黒猫は表彰されます
こんにちこんばんは。
書くことに義務感を感じるようになった仁科紫です。
それでは、良き暇つぶしを。
ソロ部門もパーティ部門も終了したから、現在、表彰式の真っ最中よ。
場所は、試合会場だったはずの場所なのだけど…。そこは綺麗な花畑だったわ。…わぁ。キレイネー。
…話してさえいなければ、だけど。なんで、口も何もないのにぺちゃくちゃとお話をしているのかしら?まあ、ワンダーワールドらしいといえばらしいのだけど。
パパラパパラパッパラー!
『これよりっ!ひょーしょー式を開会するよっ!』
『それでは、正面のスクリーンを見てね!』
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『結果発表!』
ソロ パーティ
優勝 チェシャ 優勝 ALICE
準優勝 レン 準優勝 聖神教会
三位 オルレアン 三位 猫様を崇める会
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おー。結局、パーティの三位は猫様を崇める会なのね。
うーん。未だに私が優勝っていうのがいまいち実感が湧かないわね。私、遊んでいただけだもの。
『では、ソロ部門優しょーっ!チェシャ選手!壇じょーへおいでっ!』
おー。小学校の朝会みたいね。見た目はもうちょっと豪華だけど。…なぜに壇上に居るのはラビとビビなのかしら。そして、表彰状を読むのはラビなのね。というか、そのアイテム、要らないと思います…。
『第1回、最強プレイヤー決定戦、ソロ部門優勝。チェシャ。貴女は…以下略だよ!』
「「「「「「はぁ!?」」」」」」
…は?いきなり以下略ですかそうですか。…って、なるかぁ!!まったくもって、ラビっ!あなたという人はねっ!
『あ。ごめんね?このセリフ、次の人からだったよ。うーん。でも、読む必要もないかな。
はい。おめでとう!チェシャ!』
「…にゃ。」
まあ、受け取るけど。受け取るけどっ!どうして、まあいっかになるのかしらっ!?
そもそも、以下略ではなく、以下同文だと思うのだけどっ!そう思うのは私だけ?私だけなのかしら!?
『優勝したチェシャには、運営から奥義がプレゼントされるよ。たぶん、チェシャにピッタリのいいものだから、楽しみにしていてね。』
あら。奥義って、レンが使っていたやつよね。
つまり、あの厨二的な呪文を唱えないといけないっていう…。猫語(笑)ではダメかしらね?…ダメじゃないといいわね。
『はいっ!続きまして、第1回さいきょープレイヤーけってー戦、ソロ部門準ゆーしょー。レンっ!以下略っ!おめでとーっ!』
あ。今度はビビさんね。ということは、交互なのかしら?まあ、その方が飽きないということかしらね。
…というか、さっきから気になっていたのだけど、ビビさんの、あの妙にひらがなが多用されている話し方、あれは何なのかしら?
いえ。別に悪いと言っているわけではないのだけど…。気になるじゃない?まともに話せていた人が、急に若干舌足らずな言葉で話し出すと。
『レンにはねぇ。えーっと?おーぎは持っているから…これ、かな?成ちょーする剣がほーしゅーとして与えられますっ!』
おー。奥義ではなく、成長する剣、ね。まあ、レンにはピッタリでしょうね。
『続いて…』
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いろいろと長かったわね。ただ、報酬を渡すのにこれだけかかるのってどうなのかしら?
まあ、報酬を渡された後に、称号の募集と投票があったのには驚いたけど。…なんだか、嫌な予感がするわよね?
発表は後日らしいし、今気にすることではないけれど…狂い猫っていう候補があったのはちらりと見えたのよね。
『これにて表彰式を終了するよ!
さて、ここで最後のイベントが用意されているよ。』
うん?終わりではないの…?
『ふふふ…その名も「白うさぎの逆襲」っ!ジラちゃんとトラちゃんの仇をうつんだからっ!』
『はい。後ろを見てごらん。』
え。えーっ!?そこにいるのは、予選に出てきた巨大白うさぎよりも更に大きくなった白うさぎだったわ。
『いろいろとパワーアップしているから、みんなで協力し倒してね。与えたダメージによって報酬と交換できるポイントが手に入るからね。頑張れー。』
『それではっ!よーいドンっ!』
パッパラー!
はいーっ!?え。説明雑すぎるし、みんなやる気だし…。私、疲れたのにここから頑張るんですか!?
…まあ、やるしかないわよね。
「あれ?チェシャは行かないの?」
あら。レンだわ。というか、ALICEはそんなに急いでいないのね。どうしてかしら?
「にゃ。にゃにゃにゃ。にゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃ?」
「あー。まあ、普通は思うよね。
正直、急いでもあれはなかなか倒せないだろうから、ゆっくりでもいいかなぁってね。」
あー…確かに、ね。目の前の光景を見れば誰もが思うことでしょうね。
『いっけーっ!ギラちゃん!ファイトだよっ!』
『おおーっと!巨大白うさぎは近付いてくるプレイヤーに土をかけて埋めてしまったーっ!?…これさー。いくらなんでも、酷すぎないかな?』
『何を言っているのかな?ラビは。そんな事ないんだからっ!
