監督会議
唐河中央高校の大会議室に沿岸ブロック5県ボクシング部の監督や顧問総勢僕も含めて28名に各県の皆さんに面通しのため同席していただいている薙沢県ボクシング連盟医事委員長の外薗先生とで29名。
壮観です。
国際教育大学附属国際高校ボクシング同好会顧問の西木匠です。
今回の合同強化練習参加にあたって、僕は初めて運動部の監督会議というものを経験することになりました。
会場の唐河中央高校に到着し、案内されて練習場である体育館に足を踏み入れた時、広々とした体育館中央にしっかりとした試合用のリングが設置されており、その他の設備もまさに強豪校そのものと言って良いレベルのものでした。
・・・合宿が終わったらちょっと校長に相談してみるか・・・
面白かったのが、うちの同好会の面々が会場入りすると、夏休み中に一緒に練習した各県の高校ボクシング部に在籍している薙沢県出身の生徒たちが一斉に近寄ってきて、うちの同好会員と声を掛け合っていたことです。
井口くんにはみんな近寄ろうとしていませんでしたけど・・・・
彼らにとってもすごく充実したいい夏休みの練習になっていたようで良かったです。
「ご無沙汰しております西木先生。夏休み中にはうちの部員たちが大変お世話になったそうで、ありがとうございます」
複数のボクシング部監督からも大体こんな感じで僕にも声かけがありました。
こちらこそお役に立てて何よりです。
今回の合宿はうちは何事も初めてですので、よろしくご指導お願いいたします。
そんなわけで大会議室。
道中、なんだかげっそりしていた外薗先生も気持ちを切り替えて医師モードの表情に戻っています。
と、不意に大会議室の扉が開いたかと思うと、
「あっ、すいませ〜〜ん。遅れちゃいました」
なんだか妙に軽い声音でなんだか僕から見ても小物臭がする生徒らしき男子が入室してきました。
「ど〜〜も〜〜、高南学院高校ボクシング部3年生の護山蒼次郎でっす!今回の合同練習の裏方、全般させていただきますんでぇ、ど〜〜ぞ、よろしくお願いいたします。何でも言いつけてくださいねぇ!」
う〜ん、軽い・・・何と言うか、時代か時代なら職業適性的に幇間が一番向いてそうな生徒ですね。
すると僕の隣に座っている高南工業高校ボクシング部監督の岩倉健司先生が話しかけてきました。
「西木先生、彼も薙沢県出身の生徒でね、ああ見えて裏方作業は完璧にこなすんだよ。ボクシングの方も一角の実力はあるんだがな、どうしても本人が一歩引いてしまうところがあってね。競技者としてはもったいないよ」
「薙沢県出身・・・あ、そういえば、夏休みの合同練習の時に見かけたような・・・」
僕の脳裏に夏休みの時の練習中、あちこちのグループを駆け回って細々とした世話を焼いていた生徒だったと思います。
確か・・・地御前くんと練習して災難に見舞われてたっけか?
何はともあれ、監督会議スタートです。
まずは各県の監督代表が挨拶。薙沢県はチームが1つだけですので、必然的に僕が挨拶をすることになります。
薙沢県国際教育大学附属国際高校ボクシング同好会顧問の西木匠です。
この度は貴重な機会を作っていただいてありがとうございます。
よろしくご指導のほどお願いいたします。
またこちらは薙沢県ボクシング連盟医事委員長の薙沢県立中央病院脳外科並びに脳神経科のDrである外薗峰允先生です。
「外薗です。ボクシング競技における安全管理等、よろしくご指導のほどお願いいたします」
外薗先生、道中のやつれ方が嘘のようにしっかりと挨拶を決めてくれました。
この後は
合宿タイムスケジュール、
宿泊場所の案内、
学校内における禁止事項、
事故発生の際の緊急連絡先の共有、
そして練習試合、団体対抗戦のルール説明、
そして抽選の結果・・・・
薙沢県は高南県選抜チームと対戦することになりました。
「頑張りましょう」
「はい、よろしくお願いします」
高南工業高校監督の岩倉先生としっかり握手を交わして、監督会議はお開き。
さ、体育館に戻ってみんなの様子を見てみようかな?




