑張っておくんなせい!

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