ここに出場しているプレイヤーが倒した白うさぎ分強化するのは当然のことだもんっ!』
…と、言うことは?ここに居るのは私、レンたちALICEの5人と聖神教会の6人、それから猫様を崇める会の6人。つまり、18人。一人一体と考えたら、大体、18体分かしら。…え。18倍強いの!?…レンとオルレアンさんがそれ以上倒していないことを祈っているわ。
まあ、大体20倍のHPで20倍の速さで動く、馬鹿みたいに巨大な白うさぎ…これ、倒せるのかしら。いえ、頑張るのだけど。やるからには倒したいし。
さて、まだレンは近くにいるし。話しかけに行きましょうか。
「にゃん。」
「ん?何かな?」
「にゃにゃにゃ、にゃにゃににゃにゃっにゃにゃ?」
一つだけ聞いてもらえるっていうお願いをこれに使ってはだめかしら?
できれば、共同戦線をはったほうが勝てそうだもの。
「ああ。あれね。いいよ。」
「にゃ。にゃにゃにゃにゃ。」
「あはは。よろしくね。」
さて。では、行きましょうか♪
「あははははっ!」
「…あの変わりよう、凄いですね。」
「ねー。」
「いっその事こぇーわ。」
「…分かる。」
「はいはい。それじゃあ、行くよ?」
「はい。」「はーい。」「おう。」「…うん。」
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それでは、早速とっつげきー♪
「あはははっ!」
まずはお腹を切りましょう♪
グサッと…
カキーン!
な、なんですと!?…あー。硬さも20倍…。それはないわ。
あ。でも、速さはそうでもないのね。ふむ。どうやら、単純に数値が20倍っていうわけでもなさそうだわ。とはいえ、結局これは、弱点を狙うしかないということね。
…あら?いつも通りね。まあいいわ。とりあえず箒術。頭の上に飛んで…高いわね。上昇するのに時間がかかりそうだわ。普通は、気づかれることを気にするのだけど…。
まあ、今は、オルレアンさんが全力で引き付けてくれているもの。影纏を使わなくてもいいから、MPのことを考えなくてもいいのは楽でいいわね。
それから、全体を見ると…うーん。やっぱり、しっぽが弱点なのよね。このうさぎさん。一度、切ってみようかしら?
そぉれ♪グサッとな。
「あははっ!」
「ぐるぉおおおおっ!?」
あら?あらあら。本当に弱点だったのね。これはいい事を知ったわ。それなら、レン達にも教えてあげましょうか。だって、しっぽだけでもカピバラ隊長位はあるんだもの。みんなで狙ってもなんら問題ないわ。
それに、これきっとレイドボス級だと思うのよね。協力しないと勝てなさそうだもの。
さて、レンはどこかしら?
「にゃん。」
お。発見。斬りこんで、一度引いた後のようね。丁度いいタイミングだわ。
「おや。チェシャ、どうしたの?」
「にゃんにゃん、にゃにゃにゃにゃ。」
「え!?本当かい!?…それ、僕に教えてもいいの?」
うん?気にしなくていいのよ。私はあの白うさぎを倒せたら別にポイントなんて要らないもの。ふふふ。敵は倒してしまわないと。
「あははっ。にゃん?にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃ。」
「なるほど。倒し切りたいのなら、確かに一人で攻撃するのは悪手だね。それで、その弱点はどこかな?」
「にゃっにゃ!」
おー。ご理解頂けたようで良かったわ。それで、弱点はしっぽだから、集中攻撃お願いするわ。
「しっぽね。了解。天宮!一度戻って!」
「わかりましたっ!」
「にゃ。にゃんにゃにゃーにゃ。」
「うん。お互いにベストを尽くそう。」
それでは、しっぽを狙いに行きましょうか!
…あれ?いや、それよりも、目潰しをしに行くべき…?うん。まあ、顔の周辺でちょこまかされる方が鬱陶しいわよね。ということで、もっふもっふの背中を駆け上がることにするわ!
ふふふ。これはいい毛皮だわ。
「グルァ!?」
あらあら。いい感じに攻撃も始まったようね。
さてっと。よいしょ。
ようやく、頭上に到着ね。それで、目的の場所はーっと…。ふむ。結構下ね。やっぱり大きいと違うわね。
的も大きいし。よし。刺して切りましょう!
「あははっ!」
グサッ!
わぁい!刺さったー♪ふふふ。刺さった♪刺さった♪このまま切ってあげましょう!あっはは♪
「グルゥアアアアアッ!」
あらあら怒っちゃったの?ふふふ。大丈夫よ?直ぐにやっつけてあげるから!
「あははははっ!」
刺して♪切って♪刺して♪切って!
ふふふ。これだけ大きいと楽しいわね。…あら?何か風が吹いて…いるわね。それも強風が。…その耳、どうなっているのかしらね?ちょっと解剖させて貰えないかしら?
さっきから何を言っているのかというと…私の視線の先では、耳が扇風機の羽みたいに回っていたわ。…何あれ?なんだか嫌な予感が…。
下を見ると、いつの間にか地上から約10メートルの地点に居たわ。う、うさぎが飛んでいる、だと…!?という軽いネタはさておき。この段階で、攻撃できる人が減ったのは痛いわね。
強いて言えば、鳥さんが一人、魔法使い枠でエイジさんが一人、しがみついている私が一人、10メートルくらいだったら跳べちゃうレンとオルレアンさんで5人ね。…大体三分の一、ね。
まあ、もともと攻撃が通る人が限られていた上に、そのメンバーはほぼ5人の中に入っているから、そこまで問題はないかもしれないけれど。
さて。これからどうなるかしら?
次回、白うさぎ討伐(後半)
それでは、これ以降も良き暇つぶしをお送りください。




